第40話 エルメスのララァ
- シャアゲルググ戦、ブラウブロ戦と、ガンダムが自分の意識についてこれないことから「こんなガンダムじゃダメっすよ!!」と全身で力説するアムロ
- 当初はアムロは弱くガンダムが強かったのですが
- 徐々にガンダム自体の優位性は失われ*1、代わりにアムロがガンダムを引っ張るようになり*2
- そして今、ガンダムをアムロが超えてしまったのですね
- そのアムロの前に登場したのが、真っ赤な技術者集団!
- 何だか無闇に統制が取れていて、先頭が手を上げるだけで、声を掛ける間もなく一斉に作業に取り掛かるのでした
- その様を見ているブライトは「俺にはわからんが、アムロはそんなに戦い上手になったのか」アムロの能力増大というのは、外から見てわかりやすいものではないようです
- 先頭はモスク・ハン博士といって、これからガンダムに施すマグネットコーティングの開発者です
- マグネットコーティングというのは、ガンダムの各稼動部に反発するように磁性を持たせ、摩擦を少なくするというものです
- 地味ーに関節の動きが良くなるわけですね。実に地味。素晴らしい
- 最近のアニメだったら、ガンダムがアムロについてこれないとしたら、Mk-2 が出てくるところですよね
- 私の調べた限りですと、ロボットアニメで主人公が乗り換えするのはザブングルが初のようです
- しかし、何と言うのか、ガンダムに登場する技術者は随分捌けているというか、何と言うか。モスク博士は「貴様の報告を読んだから、俺が来たんだ」と言い変な頼もしさを見せた後、「失敗したからって恨むなよ?」「碌にテストもせずに使うんだ」とか、平気でアムロに言ってしまいます
- しかしマグネットコーティングするにあたり顔のマスクを開ける必要はないと思いますが……
- キシリアはシャアによるブラウブロの敗戦報告を受け取りますが「何かガンダムのパイロットが NT っぽくてガンダムは NT の能力とか最大限に発揮できるみたいです」みたいな 報告で、確定情報がほとんどないのでキシリアは苛立つのでした
- うまくいかない言い訳が推測ばかりじゃそりゃあ嫌がられますわな
- サイド3ではコロニーを巨大なレーザー砲として扱う「ソーラレイ」の準備が始まっています
- トンデモ新兵器に頼りだすとその軍はもう末期ですというのは歴史の常ですが……
- もちろん使用するコロニーにも居住者はいますから、住民は強制疎開ということになります。
- そこでまあ「非国民」とかそういう言葉が出て、あーもういい加減ジオンも厳しいんですね、ということを伝えています
- サイド3中から使用する電力源として太陽電池を集めてしまっているので、ソーラレイ建造・使用にあたりサイド3では電力不足に陥ったことも想定されますね
- 一方ギレンはデギンにソーラレイの使用許可を求めます
- しかしこれは今に始まったことではないですがこの親子仲が良くありません
- デギンはギレンを「ヒトラーの尻尾」と呼び、ギレンは「俺に向かってよくそういう口を利けますね」と言います
- この諍いの原因はデギンがジオン*3亡き後、国をまとめるためそれまでの共和制を公王制に切り替えたところ、ギレンはそれをさらに独裁制に変えてしまい、好き勝手やっているところにあるようです
- ギレンいわく、連邦軍がサイド3に攻め込むためのルートは3つ、そこへこのソーラレイを1回ずつ撃ち込めばサイド3までは到底まともな戦力はたどり着けないだろうというもの
- しかし息子をヒトラーと罵りガルマを懐かしむデギンはもはやこういった話を聞いていません。文句を言いながらも許可のサインを与えます
- そうしたのは、このギレンを出し抜く方策、和平交渉ががデギンにあったからこそということもあるのでしょうが、これが結局デギンの命取りとなります
- 前回、ビットの有効範囲が広すぎることがララァに負担を掛けていることが判明したため、遠距離では効果も高くないとし、有効範囲を縮めたエルメスが出撃します
- これまでは有効範囲が広いため、そもそも交戦といった状態にはならず、一方的に攻撃するだけだったのですが、有効範囲を狭めたため、エルメスも敵の攻撃に晒される位置まで出る必要が生じました
- そこでシャアはバタシャム率いるドムを2機護衛に付けるのですが
- バタシャム「こんだけエルメス強いんだったら俺ら前にいる意味全然ないじゃない!」と後ろに下がってしまいますしかしララァの方としてはビットを操作するために精神集中が必要となるため、安全地帯にいないとうまく操作ができません
- なので出るの大好きシャアがこのチャンスに出ないはずもなく
- マリガンに抗議されますが「貴様には貸しがあったはずだ」とだいぶ前のあまりマリガンと関係なさそうな出来事を持ち出して一蹴、「バタシャム貴様が前に出るのだろうがー」と言ってエルメスの掩護に入ります
- 多分このドム、MS の数に余裕があったら赤いのに誤射されたりガンダムの前に出されたりして死んでいるはずです
- シャアの掩護でララァは復活、戦艦をモリモリ落とします
- 戦闘後、バタシャムはめちゃくちゃぶっちゃけて「エルメスがあんまり強いんで我々はバカバカしくなったのであります! 軍法会議に掛けられる覚悟はあるよ! 後ろに回らせてくれ!」
- 何か変な覚悟でバタシャム猛抗議。キックしないか心配でしたが、気迫に押されたのか特にバタシャムに処分は下りませんでした
- その後シャアとララァはキシリアに会うのですが
- 「その服気に入らんな」
- という台詞が出た時、シャアの服のことを言っているのだと思ったのは私だけではないはず
- というかシャアも一瞬黙っていて、自分のことかと思ったに違いありません。自覚があるのなら!
- ところでエルメスが出る時にシャアが撃たせていた J ミサイルって回転しまくっていたのですがあれなんか意味あるんですか。空気抵抗とかありませんけど
- 一方アムロはマグネットコーティングの施工が終わったガンダムを前にモスク博士に説明を受けていました
- モスク「マグネットコーティングの成果、データだけは届けてほしい」
- アムロ「うわー本音きた! 俺の生死とかどうでもいいのかよ! まったく聞きたくなかったぜ」
- アムロも戦況は緊迫してるのにだいぶ余裕がありますよなー
- アムロ「まあでも助かりました」
- モスク「君が生き残ったらそう言ってくれ」
- アムロ「そっすね」
- モスクは好き勝手言い過ぎですがまあ気分が悪い人ではないですね。アムロが余裕を持って受け止められているためでもありますが……
- で、ついに WB チームとシャア・ララァが会敵しますがここでかかる曲が「シャアが来る」。基本的にシャアつえーという曲なのにまったく活躍できなさそうな今回掛かるのはどうしてなの……
- 開幕で「もらったぞシャア!」発言が出ます。置きビームライフルで余裕で即死コースだったのですがビットがカバーリングに入りセーフ
- しかしアムロはビットはガンガン落とすしシャアは本格的に役に立たず「大佐邪魔です!」とか言われた上左腕を落とされてキックされると散々
- ララァもたまらずアムロに「シャアをいじめる悪い人!」発言!
- シャア……もう形無しですな
- シャアの復権ならぬまま次回へ続く!