【ネタバレあり】真田丸 9話「駆引」

3/10追記しました。追記分は下線を引いてあります。

  • 氏政の鷹

よく見たら氏政の鷹がコーエーマップに飛び出して信尹おじさんの脱出から何から何まで今週の展開を見てるんですね。

  • 梅と信繁 ときり

信繁は先週パパが黒すぎて凹んでます。梅は賢いので前に「何か言ってくれてもいいんですよ」を覚えていてそう言われる前に言います。調略でなるべく人が死なないようになるならその方がよいじゃないと。これは自分が死ななければ他に犠牲が出ても良いって意味なんですけど、でもこの時代の実感なんだろうなあと。
作兵衛も室賀領民との小競り合いもあって、自分も戦はいやだ命は惜しくないが畑仕事の方が好きだと。これっすよ「戦はいやにござりまする」とかじゃなくて、こういう感じにやって欲しいです。
んで梅は賢すぎるのでうまく作兵衛を追っ払って(居場所をなくして)信繁朝帰り……ならぬ深夜帰り。ウキウキやん。そして信繁の部屋には潰れたまんじゅうが。柔らかい……まだ犯人は遠くへ行っていない……。
作兵衛と梅は食べ物を巡っての争いがあって嫌だと言っているのにまんじゅう投げてしまうきり……。

  • 奥さまを調略できない昌幸

昌幸と薫はなんというか別世界に住んでる感じまであるほど見てる方向が違うんですけど薫がキラキラな着物を好んでいても昌幸は別にそれで良いと思っているし薫は昌幸が膝枕して欲しければハイヨロコンデー。でも人質はいやだ。はっきり言う。「ではおやすみなさい」噴きました。こういう「ではおやすみなさい」、身に覚えがある……。

室賀さん、結局昌幸がなんだか勝手に代表面しているから気に喰わなかっただけで、ちゃんと協力を求めれば快く受けてくれる人でした。
昌幸「信濃は国衆が統治する国にしたいんだよ」
室賀さん「今の言葉、偽りはないだろうな?」
昌幸「信じないなら北条の元に去れ」
偽りがないかどうかに返事してないんだよなあ……
この後室賀さんウキウキのノリノリで小県の国衆に働きかけてて見てらんない。デスノボリが高く掲げられた! 昌幸パパはもう諦めたとか言ってるし……。これは室賀さんがウキウキしすぎて邪魔になって排除されるパターンや……。
まさか排除する際に室賀さんがノリノリだからって国衆連合の発想は室賀さんでみんなを惑わせてごめんね室賀は斬っておいたからさ! と責任押しつけたりしないでしょうね……。

  • 昌幸と出浦さんと信幸

昌幸(腹黒)「国衆連合」(ファンタジー
出浦(信用第一)「大名が治めろ。大名昌幸が」(現実的)
この対照ぶり。
昌幸「わしは大名の資格はないっす」
昌幸は自分の策謀や度胸なんかには間違いなく自信があるはず。すると足りないと思っているのは人の器みたいなやつか。それを持っていると昌幸が思っているのは信玄。信玄と大河名物霊界通信始めそうなところで戸を開けたら信幸。
これ、実際に国を治める器があるのは信幸なんですよーってことですかね。信幸はパパこそ大器と言ってるけど、実は信幸の方が最終的に器がでっかいのだ。
だって信幸は自分が大変な時に小山田高木の相談されてもきちんと対応したし、信繁が松を救えなくても「仕方なかった」とすぐ納得するし、パパにひどい目に遭わされてもぐれたり凹んだりしないし、山城国一揆の話は知ってるし、国衆連合に普通に感心するし、奥さんが病弱コントばっかりしてても文句言わない。黙れ小童言われまくっても恨みに思ったりしない。今週の最後に自分の策を否定されても信繁の策を支持する。そして既に名将(後述します)。

信尹おじさん「味方するから見返りクレクレ」
家康「それはもう!」
信尹おじさん「諏訪!」
家康「OKOK」
信尹おじさん「甲斐に領地二千貫」
家康「安い安い」
信尹おじさん「沼田の安堵」
家康「お、おう」
諏訪はこの後依田氏に与えられることになるんですけどね。どうなるのかな。依田は徳川に、諏訪は返上するのでこれを真田に分けてあげて、と言うのですが、徳川は諏訪氏に与えてしまうのです……。
あと本編でも触れていましたが沼田の帰属で今後死ぬほど揉めるのです。

  • 徳川を嵌めた後北条を嵌める 人を呪わば穴二つ……三つ?

氏政が「ザコに構ってらんねー」と言ってたらひどい目に遭わされました。でも氏政はここからが回転速くて即刻徳川と和睦。徳川としても渡りに船だしぃ、今回助かったのは真田のおかげだけどそもそも何で苦労していたのかと言ったら真田のせいだしぃ。真田に振り回された北条と徳川が組んで真田にキャン言わせる形が整った! もちろん後顧の憂いがなくなった北条はこの後上野真田領を狙うのです!
しかしなんだねあの家康の「メンタルリセット!」と暑苦しい氏政とのハグは! ほんと徳川は萌えキャラ枠やるのね。
昌幸がこざかしく立ち回るほど真田が苦しくなっていくのが面白いです。
ちなみに今回、北条が撤退したのは真田のおかげですみたいな感じになっていましたが実際は黒駒合戦という戦いがあって、北条が甲斐の郡内に1万で攻め込んできたところへ鳥居元忠率いる2000が対陣したのですが相手が5倍なので「さしあたっては待機ね」と指示をしていたのに水野勝成という鬼武蔵森長可並みの危険人物が
伝令「待機」
勝成「何聞こえない」
伝令「た・い・き」
勝成「と・つ・げ・き?」
勝成「かしこまりであります!」
で突撃してしまったところ北条軍もなんか圧倒的大軍で気が緩んでいたのか奇襲効果が出てしまい鳥居元忠もこれを見て攻めかかったので勢いの差で徳川軍が勝ってしまったんですね。すると北条側だった木曾義昌とかが徳川になびいたりしてだいぶ押し返したのも北条徳川の和睦の大きな要員です。

  • 名将信幸

この頃信幸は上野でわけわかんないことやってます。
北条は真田が徳川についたので総勢一万で沼田城岩櫃城を攻撃します。岩櫃城に半数の5000が向かい、南にある支城である手子丸城を攻撃します。信幸は救援に向かいますが既に手子丸城は陥落。信幸の兵はたった800だったのですが、信幸は攻撃を仕掛け手子丸城を奪還してしまうのです。何なんだ……。普通城攻めには防御側の3倍とか5倍とか10倍の兵力を用意しろって言うんですけどね……。
攻める、引く、引く、攻めるで敵を翻弄し、相手の同士討ちを誘って勝ったとか。ゲリラ戦の名手。まだ16歳なのに末恐ろしい活躍をしたのでした。