戦国大名

というわけでかねてより計画していた旧きボードゲーム戦国大名」をプレイしてきました。
4人プレイなのでシナリオは「関東戦国時代」というシナリオです。
参戦大名は以下の通り。

勢力名:当主:初期戦力存在地(プレイヤー)となっています。「地味!!!」と言われかねない面子ですが、このシナリオは各家最初は当主1人しか武将がいません。このシンプルさが初プレイしかいない今回はよかろうということになったのです。このシナリオで使用されるエリアは既述の国のみとなります。
各エリアは武蔵国力16、常陸14、上野12、下野・下総・上総10、相模6、安房・伊豆2となっています。
国力30を達成するか、12ターン終了時に最大の国力を持っている家が勝利します。
国力を得るには、その国で過半数の戦力を自家だけで持つという条件で「部分支配」して各エリアの国力値の半分を得るか、その国で他家の5倍の戦力かつエリアの国力の倍の戦力を持つ条件で「完全支配」して各エリアの国力値そのものを得ることができます。この支配を決定する場合に、調略としてお金を使うことができます。資金1につき戦力1。地侍などを雇う感じでしょうか。
そして、毎年国力値と同じだけの資金を得ることができます。兵士の徴用、築城、武将への俸禄の支給、さらには兵士の維持や行軍・合戦に資金が必要となるのでなかなか大変というかこれでアグリコラやってる気分になりましたよ!
で、このゲームで恐ろしいのは中立勢力。地侍とか国人とか山賊とかその手の類です。こいつらは国力の大きい国ほどボコボコ湧いてきて支配の邪魔をします。というか、こいつらの鎮圧が大変で終盤になるまで各家とも他家との戦争どころではありませんでした。「戦国大名」とは戦国大名になるためのゲームとみつけたり。
初期配置の戦力により山内上杉は上野・下野(国力合計22)、古河公方足利は常陸・上総(国力合計24)、里見は安房・下総(国力合計12)、そして我が北条は伊豆・相模(国力合計8)の支配に掛かりました。安房・相模は国力が低いため中立勢力が発生せずあっさり完全支配を得ました。他家は足下固めに奔走しています。国力値を見ればおわかりかと思いますが、我が北条家は明らかに支配下のエリアの国力が低いのでこのまま手を拱いていれば圧迫されて死にます。そこで早々に武蔵に進出する必要がありました。ですが、武蔵は国力が高いため大きな中立勢力が発生しており他家の妨害がないと言えど簡単に制圧できるとも思えません。特に、中立勢力を弱めるために必要な能力の威信は北条早雲が全当主中最低の2で、サイコロで2以下を出さないと成功しません。おまけにそこで6を振ってしまうと逆に中立勢力を増やしてしまうので、慎重な対応が求められました。
武蔵進出の図。
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武蔵で築城を重ねて自家の勢力を増やしてから、武将を雇用していって彼らに中立勢力の怪獣をさせようと目論んでいました。
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他家が中立勢力の懐柔に苦しんでいる中、北条は着々と武蔵へ勢力を築き部分支配を取りました。これで国力16。古河公方が「宵越しの金は持たねえ!」プレイをしていたところ、中立勢力の懐柔に失敗して中立勢力を増大させてしまい部分支配を崩してしまったりして苦しんでいました。一方里見家は俸禄の高い武将を雇用すると重税を取るために起用し、失敗すると手討ちにしていました。賃金が高い人は里見家では長生きできません。
弊北条家では石田三成とか山縣昌景などの強力な武将を雇用するのはいいのですが収入16に対して賃金11とか支払っており健全な経営とは言えない状態になっておりました。というか、健全な経営をしていたのは山内上杉だけ。何でも日野富子経営だそうです。
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山内上杉常陸に侵攻すると、ここを部分支配すると国力29に達するため、これを重大視した里見家は古河公方と同盟を結び下野を攻め取ります。その影に隠れて武蔵を完全支配して国力24のトップに躍り出た北条家。しかしここでラストターンとなり、1位のために他国から攻められるわ他家から怒濤のように資金が流れ込み地侍への調略を受けるわで相模の支配と武蔵の完全支配を失い
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それぞれの国力は上杉19、里見14、北条10、足利5となり上杉の勝利となりました。
ラストターンに1位だと他所から全力お金を置かれるので猛烈に支配が揺るぎますね。完全支配を取るためには他家の戦力の5倍の戦力が必要になりますから、全力でお金を置かれたら完全支配はほぼ無理。1位になったら時間切れまでに勝利条件を満たすしか勝つ見込みはなさそうです。
また、築城は選択ルールで制限掛けた方が良さそうです。みんながみんな戦力30の城とかを建ててしまうと、他国に攻め入っても支配を取れそうに思えません。このゲームは持っている国力値以上の戦力の兵を持つとコストがガンガン掛かるようになるので城が滅茶苦茶難攻不落になってしまうんですね。
経験者の方からさんざん「恐ろしいぞ」と脅されていたイベントを発生させる「吉凶札」は本当に恐ろしいものでした。何と言っても一番最初に引かれたのが「大名死亡」でして。もっとも後継ぎに新納忠元が出て来たのでむしろ強化だったんですけど。里見家里見家言ってましたけど実際は新納家でした。他にも下克上カードが出て当主交代してましたし、弊北条も急に資金が半分になって苦しんでいました。まあでもカード1枚で即死までは行かないかな……いや家臣がたくさんいると大名死亡だけはほんとにつらいかな……家臣全員に裏切り判定が入るので……。
それと、時間。本当に時間掛かりました。皆ルールになれていなかったせいもありますけど意図的にシンプルなシナリオを選んで4時間半オーバーだったんで……。これが上杉・武田・織田・徳川のシナリオ選んでたら時間内に終わらなかったかも。くわばらくわばら。
でもまあ一応プレイ中に完全に望みを絶たれる人もなく、楽しかったからまたやりたいと言ってくれた人もいたので、もうちょいプレイしてみようかなと思いました。
関東管領山内上杉の@nobuhironさんのプレイレポはこちらです→http://d.hatena.ne.jp/nobuhiro-n/20100711