拳と予測不能
ええっと、紀藤が習得したと公言してはばからない、パルプンテボールとはナックルボールとはどう違うのだ、という質問を受けました。
はい、こちらの記事ですね。
紀藤さん曰く、
「エッ、パルプンテ知らないの? 呪文(じゅもん)だよ。ドラクエの。いいことも起こる。でも、悪いことも起こる。要するに何が起こるか分からない。このボールにピッタリなんだよね」
そりゃ私どもの世代でしたらドラクエは基礎教養ですけど、スポーツ新聞の記者さんの世代(あくまでも私の想像では紀藤と同世代くらい)には、わりあいきついんじゃないかなあなんて思うんですけど。
そもそも今の小学生にドラクエがすんなり通じるかも疑問なんですよ!
ドラクエ6が発売されてからドラクエ7が発売になるまでに一体何年かかったと!
丁度6と7の間にドラクエをさっぱりやったことのないドラクエエアポケット世代があるのではないかと!
そもそもドラクエ7はプレイ時間が長すぎます。
開発に物凄く時間がかかったからって何でプレイ時間にそれを反映させるのかと。
そんなんでプレイヤーがついてくるのかと。
私はドラクエ7触ってもいませんけどね!
というわけで紀藤さんはいきなりドラクエの話題を振らない方がいいと思います。
あれ、何の話でしたっけ。
パルプンテといえば紀藤がパルプンテボールを試す対戦相手であるところの、ダイエーの鳥越選手。
鳥越選手は打撃も守備も今ひとつアレなのになぜかレギュラーを張っているのでパルプンテ……え、違うんですか。
九州は福岡在住の私の知り合いのダイエーファンの方が、実は2ちゃんねるのプロ野球板の、
パルプンテ鳥越スレ
を立てた張本人らしいので、出鱈目なことを書くと燃やされます。
ただ彼がパルプンテ鳥越スレを立てた人だからといってパルプンテ鳥越という言葉を編み出した人とは限らないので注意が必要です。
で、その彼曰く、鳥越選手が試合に出たり打席に立ったり鳥越選手のところへ打球が飛んだりすると、予期せぬことが起こるためにそう名付けられたそうで。
ということはパルプンテという呪文は予期せぬ結果を生み出すものでありそうですね、ってそこからかよ>拙者
大体最初に紀藤が言ってるじゃないかよ>小生
えーさて。
パルプンテボールがナックルではないか、という話でしたが、これの結論を知るにはパルプンテボールのほかにナックルについて知る必要もあります。
ナックルと言えばチョコ前田さん(ロッテ→中日→巨人)です。
なぜチョコ前田さんがチョコ前田というのかというと! ロッテ時代に! ……また脱線するところでした。危ない危ない。
チョコ前田さんはロッテ時代はそりゃもうナックル投げました。
ナックル使いは他に思いつくところと言えば河野失踪ゲンさんとか、マットソンくらいのもので、貴重な存在です。
なのでナックルを見る機会が少ないプロ野球ファンとしてはぜひナックルを見たい、そしてそれに応えるかのようにチョコ前田さんがバリバリナックルを投げる、そしてバリバリ打たれる。
そう! チョコ前田さんはキメ球のナックルを投げれば投げるほど打ち込まれるという様相を呈し、自分のキメ球で自分がキメられるという惨状だったのです。何かのジョークですか。
中日に移籍したあたりからはチョコ前田さん本人もそれに気付き始めていたようで、年々ナックルを投げる機会が減り、巨人に移籍するころに至って、あんまりナックルを投げなくなりました。
はいここで結論が出ましたね!
でもよく読むとパルプンテボールは投げるとどうなるのかわからない球ではなくて、投げるとどう変化するかわからない球であると解釈したほうがいい感じだと思った。
あと投げるとどうなるのかわからないかどうかは投げた際の成績を見ないとなんともいえないと思った。
では、紀藤さんがパルプンテボールを試すと言っていた3/2の紀藤さんの成績を見てみましょう。はいこちら。
1イニング打者7人、被安打2、奪三振1、失点1。
微妙ですがちょっと打たれたかな、といったところです。すると「変化の方向がわからない、打たれる」で、ナックルボールとなおさら区別がつきませんね。
さて困った。どうしましょう。
ここまで延々とどうでもいいことを書きまくっていい加減気が済んだのでたまにはまともな結論も出そうと思います。
ナックルボールは指を折り曲げて握ります――文章で表現するのは無理そうなので、はい、こんな感じ。
一方パルプンテボールは
このボールは縫い目に手のひらは触れるものの、指は一切かからない。変化の形態としては沈む球。
これだけでは判断し切れませんが、ナックルの握りは独特ですから、それと同じだった場合、もう少し書きようはあるはず。