映画 刀剣乱舞(ネタばれなし)

まずはネタばれなしで! 刀剣乱舞に興味がなかった方向けにこの記事を書こうと思います。
現在刀剣乱舞には二系統の舞台劇が存在しており、ミュージカル刀剣乱舞と舞台刀剣乱舞があります。それぞれの系統で配役は異なり、別の役者がキャラを演じています。
年末に紅白歌合戦に出ていたのはミュージカル刀剣乱舞の系統で、映画刀剣乱舞は舞台刀剣乱舞の系統の役者さんが多く当てられています。
映画刀剣乱舞の特徴として、単体で歴史ifもの、SF歴史ものとして成立していて、実はゲーム刀剣乱舞(本編)の知識がなくとも問題なく理解ができる、というものがあります。
簡単にゲーム刀剣乱舞のストーリーを説明しますと、未来の日本に歴史修正主義者(本当に)という人たちがいて、過去に介入してマジで歴史を改変しようとしているので、時の政府は審神者という能力者に命じて名刀の付喪神から生み出された戦士「刀剣男士」を各時代へと送り込み、その目論見を阻止しようとする、というものです。
映画刀剣乱舞の舞台は本能寺の変で、歴史修正主義者(またの名を時間遡行軍)は、この場で信長を死なせまいとします。一方刀剣男士チームは本来の歴史通りに信長にここで死んでもらおうとするのです。
もし信長が本能寺を脱出したら一体どうなるのか?! その展開として今回の話の流れ方は腑に落ちすぎて感心しました。元々舞台刀剣乱舞自体が歴史ifものとしての魅力を持っていたのですが、映画刀剣乱舞はそれを際立たせた感じです。
その証左に刀剣男士さえ見ていれば良いような話であればないがしろにしても構わない信長・秀吉に山本耕史八嶋智人と実力ある時代劇をしっかりこなす俳優を配しているのです。
その歴史ものとしての魅力に刀剣男士が乗っかってきちんと話の魅力が上がるようになっていて、いやー素晴らしかったです。
歴史の裏側にはこういうことがあった! みたいなお話が好きな人には刀剣乱舞への興味の有無にかかわらず刺さると思います! ぜひ映画館へ! そして気に入ったら舞台刀剣乱舞の方も見てみてください!
ネタばれありの感想はまた項を改めて。