優秀な墓守と聖職者、いや憑きもの落としが必要だ

亡者の名前は呼ぶべきではない。亡者を亡者としておきたいならば。
もしくは亡者が亡者であると信仰したいならば。

私はエバンゲリヨンなどと呪を用い、本当の名を呼ばぬようにして、その私の中での死を願っていた、つまりそうすることによってエヴァンゲリオンの呪縛から逃れようとしたのだけれど、アスカさんアスカさんと女剣士の名前を呼んでいたはずが……惣流アスカラングレーを甦らせる羽目になってしまったのです。というかアスカの再度の侵入を許してしまったと言うか、要するにアスカ萌えが再発してしまったということなんですが!

エヴァンゲリオンからもう10年ですか。私は少なくとも5年以上かけてエヴァンゲリオンとかアスカラングレーとかを一生懸命埋葬したつもりがうまく行っていなかったようです。10年かかっても私は私の少年を殺すことができなかったのかと思うと暗澹とするところです。今度はうまく葬ってやりたいところです。そうしないと彼女と彼(私の少年)は永遠に生き続けるかもしれない。それは残酷なことだし、願わくは私もいつまでもエヴァンゲリオンに呪縛されていたくはないものです。