勘助、就職への道

いやー今回も面白かったでごいす。
戦国ニート*1である山本勘助さんですが、正社員の資格を求めてあちこち回るもどこも契約社員なら雇うよって話ばっかり。武田商事で不採用、今川ホールディングスで不採用となり、さらに北条食品も受けたのですが、また最終面接までは行ったものの体よくお引取りを願われて残念なことに。
ちうか武田の奇面若にしろ北条の老け顔若にしろ体毛体毛言い過ぎ。どういうガチオッスオッスワールドですか。そりゃ武田の若は男に送ったラブレターが最近見つかっちゃってみたいな話もありましたけど、体毛ってあなたそりゃガチオッスオッスワールドでも特殊な性癖だったりしないんですかってえ? 体毛じゃなくて大望? そうですか。
そんな傷心の勘助さんでしたが、一応北条食品と産業スパイということで派遣契約を結び、その任務で信濃の小県へ向かいました。
で、そこで出会ったのが有限会社真田工業社長の真田幸隆さん。
勘助は真田工業の社用車が暴走したところを止めたことで真田社長と出会ったのですが、この真田社長がかなりの曲者で、いきなり「産業スパイならわざわざ暴走車を止めて自分の技術を披露することなんかしないよ、つまりこいつはニートだ」みたいな煽りをかまします。その後も自分の奥さんに「こいつ俺より随分年上なのにニートなんだぜ、マジ不遇」とかさんざん煽り倒します。
勘助は内心はらわたが煮えくり返るような思いでしたが、真田社長はこれまで勘助がさんざん不採用になった理由「武田憎し」を理由に勘助を採用しようというのでした。
というのが、今回のあらすじ。
今回の笑えたポイントは幸隆が「昨年この川を挟んで戦をした。どんな戦法を使ったと思う? というか、貴様ならどうする?」と聞いたところ、勘助は待ってましたとばかりに、
「兵を四手に分け」
とか言い出したシーンですね。吹きました。まさに机上の空論。なんという生兵法。マジ馬謖シミュレーションゲームのやり過ぎ。1コストを端攻めさせれば向こうはカード4枚だから1.5コス以上が釣れるぜみたいなそういうゲーム脳ですか、勘助さん。
しかもなんかちょう嬉しそうだし。なんかねもう私みたいなのがもし戦国時代とか三国時代とかに飛ばされたらきっとこんな感じって雰囲気。つまりアレだ、勘助さんとかマジ戦国オタでニートというわけですよ。
他には砥石城がちらっと出てきて後の砥石崩れ*2の話に繋がるようにしていたり、今回勘助が真田側についたことにより、次回放送されるであろう晴信の初陣となる海ノ口城攻防戦が勘助の将(軍師/参謀)としての初陣ともなるという演出になるあたりに感心しました。これまでの勘助は戦に参加しても兵卒でしたからね。
しかしこの海ノ口城を巡っての争い、甲陽軍鑑という書物によれば初陣の晴信の奇襲攻撃により陥落することになるのですが*3。勘助は若造と罵った奇面若に敗れてしまうのでしょうか。さあどうなる。というか「兵を四手に分け」とか言っていたら負けて当然な気もしますが……。
というわけで次回の勘助の生兵法を刮目して待ちます。

*1:字面の面白さ優先でニートの定義を拡大してしまっています! ごめんなさい!

*2:晴信が砥石城を攻めたら面白いくらい負けた話

*3:甲陽軍鑑は信用ならない書物で、そんな事実はないとする説もあります。もっとも海ノ口城には当該時代の争いの形跡とか遺物があるので、何らかの争いがあったことは事実ですが