魔法少女まどか☆マギカボードゲーム「見滝原を覆う影」(SHADOWS over MITAKIHARA)完成に向かってます
見滝原を覆う影」(SHADOWS over MITAKIHARA)完成に向かってます
ゲームマーケット2011 AUTUMN*1 にはお目にかけることができると思います。
どのようなゲームか?
協力型ゲームです。よくあるボードゲーム・カードゲームはプレイヤー間で勝敗を争いますが、協力型ゲームではすべてのプレイヤーは味方で、協力して目的の達成を目指します。このようなゲームの有名なものには「パンデミック*2」「キャメロットを覆う影」(タイトルの元ネタ*3)などがあります。
このゲームではプレイヤーは魔法少女/魔法少女候補生を担当し、協力して舞台装置の魔女(ワルプルギスの夜)の撃退を目指します。撃退すればプレイヤー全員の勝利となります。
魔法少女/魔法少女候補生が全滅したり、見滝原市が魔女に壊滅させられたりした場合は全員敗北となります。
仕様
プレイ人数:3〜5人(4人推奨:4人プレイの場合まどかとさやかは兼務してもらいます)
プレイ時間:初回90分、2回目以降60分
対象年齢:12〜
コンポーネント
カード128枚
プレイボード2枚
ポーン(青赤桃黄紫)各色2個ずつ10個
マーカー:18個
あらまし
イベントフェイズ
毎ターン頭にイベントカードを引きます。イベントカードは3種類に分けられます。
- 使い魔
- 魔女
- セリフ
使い魔・魔女のカードが引かれた場合、見滝原に出現します。イベントカードが引かれた場合は、指示に従います。以前から存在する使い魔は、2ターン経過で魔女となります。
セリフカードには以下のようなものがあります。
- 「奇跡も、魔法も、あるんだよ」:契約ボーナスなしで美樹さやかが魔法少女になる。
- 「それじゃあたし達、ゾンビにされたようなもんじゃねーか!」:魔法少女の真実が判明。各プレイヤーは魔力カードを1枚捨てる。
- 「本当の気持ちに向き合えますか?」:美樹さやかは魔力カードを1枚捨てる。
ちなみに、舞台装置の魔女(ワルプルギスの夜)は、イベントカードの一番底にあります。
行動フェイズ
魔法少女と人間で取れる行動に違いがあります。鹿目まどかと美樹さやかはゲームスタート時は人間です。佐倉杏子、巴マミ、暁美ほむらは最初から魔法少女です。
必ず美樹さやか→佐倉杏子→鹿目まどか→巴マミ→暁美ほむら の順番で行動します。
魔法少女の行動
- テレパシー
他の魔法少女とテレパシーにより魔力カードの交換を行うことができます。この行動のみ他の行動と同時に行うことができます。
- 移動
魔女/使い魔がいるエリアに移動します。
- 回復
魔力カードを1枚捨て、HP を最大値にします。
- 魔力集中
手持ちの魔力カードを好きな枚数だけ捨て、捨てた枚数だけ引き直します。
- 戦利品カードの使用
戦利品カードを使用してその効果を得ます。
- 戦闘継続
魔女/使い魔がいるエリアにいる場合は、他の行動は取れません。戦闘を継続します。
人間の行動
- 応援
同じエリアにいる魔法少女を励まします。手持ちの魔力カードを1枚魔法少女に与えます。
- 気分転換
手持ちの魔力カードを好きな枚数だけ捨て、4枚になるまで引き直します。
- 移動
魔女/使い魔がいるエリアに移動します。あまり戦闘の役に立つことはなさそうですが……。
- 戦闘継続
魔女/使い魔がいるエリアにいる場合は、他の行動は取れません。戦闘を継続します。
- 契約
この行動だけは自分の手番以外でも好きな時に行うことができます。次の契約ボーナスのいずれかを得て、魔法少女となります。
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- 全員の HP を最大値にする
- 1人の魔力カードを MP の値(初期値)まで引き直させる
- 1人の人間の死亡をキャンセルする
