思い出のマーニー

当初この映画がジブリだと知りませんで。まあジブリだから見るもジブリだから見ないも私はやらないので別にそんなのどうでもいいんですがジブリっぽくないですよね。見た目。この映画の監督さんはこの映画を作るにあたり駿さんからいろいろ話を聞いてさんざん聞いた上で全部その話を無視するということをしたそうですよ。アリエッティの時に意見取り入れすぎたって反省だそうです。
何故これを見に行ったかというと百合星人の方々が「アナ雪、マレフィセント、そしてマーニー。百合の時代来てる、百合の時代きてるで!!」と口々に叫んでいたからです。
ネタバレあります。
結局マーニーは幽霊だったわけですけど、それを想像させる描写がたくさんあったのにも関わらず屋敷が幽霊屋敷になっていない時との描写との齟齬があって「んーこの齟齬は何だ?」と悩みまくってしまって損したなーと思いました。幽霊屋敷状態をアンナの幻覚だと判断してそれ以外のシーンと突き合わせてみると変なところがちょいちょいあるんですよ。その変なところが物語の真相への鍵だったりするお話って存在するので私は謎解きに掛かってしまった。でも別にこの映画は謎解きに主眼は置かれてないのでそんなところに気を散らすべきではありませんでした。齟齬は単なる不思議、でした。素直に見ればよかった。損したなー。
あとどーでもいいですけどノブ子いい奴じゃないですか。母親に言われて何か知らない子とお祭りに行ったらいきなりデブとか言われたのに1回言い返してそれから水に流そうぜ宣言できるとかなかなかできるもんじゃない。しかもあんなヒステリック系母親の子供であんなに鷹揚とか大したやつ。
そしてさやかちゃんがすごくいい子ですね。ほぼほぼ知らない子のアンナにあれだけ親切にした上に心配だから捜索に出るとかなかなかできない。そういやさやかちゃんだけ何かジブリ感ある見た目でしたね。さやかちゃんとアンナがあれで親友になるとかすごくいいわ。マーニーとアンナよりいいわ。個人的に。さやかちゃんって名前の子に悪い子はいないわ。
そんな感じです。
こんな感じならまた次のジブリ映画見たいなあと思ったのですがスタジオの常設をやめてしまったのですね。まあ劇場版のためだけにスタジオを恒久的に持っているというのは不自然だったのでしょう。ま、スタジオが常設でないから次がないわけでもないでしょうし、別にこれまでのジブリに私が強い愛着を持っていたわけでもないのでまあそんなもんかなって感じです。