漁火

江戸の漁民を題材とした拡大再生産ゲームです。
ラウンドを抜ける時に獲得できる「協力者カード」というのがあり、これがそこそこ強力なので巡り合わせが悪くそのラウンド我慢するしかなかった人への救済として有効に機能していると思いました。
それと、拡大再生産に使用する原資が勝利点そのものなので、拡大再生産のために投資している人は一時的に勝利点が消費され低くなるので、勝利点ボードを見ているだけでは誰が勝っているのかわかりにくく負けている人も実は投資できてなくて大変不利な状態でも投資しまくったトッププレイヤーとあまり差があるように見えないので投げやりな気分になりづらいのではと思いました。
私がプレイした際は拡大再生産の生産物である魚介類の買い手(勝利点への変換先)がラウンドごとにめちゃくちゃ偏るという状況が発生して1ターン目にハイパー我慢状態となりそのまま挽回できずに死んだのですが(かつハイパーボランティアマンになってしまったので我慢の仕方ももっとあったのかなとも思うのですが)、それでも勝利点ボード上は終盤まで拮抗していましたね(でも投資できていないので勝てないのはわかっていましたが)。
少なくとももう1回、数回遊んで買い手が偏ってない状態で遊んでみたいです。鯛を買いたい人がいるかどうかわからない状態(買い手が何を買ってくれるのかは最初隠蔽されています)で鯛を釣るために遠洋に行って一人だけたくさん鯛を釣ってきて江戸に戻ってみたら高額で鯛を買ってくれる人がいてウハウハしていたプレイヤーがいましたが、たぶんあれがきっと楽しいんですよねーこのゲームは。次回プレイ時には狙ってみたいですね。
買い手の情報が隠蔽されていると言いましたが「協力者カード」の中には買い手のカードを自分だけ3枚見ていいというカードがあるんですね(実際に買い手カードを表にするにはコストを支払う必要がある)。きっとこれ強いと思うんです。私は投資できていなかったので情報を握っても腐らせるのでもっと直接的なメリットを選びましたが。情報にコストを払う仕組みっていいですよねー。

このまさに江戸時代というビジュアルが他で見ない感じで雰囲気出てますねえ。