ライナー・クニツィアの秦

ちょっと特殊な陣取りゲームです。
盤面に2マス分色つきのタイルを配置して、2マス以上の同一の色のエリアを完成させたらそこに支配駒を置ける。5マス以上のエリアなったらばもう1個追加し、合計2個支配駒を置ける。中立エリアに自分の支配エリアを接触させたら中立エリアにも支配駒を置ける。ただし、中立エリアを取り巻くエリアに存在する支配駒の数を数えて、あるプレイヤーの支配駒の数が多くなると自分の支配駒は追い出されてそのプレイヤーの支配駒が置かれる。また、2〜4マスのエリアと同色の2〜4マスのエリアを同色のタイルを置いてエリアを繋いだ場合、元々のエリアのマス数が大きい方のプレイヤーが支配するエリアになる。同数の場合は繋いではいけない。5マス以上になり支配駒が2個置かれているエリアも繋いではいけない。
手持ちの支配駒を置き切ったプレイヤーが勝利する。盤面にタイルを置けなくなってなお全員の手持ちの支配駒が残っている場合はその数が最も少ないプレイヤーが勝利する。

ルールがたったこれだけで書き切れてしまった。なんてシンプルなルール。なので結構大きいボードを使うゲームですが30分掛からないですね。4人で遊んだんですが初回でも15分くらいで終わったんじゃないかなあ。

感覚的にはカルカソンヌで2タイルで完成する城があるじゃないですか、あれがたーくさんある感じ。そしてかなり直接なインタラクションがあり、やらないと誰かが勝っちゃうみたいな局面が結構あり、そしてインタラクションばっかりやってると死ぬというあれ。
そしてわりとはっきりわかる先番有利。まあでも、パパッと終わるのでそんなに気にならないかな。引き運も重要ですね。全般的にはあんまり最近のゲームっぽくないかなあという感じ。見える欠点は10年前なら気にならなかった感じとも言いかえられます。ま、ささっと終わるのでそんなに悪くないですが。その程度でこの箱のサイズだとんー、わざわざ持って行くかなーというネックになってきます。クニツィア博士のゲームだと時々あるやつですね←箱だけでかい

あとこれはゲームの内容と全く全く全く関係ないんですが支配駒が仏塔なのがちょっとどうも。秦の時代は中国に仏教とかないし。あと2〜4マスのエリアを郡、5マス以上のエリアを県と呼んでいるのも気になります! 日本では郡より県の方がでかいですが中国では県より郡の方がでかいですからね。コーエーゲーで有名になったあの太守っていうのは郡に設置されるものなんで結構郡って大きくないといかんのですよ。とは言えこれは日本語版説明書が訳す時に日本の常識に合わせていじってしまった可能性がありますが……(めんどくさいので原文読んでない)。

余計なお話でした。まあ水準レベルって感じのゲームですね。