真田丸25話 「離別」

このタイトルなものですから利休鶴松とおとりばあ様まで逝くのかと思いきやおとりばあ様は残留でした。

  • 珍しい利休の造形

最期まで欲得づくの利休でした。先週の切腹前の憑き物が落ちたような氏政と全く正反対の死ぬ間際まで妖怪のような切腹直前の利休。
利休は三成と利害が対立するので今回はきれいな三成になっているのでこうなるんですかね。もうちょっと描写が欲しかったなあ利休。

  • やると言ったらやる大谷刑部

無茶ぶりで利休の罪をでっちあげてさらに勝手に利休の処分に切腹を付け足してしまう大谷刑部。自分が正しいと思ったら貫いてしまう。三成はその辺もっと潔癖なのでいろいろ躊躇うんですが。
「利休が祟るなら真っ先に自分が祟られるし」
このドラマは覿面に因果応報が襲い来るのですね……。

  • 利休、最後の業の茶

信繁そういうの飲むなよ……。また一つ戦国の呪いを取り込んでしまった。

矢沢城は別にありますから……(信濃にある)。

そう言ってる時BGMがもうギャグ用なんだもんなあ……。

  • 信濃の田舎武者とのちの天下人

昌幸はもう死のうとしている鶴松に薬を献上し家康は今後も豊臣を支える周囲の人に差し入れをしています。視界のワイドさが違うと言いますか。薬は片桐且元が流してしまいましたが(煎じるって言葉が出たら汁の方が主役だよねえ)、その後鶴松が死ぬことを考えると「真田の薬効かなかったじゃねえか!」ならまだマシで「毒を盛った!」となると最悪。昌幸が「儂が元気になってどうするんじゃ!」とオチを付けましたけど、ここは儂が元気になって良かったんですよ。

  • お前はどっちの味方だい!

昌幸が「鶴松死んだらもう豊臣アカンよねー」とニヤニヤしているのを不快に感じている信繁。秀吉と一緒にいて思いを共有してしまっている。側仕えしたら当然のことかも知れませんけど。信繁は他人の思いを吸い過ぎます。今回も秀吉の思いを吸ってしまったように思えます。
昌幸が鶴松の容態について尋ねると立場上断る信繁。粘る昌幸。信繁の立場に理解を示しつつ信繁の前で佐助に探らせる出浦殿が最高でした。ところで出浦殿いつもより黒い服を着ていたのであの人も何か夜の間に探ってたでしょう……。

  • まだクラッシュしてないぞ! 豊臣家

信繁が鶴松の今後について秀吉について尋ねたら鶴松には秀次の娘を娶せようと言ってるし寧様は茶々を抱きしめて泣かせてやることができる。ついでに言うと三成は一度は断っても井戸魔人や福島正則と一緒に水垢離もできる。まだ豊臣のタガは外れていません。

  • 悲しみを取り戻した淀殿としっかりしなきゃと思う秀次

結局今回も二人の死にかかわってしまったでも自分は悲しむのやめたしと思っている淀殿に差し伸べられた寧のやさしい手。淀殿は悲しみを取り戻した。でも。
多分この二人が悪気なくこれまでと自分の行動を変えてひどいことになっていくのだと思う。元々秀吉は悪いので。
あと大蔵卿局が余計なことしそう。