超・初心者向けバーチャロンフォース講座その4「作戦・行動」

曖昧模糊な言い方になってしまうのですが、どのように戦うか? ということです。ここがきちんとしていないと強力な攻撃技術も回避技術も無駄になってしまいます。
逆に言うと多少の技術の差は戦い方次第でひっくり返すことができると考えています。
以下は私が戦闘中に考えていることを文章化したものですが、うまく優先度とか付けて語れていないのでいまひとつ整理されていませんが、ご参考までにということで。

バーチャロンフォースの勝利条件

今更にも過ぎますが一応再確認します。

  • 敵リーダー機を撃破する

その場で終了します。この場合僚機の体力は一切無視されます。

  • 制限時間経過時、2機の体力合計値が相手チームを上回っている

この2つを目的にして戦うことになります。

ということは

1対1の戦いが2組できたとして、自分が相手に20%のダメージを与えながらも被害は50%、という状況でも、僚機の与ダメージが50%で被ダメージが10%なら勝利することができます。バーチャロンフォースはそういうゲームです。
押すべき時と引くべき時を的確に見極めることこそが重要です。

どの敵を狙うのか?

理想は2機でリーダー機を狙いさくっと撃破して勝利! ですがそう簡単にいくものではありません。
とりあえずは1対1が2組できる場合が多いのではないでしょうか。

  • ほったらかしにしてはいけない機体

すべては状況次第ではありますが、A 以外のライデン、Dan、Tetsuo などはほったらかしにしてはいけません!
最大火力で好き放題されるので、僚機がこれらの機体をロックオンしてないようでしたら、自分がこれらの相手をしましょう。いずれも積極的に攻められるとつらい機体なので、その点でも有利になります。

  • 2機で1機を狙う場面とは?

うまく十字砲火ができる状況になれば狙ってもいいですし、その他にはもう少しでリーダー機を撃破できる状態ならレスキューさせる暇を与えないために2機で追いかけてもいいかも知れません。
いずれにしろ、フリーになった機体からの攻撃には充分に注意を。

今は積極的に押していく場面なのか?

  • 僚機が敵機を圧倒しているが、自機の前にいる敵はかなり手ごわい

こういう場合は無理にダメージを取りに行くべきではありません。ダッシュ攻撃を控え、リスクの小さい攻撃のみで回避に主眼を置けば、目の前の敵にダメージを与えられないかもしれませんが、自分がダメージを受ける危険も少なくなります。バーチャロンでは大ダメージを取ろうとする行動こそ自分の大ダメージのもとです。
自分の損害を抑えれば勝利できる、という状態では無謀な攻撃は慎むべきです。

  • 相手が強い場合は混戦にする

相手が強力で、1対1で戦っていては勝機が見えない場合は積極的に僚機に近付き混戦にしましょう。混戦になれば想定外の出来事、いわゆる「事故」が発生しやすくなります。事故が発生しうる状況というのはプレイが下手な方に有利に働きます。
逆に、1対1の戦い2組で、自機も僚機も敵機を圧倒できるのでしたら、分断して合流させない方が有利に戦えるでしょう。

  • ロックオンアラートが点灯している

敵機2機からロックオンされている場合は回避に徹するのが良いでしょう。攻撃するにしても歩き RW とか、相殺目的の歩きカッターとか、その程度の攻撃にとどめるべきです。こういう状況の時に大技を使うとその隙をもう1機に狙われて大損害を出します。壁などがうまく利用できる状態なら話は別ですが。
この場合は、自分が攻撃できなくても僚機がフリーになっていますから、攻撃は僚機に任せましょう。

  • 時間切れ間際

体力でリードしているのならばここは攻めどころではありません。リーダー機なら尚更です。ただし、自分がロックオンされていない状況で、敵機が目の前で隙を晒しているようなら攻撃するのもありかも知れません。耳タコかと思いますが、すべては状況次第です。
体力で負けているのでしたらどちらを攻撃するのかは考慮する必要があります。
まず、目の前の敵を倒したとして体力勝ちできるのか、です。
目の前の敵を倒しても合計体力で逆転できないのでしたら、時間の無駄になるばかりか、その機体を撃破したことでジャミングが発生して僚機がリーダー機を取り逃す原因にもなります。
そういう場合はリーダー機撃破を狙うべきです。

位置取り
  • 十字砲火の形に持ち込む

回避をする場合は基本的に弾の軌道と垂直になる向きに移動するべしと紹介しました。
この際、垂直に移動しても弾が当たるようにすれば回避が難しくなるわけです。
僚機の弾の軌道と自機の弾の軌道が垂直になるような位置から攻撃をすると、このようになるので、2機で1機を狙う場合はこの形になるように自機の位置を調整するのが望ましいです。
挟撃も敵機の視界外から攻撃できるので悪くはないのですが、前から来る弾も後ろから来る弾も横へ移動すれば回避できてしまうのが物足りないところです。
十字砲火されるとダッシュでは回避しきれない部分が出てくるため、相手もジャンプを使って回避する場面が出て来ます。実は上下に誘導する攻撃にはかなりきつい誘導が掛かるもの*1が結構あり、相手がジャンプを選んだ時点でヒットがほぼ確定したりします。こういう形でダメージを取っていく一方、自分が回避する側に回った時は安易にジャンプしない、ジャンプしないと回避できない状況に持ち込まれないように注意しましょう。

