666は獣の数字ではなかった?

666はキリスト教において不吉な数字とされ、獣の数字と呼ばれていました。ただ和訳前の「獣の数字」は、"Number of the beast"で、beastにtheが付くと獣ではなく悪魔をあらわす場合もあるので、この獣の数字という和訳は適切ではなさそうです。
で、この「獣の数字」ですが、666ではなく616だったという話が出てきたそうで。


しかし今回、かつてエジプトはオクシリンクスの遺跡から発見された、ギリシャ語による最古の(三世紀頃)ヨハネの黙示録の紙片を新たな写真技術で解析、研究した結果、実際には獣の数字は"616"と書かれていたことが明らかになったという。

バーミンガム大学新約聖書研究家デヴィッド・パーカー教授はこれまでにもこの獣の数字が666であるか、616であるかという議論はしばし行われてきたものの、今回の研究によって616が正確な数字であることを確信したと話している。

「これは典型的なゲマトリア(数字置き換えの暗号)の一種です。当時、キリスト教者たちは彼らを迫害していた人物の名を数字に置き換えて聖書の中に暗示していたわけです。例えばこの616はそのままローマ皇帝カリグラを示しています。」

まあ、666または616に込められた意味は何なのかについては諸説あるわけでこれだけで666なのか616なのか決め付けるのは良くないと思いますが、これは笑った。

しかし今回の指摘受け、米ニューヨークのサタニスト教会教父、ピーター・ギルモア氏は特に動揺することもなく、次のように語っている。

「666というのは、我々がキリスト教者を恐怖させるために用いてきた数字です。もし数字が616になるのなら、今度は我々はそれを使う。それだけのことです。」

やはりこういった集団も時代の流れに取り残されてはいけないのですね。666ではなく616が正しいとなったら666をネタにした色々な作品も修正しないと! 大変だ!