実は新説とか言ってなかった
15日の三國志トリビアがヤフーニュースのトップに で取り上げた話の真相が さんぞくみなごろし で取り上げられています。
で、真相としましては
沈さん、新説なんていってませんな。なんか伝言リレーのうちに話がおかしくなっていった様子で、
ということで、発表を行った学者先生本人は新説だなどとは言っていなかったと。これは、さすがに私が中国の学者先生たちを舐めきっていました。新聞にそう書かれても疑ってみるべきでした。学者を名乗るからにはやっぱり最低限のラインってものがあるはずですからね。大抵は、ですが。(例外)
参りましたね、元の情報に当たらずに断言すると碌なことがありませんな。でも個人が一次情報に当たれる数にはおのずから限界があります。なので、この辺はしっかりしろよ新聞、といいたいところですが、今回の件からもわかるように新聞というのは結構いい加減だしスポンサーには逆らえないしとかまあ、色々あるので、最初から新聞はあんまり当てにせずに、一次情報に当たるようにする、というのは限界があるので、個人個人で情報の真偽を見極める力を身につけなくてはダメです。
さて、それはともかく、さんぞくみなごろし の仮説が非常に面白いですね。充分にありうる話です。名字が同じだから家系図を繋いでしまえ、というのはよくあった話なので。日本でもありますよね。名字が違っても繋いじゃう人もいますけど。誰とは言いませんが、木下さんとか羽柴さんとか藤原さんとか豊臣さんとか。
仮説に戻りますが、夏侯博の他にも、博望の戦いにおいて、趙雲が同郷の曹操配下夏侯蘭という武将を捕らえ、劉備に帰順させたという話もあるので、あるいはこちらかも。
この夏侯蘭、私の記憶ではいわゆる夏侯惇、夏侯淵らとは血縁関係になかったと思うのですが、ちょっと自信はないです。
夏侯とか公孫などの名字は珍しいのでみんな血縁みたいに思ってしまいがちですが、例えば公孫サンと公孫度〜公孫淵一族、こちらは支配地域が似ているため関係あるように思ってしまいがちですが、この人らは他人です。
私はSEGAのメガドライブ用ソフト「三国志列伝」から三国志に嵌まったのですが、最初にプレイしたころは同じ名字の人は皆血縁だと思っていたので大変なことになっていました。
張飛(劉備配下)、張昭(孫権配下)、張コウ(曹操→袁紹配下)、張繍(董卓配下→張済配下→独立→曹操配下)、張勲(袁術配下)、張松(劉璋配下)……なんと仲の悪い一族。