- 特にゲームの進行と関係ない願い事をする(上條恭介の左腕を元通りにする、など)
例えば誰かの脱落が決定した所に割り込んで契約し、救うことができるわけです。
戦闘フェイズ
魔法少女は手持ちの魔力カードを1枚ずつ同時に出して攻撃をします。さやか・杏子はカードに書かれた近接攻撃力、他の3人は射撃攻撃力を使用します。攻撃力の合計だけ魔女/使い魔の HP を減少させます。HP が0になった魔女/使い魔は消滅します。もし、1体の魔女/使い魔への攻撃に3人以上の魔法少女が参加し、攻撃力の値がすべて連番(1,2,3とか2,3,4,5など。1,3,4,5は3つ繋がってますがすべて連番ではないのでダメ)の場合は「連携攻撃」となり合計攻撃力を倍として扱います。
魔女/使い魔の反撃があります。これは魔法少女側の攻撃と同時に行われるので、もし魔女/使い魔を倒していても反撃はあります。魔法少女側の代表1人が魔女/使い魔の攻撃力から、今出した魔力カードの近接/射撃防御力を引いた分だけ HP を減少させます。HPが0以下になった魔法少女は死亡しゲームから脱落します。また、手元の魔力カードが0枚になった魔法少女もゲームから脱落し、対応する魔女が出現します。
戦闘フェイズで魔女を消滅させた場合、戦利品カードを1枚引きます。使い魔を消滅させた場合は、何もありません。(「卵産む前のニワトリ絞めてどうすんのさ?」)戦利品カードの大部分は「グリーフシード」です。使用すると MP の値と等しい枚数まで魔力カードを引き直せます。
魔法少女紹介
MP は持てる魔力カードの最大枚数です。
行動順1 美樹さやか(人間)
HP5 MP4
行動順1 美樹さやか(魔法少女)
HP10 MP6
- 特攻
戦闘時にダメージを引き受ける係になった場合、攻撃力を+3かつ受けるダメージを+6してもよい。
調整フェイズに入った際、さやかの HP が1でも減少していたら、必ず魔力カードを1枚捨て、HP を最大値にする。
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人間さやかがまどかより HP 1 高い理由はマミさんに強化してもらったマジカルバットのおかげです。
チームで一番 HP が高く、また近接防御値は高めに設定されているので盾として非常に優秀です。超回復もあるので、実は救済の魔女相手でも落とされることはありません。ですが……。
行動順2 佐倉杏子
HP9 MP6
- 熟練
攻撃力を+1してもよい。
- 自爆
同じエリアの魔女/使い魔を消滅させ、自分を死亡状態にする。
- 防御結界
カードを1枚捨てる。杏子と戦闘中の魔女/使い魔の攻撃力を3下げる。
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「熟練」は一見地味ですが、連携攻撃を発生させるために非常に有用です。ほむらと組めばかなりの確率で連携攻撃を発動させることができます。
「防御結界」は頼りないですが、マミの「バインド」に比べコストに優れ、通用しない相手は存在しません。「自爆」はまあ……。
また、杏子はゲームスタート時唯一の近接攻撃/防御値を参照するキャラクターなので、ここが結構重要です。近接防御値は射撃防御値より高く設定されているので、さやか参戦までは盾としてひっぱりだこになるはずです。
行動順3 鹿目まどか(人間)
HP4 MP4
行動順3 鹿目まどか(魔法少女)
HP6 MP8
- 魔法少女の素質
攻撃をする場合はにカードを必ず4枚出す。足りない場合はすべてのカードを出す。まどかが出したカードは連携攻撃の対象外となる。
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攻撃力が他の魔法少女のなななんと4倍! でも2回攻撃するとカードが0枚になって救済の魔女が発生してしまいます。まどかさん出陣は最後の手段か?
