シュタインズゲートのアニメすごかったね

原作とアニメの相違点について書きます。
「これはアニメに向いてないだろ」と思っていたので、ぐだぐだになるんじゃないかと心配していたんです。
その心配は余計でしたね。グダグダになりそうなところは思い切りばっさりやってしまって、うんちく関連は公式サイト(http://steinsgate.tv/story/index.html)へパージ。
それでいて原作で足りない部分やわかりづらかった部分はきっちり補ってくるという。

たとえば13話で綯がまゆりを線路に突き落としてしまいますが、これは直前で転んだために体当たりしてしまったということになっています。原作ではこれは走ってそのまま体当たりしているので、「綯は故意にまゆりを線路に突き落としたのではないのか?」という勘違いを誘発してしまっていました。それをこれは解消しています。
他にも9話ラストで秋葉原の様相が激変してしまいオカリンがひどく動揺して周囲を見回すシーンも秀逸。原作だと表現の限界があって、結構あっさり流されてしまったんです。もちろん背景の画像は差し替わっているんですが、いかにもインパクト不足。アニメでは「どれだけ大変なことが起きてしまったのか」ということと、オカリンの焦燥感というか、絶望感というか、そういったものが良く現れていたと思います。

他にもオカリンの変なポーズを真似る助手とか……というかオカリン変なポーズがそもそもアニメオリジナルですね。ミスターブラウンの正体が判明する前に助手がミスターブラウンに遭遇していい人ぶりをアピールするとか、最終回のオカリンの変顔挑発とかその辺はアニメオリジナルですね。
あと、4℃(シド)が全く画面に出ないで電話の向こう側で逮捕されているというのもアニメオリジナル。これはグッジョブ過ぎ。大笑い。原作だとオカリンたちと顔を合わせています。が、立ち絵がないので姿は見えないのですが(後からパッチで立ち絵が追加されました)。それを絶妙に表しつつギャグにしていたと思います。すごい。

あとは声優の方々が慣れたせいか演技がすごい。特にループ序盤のオカリンの演技キレッキレじゃないですか。いやーあれはよかったなあ。原作より迫力ありました。ほんと、良くできたアニメだったと思います。

ただね1個だけ文句ありますねオカリンはせっかく退院のお祝いに来た幼なじみを放置してとっとと退院してるんじゃねえよ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1111111111111ぬぬぬん

すいません取り乱しました最近似たような事例が悲劇に繋がったのを見たような気がいたしましたもので。オカリンとまゆりはちゃんとわかり合ってるからそうですね大丈夫なんですね場合によっちゃそういうの甘えなんですけどこの二人は違いますね。

アニメで興味を持たれた方、原作には存在するもののアニメでは省かれたシーンやルート分岐がありますのでぜひ原作で補完を。あと小説版も単なるノベライズではなくてはっとする仕掛けが施された佳作なので合わせてどうぞ。ループものは閉じてしまった物語にもいくつもの可能性が残されていて面白いですよね。