【ネタバレあり】真田丸34話「挙兵」

「狂人の真似とて大路を走らば、即ち狂人なり」と言います。少し違いますけど、自分こそ真の忠臣であるので、その自分に周囲は従って当然だという姿勢でいると、それは主君の威を借りて自分に従えと言っているのと同じなので、やっぱり君側の奸なんですよ。三成に政治を壟断する気がまったくないとしても。

  • 自信満々三成さん

「自分がいないと政治が混乱するし? 誰かが動くころだと思っていたよ」
「お前の奥さん前俺に惚れちゃったんだよね(俺に惚れても仕方ないけどなーという顔!)」
俺の代わりはいない! という自信が端々から感じ取れます。あり過ぎる自信は自分を見る目を曇らせるのか。俺の代わりはいないと自負する三成と代わりがない俺にならなければ消されると怯えていた家康の差。

ここでわざわざこういうキャラだと知らせたからにはなんかこれが関係してくるのでしょうか! 怖い!

  • 頼りにならないとっしー

このドラマに登場した瞬間から死ぬ気満々だった前田利家、七将に三成と喧嘩するなとは言うんですけど、なんで三成と喧嘩しちゃいけないのかは全然言わない。……自分でもわかってない可能性があるな。

  • 頼りにならない寧様

寧様に事態の収拾を押し付けるのはちょっと酷ではあります。前に秀吉に九州大名の妻の接待してくれと言われて困惑していた人でもありますし。でもこの事態の収拾に役立っていないのは事実。喧嘩が起きるのをひたすら見たくない。だから喧嘩を起こそうとする三成は目障りだよね……。
そういう人が出家しようというのは正しいですね。

淀殿大蔵卿局に目隠しされているからなあ。淀殿が秀頼にはきれいなものしか見せたくないって言ってたけど、淀殿がまず大蔵卿局からきれいなものしか見せられてない。これで大蔵卿局が政治エキスパートならいいんだけどそんなこともないので、淀殿はひたすら政治音痴になって罠にはめられていく……。

淀殿「三成ちょっとアレよね。何考えているのかわからないから不気味。何も言わないし」
これ。三成は自分が考えていることは他の人も考えていて当然だから言わなくてもわかるだろ? とするから清正に褒め言葉単なる戦バカじゃないとか言っちゃう。

細川忠興、鬼武蔵のように見るからに怖い人じゃないのでふーんと思ってみていたんですけど、今回ニコニコして「石田治部討つからねー」と言ったのでああこれは三十六人手討ちにしたので俺の刀は(三十六)歌仙と名付けるね、という文化人物狂いですわと思いました。

  • きり隠才蔵めいてきた

きりちゃん最近有能です。一方信繁はリークを待つだけマンになっていて家康がアチャコを有効活用しているのと比べると残念。それは信繁がきりちゃんを「たまに」役に立っているというレベルでしか認識してないからかなあ。

  • 信繁「殿下子飼いの大名ばかりではないか! これを恐れていたんだ!」

恐れていたなら何とかしろというか……三成をね。三成の自信満々発言を聞いて鼻白んでいる場面が何回かあったので三成の態度が変だというのはわかっていたはずだよね。でも信繁は三成が不当な扱いを受けていてかわいそうと思うからなのか三成に諫言はしない。うーん。

  • 信幸「豊臣配下で揉めてばかりだとダメんなるぞ!」

お兄ちゃんが引き続き一番大局見てるんだよなあ……。加藤福島にはったり掛けて、あとで「死ぬかと思った!」とも言わなくなりました。お兄ちゃん大物化してる! そりゃあの本多ライダー1号と付き合ってるんだもんなあ。このあと入室するだけで福島を「お、おう」とさせてしまう本多ライダー1号を。

  • またべ

又兵衛何したかったのかわからないですけど、又兵衛が変なことしてる時に外から「又兵衛!」って声が聞こえてきたのはきっと黒田長政の声ですし、あの声には「また又兵衛が変なことしてるな!」という感じがして大好きです。

知名度のわりに名前が良くわからない戦国武将ナンバー1さんだ!

明石 全登/景盛/守重(あかし たけのり[注釈 3]/かげもり/もりしげ)は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将。諱は複数伝わり、定かではないが、「明石全登」の名が一番有名。全登は法号で「ぜんとう」[4]または霊名の当て字で「じゅすと」と読むとする説もある[要出典]。通称は掃部(かもん)で、明石掃部とも言う

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E7%9F%B3%E5%85%A8%E7%99%BB

「全登」を諱とする説では「たけのり」の他に「てるずみ」「なりとよ」「いえのり」などの読みが伝わる[3]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E7%9F%B3%E5%85%A8%E7%99%BB

淀殿「三成と家康は犬猿の仲。三成に肩入れしたら秀頼が板挟みにならない? 秀頼殿のためになりますか?」
本人がいかに潔癖で有能だとしても誰かと仲が悪いというだけで瑕疵になりうるということ!

