第42話 宇宙要塞 ア・バオア・クー
- ソーラレイの圧倒的な威力でレビルもデギンも光の渦の中に消えました
- アムロはこれに恐怖を覚え「ソーラシステムを使ったらしいな、ソロモンの時連邦が使ったやつだ、だがパワーが段違いだ」と言います
- ソーラシステムは太陽光線を集めて浴びせるもので、ソーラレイはレーザー砲なので、全然違います
- ただジオン側でも呼称が一定していないので、ひょっとしたら脚本レベルで混乱が起きているのかも知れません
- ギレンが演説を開始します。曰く、連邦の主力艦隊はソーラレイで潰されたので、残りはカスだ。我々に勝てるはずがない。ジークジオン。とのことですが……
- 元々ソーラレイは3発撃つつもりでしたよね。その予定は狂っています。
- 裏付けるように、ギレンは平服なのに対して聴衆は皆ノーマルスーツです。全員が前線で戦う戦闘員でもあるまいし、これは変です。つまり、非常事態が発生すると想定している=勝ち目は薄いとにらんでいる、ということです
- ジークジオンの掛け声が弱々しいですね。これは演出ではなく、単に数がそろえられなかったんでしょうね。劇場版ではもっと力強かった印象があるので
- アムロはア・バオア・クー攻略作戦を「成功する」と断言します。NTの勘だと言って。
- 勿論これは気休めと言うか気配りと言うか。NT はエスパーではない、というのは作中で言われていることで、アムロも同様です。でも NT として頼りにされているアムロが太鼓判を押すことで、メンバーは安心するんですね
- というのを、エレベータの中でカイは見抜いていたぞと言いますが、変にからかったりはしません
- 一緒にいるセイラと合わせて、この三人の掛け合いには信頼感というか連帯感が溢れていて、言わずともわかる仲間、という感じが非常に出ています
- ですがこの三人、個人的な相性が良いわけではないんですよね。直前にハヤトがフラウにモーションを掛けているのを見てのカイの笑いをセイラは「いやらしい笑い方」と言いますし、アムロも以前「僕はカイさんの全部が好きというわけじゃありません」と言っています
- でも、そういった相性云々を超えて繋がれる仲間意識が強固に生まれていることを感じさせますね
- ただしハヤトを除く
- キシリアのグワジンがア・バオア・クーに入港し、キシリアは総司令部へ向かい、シャアはジオングを受領して再出撃することになります
- キシリアから完成度が80%と聞いて、テンションが下がるシャア
- 多分「ジオング」という名前も嫌でしょうね。何で父親の名前をって
- ジオング担当の技術者は「足がない」と指摘するシャアに「80%とかとんでもない! だって宇宙ですよ? 脚とか飾りですよ」と反論します。
- シャアに戦力になるか聞かれ「大佐どの程度の NT かわかんないし、何ともいえません」
- ずけずけ言いたいことを言うのでシャアは「はっきり言う。気に入らんな」と言いますけど、どこ吹く風。「どうも」じゃないですよ。
- そして「ですが大佐ならきっとうまくできますよ」と今度は完全な気休め
- しかしこれはシャアも素直に受けるのでした
- ボールは蹴られただけで爆発しないでください火薬でも入ってるんですか
- ガンダムは二丁バズで登場します。アムロさんはバズ大好きですねーというところですが、今回に関してはパブリクがせっせとビーム攪乱幕を張っているので、それに対応してバズなのでしょう
- ギレン「ここを攻めるにしてはやはり数が少なすぎたようだな」「圧倒的ではないか我が軍は」
- うーんどうなのでしょう。私は客観的に見ればそうでもないのだけど、ギレンはそう思い込んでいるのではないかと思いますが……
- 今回の一番面白いところは、ギレンとキシリアの会話でしょう
- ギレンははっきりとは言いませんが、勝手に和平交渉を進められては自分もお前も困るだろう、だから父を殺したし、お前も妙なことをすると殺すぞ、とキシリアに圧迫を掛けているのでしょう
- しかしキシリアはこれを口実にギレンを討つのでした
- ギレンはかなりの現実主義者ですから、この状態でキシリアが自分を殺すとは思いもよらなかったのでしょう。だから最後まで「冗談はよせ」などと言っていたんでしょうね
- 対するキシリアも感情の人では決してありません。ただ、ギレンを排除しなければ必ず自分が排除される、と思っていたのでしょう。思えば、シャリアブルの派遣などもキシリアを刺激したのかも知れません
- しかし撃たれたギレンが飛んでいって窓に当たる絵面は大変よくありませんね。キシリアも肩を押さえるなりしてから撃てよな
- ここでのトワニングのフットワークが凄い。即座に「ギレン総帥は名誉の戦死をされた!」ですからね。キシリアも「うむ、助かる」です。
- ただ相応に指揮は混乱したようで、WB 側で防御が薄くなったことを実感できるレベルには問題が発生しています
- 曲がりなりに前に出ていたレビルが死んだのとは違い、ギレンはとりあえずは絶対安全なはずのア・バオア・クー司令室内で死んでいますからね
- それが名誉の戦死などしたら、他が突破されてア・バオア・クーがもうダメなのか」と勘違いする前線も出るでしょうし、独裁軍政ですから指揮移譲の仕組みも整備されてないでしょうし
- まあ、逆に言うとこれまでのギレンの指揮はまともだったと言うことにもなりますが
- ついにシャアがジオングで戦場に出ます
- ジオングは脚がないので亡霊っぽいし、顔は悪役だし……ラスボスに相応しい容姿を備えていますね
- 戦力も高く、有線五連装ビーム砲で次々と艦艇を沈めていきます。しかしこれ五連装である必要あるんですかね? オーバーキルなような……
- 遭遇したアムロも戦力を高く評価し「シャア以上のニュータイプみたいだ!」
- これはシャア複雑よねー
- この能力はジオングによるものなのか、シャアの能力がララァの死で覚醒したのか、どっちなんでしょうね
- 相変わらずシャアはジオン軍の勝利に興味がないので、ララァの仇、もうガンダムしか見えていません
- 一方アムロはシャアに興味はなく、本当の敵はア・バオア・クーに居ると発言
- 戦力だけではなく、精神面でも逆転が起こっているようです
- アムロはシャアなんかどうでもいいので、放置して先に行ってしまいシャアはガンダムを見失います。曰く「情けない」
- 段々シャアが気の毒になってきました
- 連邦は数に物を言わせ、ガンダムが切り開いた道へ GM、ボールがそこを確保する形でじわじわと迫り、ついにガンダムがア・バオア・クーに取り付きます
- その頃ようやくシャアがガンダムに追い付きました
- 早速撃退しようとするガンダムの前にザクが!
- アムロ「何故出てくる!」
- ザク即死やばいです
- というか、またシールドアタックです。ガンダムさんマジパラディン
- 次回予告、いきなりの「終局である」が味わい深いですね。ただでも味わい深いですが、打ち切りであることを考えると尚更……