行動順4 巴マミ
HP6 MP8
「ティロ・フィナーレ」と記載されたカードを使って攻撃する場合、さらに2枚までカードを出してもよい(合計で3枚まで)。この場合マミが出したカードは連携攻撃の対象外となる。
- レガーレ・ヴァスタアリア
カードを2枚捨てる。マミと戦闘中の魔女/使い魔の攻撃力を0にする。
- スナイプ
同じエリアで手持ちのカードが0枚になる魔法少女が出た場合、その魔法少女を死亡状態にする。対応する魔女は発生しない。
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射撃攻撃力は近接攻撃力より平均値が高く、「ティロ・フィナーレ」もあるので攻撃の花形です。防御は薄いですがそれも一応「レガーレ・ヴァスタアリア」でカバーできるので、ワンマン・アーミーとして活躍することも可能です。そんなに盛大に魔力を使っていいのかという疑問はありますが……。
行動順5 暁美ほむら
HP6 MP6
- 時間停止
戦闘中、他の魔法少女が出したカードを見てから自分が出すカードを決めてよい
- 現代兵器
攻撃の際、射撃攻撃力2のカードを出したら、ダメージ適用後自分の手札に戻してもよい
- 時間操作
戦利品カード「時間操作」を持ってゲームをスタートする。
※戦利品カード「時間操作」:イベントフェイズの頭に使用する。イベントカードの山札の一番上を裏返しのままゲームから除外し、イベントフェイズを即座に終了する。
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HP も MP も最低値ですが、「時間停止」が連携攻撃を使用する上で重要なのはお気付きの通りです。また、「現代兵器」で魔力カードを消費せずに戦うことができます。また、博打になりますが「時間操作」カードでうまくまずいイベントカードを飛ばすことができれば……。非常に重要なキャラクターです。
カードの枚数に余裕があったので、おまけでアナザー杏子(ロッソ・ファンタズマ装備)とアナザーほむら(メガネほむら/爆弾所持)をお付けします。
予価
3500円……すみません、これが限界。全部捌けたとして収支ほぼ0なので勘弁して! カードの枚数がやたら多いのでこうなってしまうんです。魔法少女がめいっぱいカードを持つと32枚。全体でその倍は少なくとも必要なので……。コンポーネントの量を絞ったデザインというのは技術ですね……。私はまだ、未熟!
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こんな感じのゲームです。11/27のゲームマーケット*4と冬コミで頒布予定です。
当日は不幸なことにまどかマギカオンリーと日にちが被っているのですが、両イベントの開催地はこのように大変近いので
http://maps.google.co.jp/maps?saddr=%E9%83%BD%E7%94%A3%E8%B2%BF%E5%8F%B0%E6%9D%B1%E9%A4%A8&daddr=%E3%80%92103-0006+%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E9%83%BD%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E5%8C%BA%E6%97%A5%E6%9C%AC%E6%A9%8B%E5%AF%8C%E6%B2%A2%E7%94%BA%EF%BC%91%EF%BC%91%E2%88%92%EF%BC%91%EF%BC%92&hl=ja&ie=UTF8&sll=35.690085,139.782124&sspn=0.016312,0.021243&geocode=FWL1IAId_ChVCCEPCvAwmXCOaw%3BFWWWIAId7OdUCA&vpsrc=0&gl=jp&ttype=now&noexp=0&noal=0&sort=time&brcurrent=3,0x60188e9636a82eff:0x15470eba712647c0,0&mra=ls&t=m&z=15&start=0
まどかオンリー後にお立ち寄りいただければと思います。
まどか☆マギカは同人アナログゲームが非常にたくさん出ている作品でして、私が確認できているだけで既に5。ここまで多いとなると多分「ガンダム」「マクロス」レベルのようで、コンピューターゲームが流行する前の「エルガイム」あたりでも5個あるかは怪しいのではないかとのこと。すごいですねー。
そんなわけでうちは何かすごい出遅れ感あるんですけど、でも今まで見てきたまどかゲーはどれもインキュベーター視点なので*5、まあ独自性はあるのかなーと。
魔法少女の5人が協力するということで、10話コネクトの最後に出てきた魔法少女5人集合絵に感銘を受けた方*6)にぜひおすすめしたい! よろしくお願いします!
【ところで】
どのくらいの数を作るのかいまひとつ決めかねております。今のところ50作ろうが200作ろうが単価は変わらないようなので(500とか作るなら安くなるみたいなんですけど! あと10とかだと単価めちゃくちゃ高くなる)予価は動かないんで別にえいやーで決めてしまってもいいんですけど、余ると死ぬので「欲しい!」と思ってくださる方はここのコメント欄に書き込むなりついったーで@rerasiu宛てに@飛ばしてくださるなりしていただけるといくつ作成するかの参考になりますので非常に助かります。取り置きなども対応しようと思っておりますので、よろしくお願いいたします。
*3:実はアーケードゲームの D&D シャドーオーバーミスタラにも引っ掛けてる
*6:というか、私がそうだったので、このゲームを作りました。「そうだよ! これが見たかったんだよ!!!! でも本編もう大変なことになってるのに、こんな風に5人揃うの?」→もちろんそんな風に5人揃うことはなく11話頭でさやかの葬式シーンで死ぬ