真田丸33話「動乱」

引き続き石田治部の自爆をお楽しみください。いやだって徳川勢確かに腹黒いですけど三成の悪事をでっちあげたりとかは何もしてないですし……。

  • 板部岡再登場アンド内通

板部岡は実は秀吉のお伽衆*1として仕えていたのですが話が混乱するのでここで再登場となったようです。再登場即内通。
でもこれ当然と言うか、家康は北條のために一生懸命動いてくれたの板部岡はよーく知ってるもんね。対する秀吉は仇でもあるし。秀吉の実務の象徴三成と家康とどっちに肩入れしますって言ったらそりゃもう。
しかし秀秋巻き込まなければ漏れなかったんだよなあ。

  • 奇襲失敗

奇襲はバレてないから意味があるのであってバレたらもうウダウダするのは下の下でしかない。そこを昌幸の息子の信繁はわかってるんだけど三成はわかんないんすなー。

  • 「敵味方に分かれて戦うのだけは勘弁してくれ」

プレ犬伏!(また言ってる)

  • 寧様と正則と清正

羽柴ファミリーとして正則と清正は寧お母様のところへ行く。寧お母様は豊臣の家とか秀頼がどうとかそういうことは考えていなくて、伏見でバトルすんなと考えている。これはこれでまっとうな意見。で、バトルしようとする三成がおかしいので家康につけと言う。三成には「眠くない!」とか「秀吉を塩漬けにして」とかでヘイト溜まってるし、あそこで怒られたから三成はもう政治の話を寧様にしない一方で家康はなんか自分に都合のいいことを寧様に吹き込んでるしということもあって当然そうなる。
寧様「誰を信じていいのかわからない」
まったくで。

  • 「よっぽどなんだろ!」

清正は他人には酷薄な井戸魔人ですけど一旦身内認定した人間にはほんと優しいのね。前回「お前とは飲みたくない」とまで言われたのに三成のところへ行って「脳筋行動はお前らしくない、むしろ俺の行動だろ」「よっぽどなんだろ!」「よっぽどなんだよな!」「振り上げた拳をどうしたらいいのか困ってるんだ」「俺と腕相撲してすっきりしろ!」
井戸魔人語は難しいな……。というか、三成は腕相撲ではすっきりできない。「家康を殺せ」の打ち明け先、大谷刑部じゃなくて清正だったらよかったかもね(三成の気持ち的には良くても天下のためにはよくない)
家康邸で湯呑割ったのは三成の悩みに気付いてやれなかった俺は本当に馬鹿だった! みたいな感じで三成じゃなくて自分への怒りですよね。
「お前を殺すぞ!」「望むところだ!」とまで言われたのに怒って出てくるんじゃなくてしょげて出てきましたよね清正……。
あときりと清正の観察が同じでした。きり隠才蔵説マジか……。

  • 周囲の助力を取り付けようとする三成

兼続「ウォーズマン計算でお屋形様を巻き込まないで! 時間の無駄!」
秀秋「(毛利の説得は)無理無理無理無理無理無理」
寧様「馬鹿なので秀秋には無理です」
前田利家「諦めよ」
信繁・秀秋「無理でした」
三成「おなか痛くなってきた」

  • 宇喜多「三成はイライラする奴だなあ!」

そんなこと言いながら徳川に付く気は全くない宇喜多さん。ほんとあの直家からどうしてこの秀家が生まれたのか。

あれがいた扱いしてるのが容易にばれるような振る舞いして人が付いてくると思ってはいけませんなあ。

    • 軍装

切羽詰って頼る先がないので来たのがバレバレ。真っ先に話をしに来たのでないのが丸わかり。

三成的には珍しく気を回しているんでしょうけど相手は子供じゃないんですからね。賄賂の材料としてはあれだしそもそも賄賂で気を悪くする人もいるんだし……。

ここまでで忠興はキれていても良かったんですが、干し柿をネタに話を始めようとしたところを見るとまだ三成を見切ってはいなかったんですよ。なのに三成と来たら干し柿気に入ったら俺に従えみたいな感じで忠興の話を遮って自分のしたい話しかしなかった。遮られた時三成の行動が信じられなさ過ぎたのか忠興ビクッとしてた。
→細川越中は徳川邸へ行きまーす
残念ながら当然。三成涙目だった。