  • 僚機の視界内で戦う

僚機がエンジェランや VOX シリーズなど、支援能力が高い機体の場合はここに気をつけるとかなり有利に試合を展開できます。
支援機の主な任務は目の前にいる敵機をあしらいながらもう1機の敵に攻撃を行うことですが、もう1機の方が視界に入っているかいないかでこのような差が出ます。

  • もう1機を攻撃しようと思う→ロックオン切り替えをする→ジャンプキャンセルか旋回でもう1機を捕捉する→攻撃
  • もう1機を攻撃しようと思う→ロックオン切り替えをする→攻撃

このジャンプキャンセルや旋回が非常に危険で、目の前の敵から攻撃を受ける可能性があります。被弾しないとしても、すぐに攻撃ができる・できないでは攻撃の回数自体が変わって来て、ダメージ効率に大きな差ができます。
自機が支援機の場合は1対1の2組の戦いになった場合、僚機を視界に入れられるようにして戦うのが良いでしょう。ステージの端を背に負うのが良いです。背面にも回られにくいというメリットもあります。

  • 自分が狙っていない敵機との間に障害物を挟む

これで不意に横から攻撃されることがなくなります。

リーダー機の体力が多い場合はレスキューダッシュしない

大変重要なことです。リーダー機が撃破されたら僚機の体力がいくらあっても敗北となるわけですから、能動的にリーダー機の体力を減らすのは厳に慎むべきです。
リーダー機が撃破されないまでも不利になるケースもあります。
リーダー機体力100%、僚機10%の際に、僚機がライデンのレーザーを喰らった場合、レスキューがなければリーダー機100%、僚機10%→0%で合計体力100%ですが、レスキューを挟むと
リーダー機100→55%、僚機10%→55%→5%で合計体力60%です。
同じ攻撃を同じ機体が被弾したのに40%も差が出るわけですね。
というわけなので、リーダー機の体力の方が多い場合はレスキューはやめておきましょう。と言っても僚機が沈んで行動不能な時間が長ければ長いほど通常は不利なので、僚機が撃破されそうな雰囲気の場合は少しずつ接近しておき、沈んだらすぐに復活させるようにしておくと良いと思います。

僚機は基本的に復活させる、でも……

かなりうまい人でも1対2ではまともな戦果を期待することはできません。従って僚機が沈んだ場合は可及的速やかに僚機を復活させるべきです。
ですが、そうでない場合もあります。

  • 合計体力で勝っていて、残り時間が少ない

例えば、あと5秒逃げおおせれば勝利という場合でしたら、敵機が待ち構えているであろう擱座した僚機まで近付く必要はなく、むしろ近付くと被弾の恐れがあるので回避を重視した方が良い場合が多いでしょう。
また、この場合は復活させるまで僚機からジャミングが発生しているというのも見逃せないポイント。復活させるとジャミングは消えてしまいます。

  • あと一撃で敵リーダー機を撃破できる

僚機は擱座したけれどもカッターとか立ち RW などの一撃で敵リーダーを撃破できるのでしたら、撃破に行った方が良いです。僚機を復活させに行っている間にレスキューされて勝利を逃す恐れがあります。この場合も復活させるまで僚機からジャミングが発生しています。ジャミング発生時は攻撃だけでなく回避も難しくなるので、リーダー機撃破の大きなチャンスです。
敵がレスキューに成功したり、ジャミングの発生が止まったりした場合は僚機を復活させた方が良いでしょう。

やられ方

自機がリーダーの場合は何が何でも生き残るべきですが、そうでない場合は、まあ被弾しないにこしたことはないのですが、撃破されてもなんとかなりますし、撃破された方がいい場合すらあります。
マシなやられ方、良いやられ方を紹介します。

  • 普通にやられるのだったら、できるだけ僚機の近くで倒れる

すぐに戦線復帰できるにこしたことはありません。

  • 時間切れ直前にリーダー機の回避支援でわざと撃破される

自機5%、リーダー僚機70%、敵機合計40%とかそういう場合に使うテクニックです。
残り10秒未満程度になったらわざと撃破されてジャミングを発生させ、リーダー機の回避の手助けをします。ジャミングが切れた後にリーダー機が自機を復活させてくれれば復活の瞬間の無敵時間も利用できたりして。
ただ、自機がどういうつもりで撃破されたかをリーダー機に察してもらえないとひどいことになる場合も。

移動の際の注意

例えばリーダーを狙う必要が出てきて、今まで戦ってきた相手に背を向けて移動するような場合。
素直に最短距離をダッシュすると各種攻撃の格好の的なので、不規則にダッシュキャンセルしながらジグザグに移動すると被弾しにくくなります。

      • -

というようなことを考えて私はプレイしています。
私もうまいというレベルには達していないのでもっと考えるべきことや気を配らないといけないこともあると思いますし、上の考え方にも改善の余地があると思います。そういう点は実際のプレイの中で独自に改良していっていただければと思います。バーチャロンフォースは反射神経を鍛えるよりもより多く考えた方が勝率を上げることができるゲームだと思っています。
今回で講座は修了です。まずは紹介しました手法を元に、感覚をつかんでいっていただければと思います。

*1:テムジン A の TCW など