「要は、勇気がないんでしょ?」でも始まらない魏討伐
http://d.hatena.ne.jp/guri_2/20080316/1205641886
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http://anond.hatelabo.jp/20080415021849
んー。劉備は如何せん DQN ですからね。こういうのには長江以南で引きこもる孫権の方が似合うのではないかと。
というわけで↓
ちょっと昔の話。今よりも僕はずっとずっと言い訳をするのが好きで、理屈を説明するのが好きだったんです。
でまぁ、当時も今と変わらず領土に民が少なくて、
陸遜と飲みながら「民が足りない、だから天下統一できないんだ」と文句言ってたのです。
石頭城で。
したらまた、この陸遜が「じゃあ、わかった」と言うのです。「今から合肥城攻めよう」と。
まともに陣頭指揮なんかしたことないオレは焦りました。「いや、ちょっと待って」とあわてます。
でも陸遜は、長江の向こうの合肥城と合肥新城2つの城を指さし、「あそこ行って拠点にしようぜ」と言い、席を立ちます。
オレは「いや、呉の四姓も迷惑に思うだろうし」とか「さすがに他の豪族もうざいと思うっしょ」とか言って止めます。
陸遜は「襲われても周泰がいるからいいんだよ」と言ってましたが、オレが動こうとしないので行くのをやめました。
「じゃあ、西に出て、蜀を襲うか?」と陸遜は言います。
「逆にそっちの方が難易度高いだろ。長江遡上することになるし」とオレは顔をしかめます。
「でも民が足りないんだろ? だったら領土切り取るしかないだろ」と陸遜は口調を強めます。
「そうだけど、もっと普通に民増やしたいっていうか」とオレ。
「なに、普通って?」
「内政とか、そういう…」とハッキリ言えない自分。
「じゃあ、オレが今から夷州行ってきて、万単位で人攫いしてくればいいか? それも民だよな」という陸遜。
「それは…、だけど、ほら、お前もこの前言ってたじゃん。辺境から攫ってきた民って頭悪いとか」
「は?」
「その…」
「…頭悪い民じゃねぇよ。蛮族だよ」
「あ、そうだったね。…でもオレ、蛮族、少し苦手だし。そこまでして民が欲しいってわけでもないし…」
陸遜はオレの顔をじっと見つめながら、一言、
「だせぇ」
と言いました。
ごちゃごちゃ言ってるけど、勇気がないだけじゃん
彼は言います。言い訳をして、さも「こういう事情なんだ、だからしょうがないんだ」って言うけれど、
勇気がない自分を必死になって正当化してるだけじゃん、と。
長江越えする勇気もないやつが、天下統一とか言うんじゃない。
どうせ合肥に行けば「長江を用いた要害は…」って言うし、
永安つれていけば「ああいう天嶮は苦手だし、そういうところにある城とか落とせそうにない」とか言うだろうし、
山越族帰順させろって言えば「いや、彼らとは文化が違って交流がないし」って何かにつけて言い訳するんだろ?
だったら「自分には名士や豪族に頼って今ある地盤を守る能力しかないんです」って素直に認めて文句言うんじゃねぇよ。
そっちの方が、よっぽど何かってときに力になりたいってと思うし、
つーか、できない理由並べて、今の自分を否定させずに、わかってもらおうとするその魂胆がだせぇ、と。
あれは恥ずかしかったなー。すげぇ。恥ずかしかった。
その場は言い訳もできず笑ってごまかしたけど、家に帰ったら陸遜とセリフが思い浮かんで、
布団の中で「でもさ、でもさ」と必死に言い訳考えてた。
オレにはオレの事情があるんだ、しょうがねぇじゃんかよって。しこたま酒飲みながら(笑)
ひとしきり考えたら、そんな自分を「だせぇ」って思った。
これが原因で孫権はアル中になるわけですね。
補足→id:rerasiu:20080419:p1
補足2→id:rerasiu:20080421:p1