  • 大谷刑部の逆転の発想

「力がある人に片っ端から断られた? まだ家康がいるじゃん」
さすがやで。

  • 信繁「三成がしんじゃう! 三成を助けて!」

家康「でも専断はできないしー? まず大老と奉行を集めないとね」
あの黒い笑顔。すごい狸。

  • 家康「加藤福島はまだ使い道がある。石田三成は勿体なかったねえ」

三成過去形……。そして加藤福島が使い道がなくなったら……。

  • ずっと沈鬱な顔をしている清正

福島がわかりやすい脳筋やっている反面清正は何とかできないのかなあとずっと思案している顔でした。まだまだ身内には優しい清正。まだまだ三成は身内判定か。

  • 正信「石田治部は蟄居」

家康に頼んだら残念ながら当然。

  • 三成「なぜだ……」

三成はみんなに自分の考えを言わない。自分が嫌われてもいいと滅私してきた。それだと三成は周りから悪者にしか見えない。政治は協力関係なのだから、悪者に見える者は主導して主君を補佐することは難しい……!

  • 三成「虎之助。XXXXXXXXXX」

秀吉の「家康を殺せ!」を伝えたのか、クーデター計画を伝えて、お前は家康についてもしクーデターが失敗したら家康の下で秀頼を守れと言ったのか?

  • 三成「今生の別れだ!」

三成はもうクーデターする気満々。そして信繁を巻き込みたくないと考えているのもわかる。だから今生の別れ。そして三成がわかりやすいと思っている信繁も三成が何かやらかすのはこれで分かったでしょう。

  • 家康「徳川に仕えよ」

信繁「やなこったいでござる」
家康「お主を買っておるのだ」
信繁が三成を助けてって家康に言ってくるようなところとかガチで買っているのでしょう。
家康「徳川に仕えよ」
信繁「石田治部少輔様は己を省みることなく、誰よりも豊臣家のことを思い、尽くしてこられました。その石田様をもってしても内府様の下では務めることが叶いませんでした。どうして私などに務まりましょう!」
→ガチ豊臣忠臣の三成が仕えることができない豊臣をないがしろにする徳川家に豊臣忠臣の私が仕えられると思ってるわけ?
三顧の礼に対して三連続のお断り! これが信繁の直江状だ!

  • 信繁「クビになったよ」

春ちゃん「私のそばにいてくれるのね」
信繁「これからは真田のために動くのだ。いずれは上田に連れていてやりたいものだ」
なんか噛んでない気がするなあ。

  • 片桐さん「気に入った!」

片桐さんに気に入られてもなあ……。しかし片桐さんが意気に感じてこの後家康相手に突っ張るのです。

  • 信繁「水をやり過ぎると根が腐ってしまう」

秀頼のことかなあ……。

  • それより一年が過ぎた

実はこの一年間家康はかなり天下静謐のために頑張りつくして死にそうになってるんですがそこを丁寧に描くとドラマの流れ上問題が生じますからね……。

直江さんいつもより声が高くてテンション高いよ! 長メール書きながら手を止めてどうやったらもっと煽れるかなーとか考えているっぽいし。景勝が「やり過ぎwwwwww」ってなってるのもおかしいし。「やり過ぎwwwww でも気に入った! 俺がオーケーを出すからこれで出せよ」って感じですし、その前ですまし顔してる直江ね。お屋形様も頭来てたと思いますけど俺もマジ頭来てましたからね? って感じですごくいいです。
家康もなんかわざわざ二度読んでからブチ切れてる感じで笑えます。

  • 昌幸「パン武田運動のためにもう一度乱世へ! 上杉につく!」

信繁「お供します!(もう乱世にはならないけどな)」
信幸「自分も!(もう乱世にはしたくない……)」
あの謀略家を騙すようになった兄弟。兄弟が父を超えたか。

  • 信繁「再度の乱世はないよ。まだ若いけど宇喜多さんは立派になるし、大谷刑部もいるし、秀頼も賢い子だし」

宇喜多さんは立派になるし→家中が今騒動でめちゃくちゃですけどね……そうでなくても今立派とは言ってない
大谷刑部→重病人
秀頼→今賢い子でも後で名君になりますか?
信幸「よく見ておるのだな」
たぶん信幸は納得してない……スルーした……。

  • 片桐さん頑張った

片桐さん胃に穴をあけて頑張ったけど家康の狸力の方が高くて大蔵卿局ガードが下がったところを抜かれた。頑張っても報われないのが片桐さんなのだ。でも同じようなことを淀殿はいったん拒否しているのだからここを抜かれたのは大蔵卿局淀殿を政治音痴にしたからですよ……。

  • 宇喜多秀家「家康家康横暴横暴断じて断じて許し難し!」

見出しのみ。

  • 三成「この石田治部に万事お任せあれ!」

アカンなんか任せられる感じがしない……。