いい加減なことを言うな


鳥取境港市の「水木しげるロード」にある「妖怪神社」で、さい銭箱が盗まれる事件が起きていたことが22日までに分かった。同神社のさい銭盗難は4回目。神社を運営する会社「アイズ」によると、鬼太郎ら妖怪たちは不届きな行いに怒っており、近く犯人に天罰が下ることは必至という。
なぜ妖怪が「天罰」を下すのか。妖怪は「天」ではないのだから天罰なんか下せないでしょ。神も天だと拡大解釈しても*1妖怪は神のうちには入らない。怪奇現象とかは起こすかもしれないけれど。普通に「そんなことをすると復讐しに来ます」とするのが良い。
そんな些細なことと言われかもしれないけれど、妖怪は実在しない(とされている)のだから、(一般的には)意味だけの存在です。
実在を持ち得ないのだから、こういったことはきちんきちんとやっていかないと他の存在との境界があやふやになって、確固たるイメージを持ちえなくなってしまいますよ。そうしたら意味的な存在物としては死んだも同然です。妖怪を好意的に扱うつもりなら、このあたりはしっかりしてもらわないと困る。
あと賽銭をバンバン盗まれるのも「妖怪は怖い」ってイメージをちゃんと流布し得なかったからです! とは、ちょっと言い過ぎかな。
まあ根本をただすと「妖怪祀って何が神社だ」、正しく言うと「祀られた時点で神であり普通は妖怪とは言わない」
なんですけど。神が神として祀られなくなったものが妖怪、みたいなもんですから。

*1:神が下すなら神罰だが