  • 「三成を助けるために徳川についてね」

信繁の策を聞いたパパはさらに頭を回して徳川邸から激突を防ぐ策もプラスしようと思ったんでしょうね。

  • 三成「持つべきものは友達だね」

しかし大谷刑部は徳川邸へ行くと言う。三成に味方はいないと思わせて襲撃を諦めさせる策。信繁と同じ策。これでも三成は思いとどまらない。
大谷「泣いているのか?」
これは昔三成が清正に言ったことがあるセリフ。そして今三成は涙は流してない。外見は泣いてない。でも大谷刑部は目が見えないので外見を見て泣いてるのって言ってるんじゃないんだ。三成の心が泣いていたのか。
三成「だって秀吉に家康殺せって言われたし」
大谷「死に掛けの老人の世迷言に振り回されるな!」
これでも三成は思いとどまらない。
大谷「家康を殺した後はどうするんだよ! お前の味方いないじゃん!」
もう理屈では説得できない三成。

  • 「大谷刑部は秀頼公の家臣でござる!」

三成への策とともにこれを言いに来たんだなあ刑部。集まったみんながなんとなく家康の手下みたいな雰囲気になりつつあったからなあ。

  • パパ上徳川邸に登場

大谷刑部が来たのでニコニコしていた家康、昌幸パパの登場で真顔。何でお前来たんだよ! 感アリアリ。しかしそんなことを言える場ではないのでした。
パパ上「徳川内府様のお命、身命を賭してお守り致す!」
胡散くせえ! ていうか胡散くさいの自分でわかってて言ってるよねパパ上!
表向き歓迎してたら徳川邸の図面をしれっと取り出すパパ上。何でお前がそんなもの持ってるんだよ!
信幸「何故ここに」
昌幸(ニッコリ)
これだけで通じるの最高ですね。

清正「なんでパパ上が仕切ってるんだよ」
パパ上「発言したかったら名乗れよな」
清正「加藤清正っす。小国の主のくせに」
大谷刑部「昌幸パパは徳川の大軍勢を倒したんだぜ」←こっそり徳川dis
政宗「昌幸パパで異論ないっす。伊達越前守政宗」←目立ちたいだけ?
忠興「同じく異存なし。細川越中守忠興」←お前は清正が気に入らないだけで言ってるだろ
政宗「徳川屋敷に刺客を放ったのは三成らしいよ。伊達越前守政宗
パパ上「マジで? 治部許せん! ひっとらえて首をはねよう!」
パパ上やりたい放題過ぎるだろ……。
そしてパパが言い過ぎで滑りかけたのですごい目でパパを見ながらも「おう!」とフォローを入れる信幸兄上できる男。
そして名乗れと言われたら名乗り続ける政宗と細川越中。選挙活動してるのかね君達。パパ上が名乗れと言ったのは目が見えない大谷刑部に状況が分かりやすいようにするためと言ってる方がいました。なるほど。登場してすぐに大谷刑部とパパ上連携してたもんねー。自分の意を察してくれた刑部にさりげなく気配りするパパ上さすがです。

  • 三成を止めたのは景勝

大谷刑部や信繁が理詰めで三成に「もうアカンのですよ」と諭してもまったく理解しようとしなかった三成。清正がよくわかんない感情で攻めて来ても理解しようとしなかった三成ですが何の裏付けもなさそうな景勝の「俺はきっとやるぜ」+ハグでようやく落ち着きました。理詰め理性の塊と思われた三成は熱い男でした。熱い男と見抜いていたのは直江で、景勝に火を付けたのは直江でした。
景勝「三成ってどんな男よ」
直江「義のために死ねる男です」
景勝「では、俺はどんな男だ」
自分こそが義チャンピオン上杉謙信の正統後継者と思っているわけですから、こりゃもう、こんなこと言われたら火がついてしまいますね。
景勝「家康なんか俺がいつかぶっ飛ばしてやるんだから、今は暴発するんじゃない三成」驚いた信繁(驚くなよ。驚いてもいいけどそんな心底驚いた顔するなよ)
すかさず直江を見る!
(この案件直江さんOKなんですか?)
直江「お屋形様は本気になられた」(お屋形様が本気なら俺がNOなわけないだろ)
また苦労するんだな直江。良いやつだな。良いやつはひどい目に合うのが真田丸だけどな。

  • 結局家康をやる気にさせたのは三成

つらい。
でも三成をこうしたのは秀吉なので自業自得感も結構ある……。
本多正信アチャコではやる気にさせられなかった家康をやる気にさせてしまった……。

  • 見返り昌幸パパ

やる気になってる家康に一言残していくパパ上。「今回はこんな結果だけど、お前の好きにはさせないからな!」感あって良かったです。

*1:側近・相談役。他に足利義昭織田有楽斎古田織部千利休曽呂利新左衛門など