逆転裁判4終了

1話と4話は非常に良かった。2話はキャラが良かった。3話は……うーん。でも、シリーズの続編としてはそこそこ良くやったほうだと思います。
以下軽度のネタバレを含みます。

1話と4話はかなり良かった

現在と過去のさまざまな出来事が絡み合って話が進んでいく……つまり複線の嵐なわけですが、さまざまな事件がひとつに収束していくさまは非常に強いカタルシスです。薀蓄こそ含みませんが、京極夏彦的な楽しみがあったと思います。

2話はキャラが良かった

あからさまな変人ばっかりで楽しゅうございました。特に、素手チャルメラを再現するムギツラさんには最初引いてしまったぐらい変人だったので大好きです。あとで「カツラだったのかよ!」で二 2度吹きました。でも、話の方は変な事件の割に結構すぱっと結末が読めてしまって拍子抜けな感じ。3話もそう。あとパンツパンツ連呼し過ぎ

みぬきちゃんはマヨイちゃんより変人度が低く萌えキャラめいているので良くない

T/O

検事のキャラが弱い

まあアウチさんはさらにパワーアップはしてたんですけど、ガリュウ弟の方がどうも。ジャラジャラしてる割に真実を求めて場合によっては協力してくれるさまは好感が持てるんですがどうもインパクトに欠ける気がしますね。後ろを叩くのは新しかったですけど。
まあ、「何が何でも容疑者を有罪にする!」というのは前シリーズ1〜3でもう克服された話題ということを考えると、検事を極端な悪役にすることはできないので随所で協力してくれるというのは正しいんでしょうが、嫌なやつ度が上げられないならその分変人度を上げて欲しかった!
急にゴクゴクコーヒーを飲んだと思ったら次の瞬間に吹くゴドーのように! あれはこっちまで吹きそうになったからなあ。ガリュウ弟はロッカーなんですから、裁判中の奇行もエアギターじゃなくて本物のギターにして、ショックを受けたらギターを破壊するぐらいの変人であって欲しかった! お前何本ギターもってるのって勢いの!

バランのロッド回転数が年齢によって減っているのに切なさを感じた

T/O

ハミガキ……

きしょくわるい。
特に瞬きする時まぶたが下から上へ上がってるんですよ。両生類かあいつ。歯ブラシで眼鏡を擦るのにも生理的嫌悪感が……。変人希望と言いましたがこういう方向性ではなくてですね。

「みぬく」システムは、うーん

鳴り物入りで追加したにしてはうーむむ。嘘をついている箇所の推測はまあできるとして、見抜き対象の箇所の出現が特にヒントなしなのでストレス原因になってばっかりいたような……。いやまあ手ばっかり見る私も悪いのかもしれませんが、サイコ・ロックの方が面白かったなあ。
とはいえ、新作なので望まぬとも新システムを導入しなくてはいけなかった……ということを考えると、まあまあちゃんと作ったほうかなと思いますが。

終わり方がいまいちすっきりしない

まあ初代と違って続編前提で作ってるせいなんでしょうけど。

全体として

特に2話、3話、ガリュウ弟にやや不満が残りますがシリーズ続編としてまあまあしっかり作れている部類ではないでしょうか。満点は付けられないですが満足はしました。今回は逆転裁判シリーズの続編でありながらオドロキシリーズの第1作目だったというムジュンした立ち位置にあることもあって、これが作品としての中途半端さを出してしまったのかも知れません。難しいものだなあ。でも、この分なら次作も購入確定としていいかなと思いました。