山下監督、オリンピックへの選手供出枠撤廃案を支持

 お久しぶりです。

 今年の夏、アテネで開催されるオリンピックでは、プロ野球界が力を合わせて戦おうということで「各球団2人ずつ選手を供出すべし」という取り決めがなされていたのですが、ちょっと前から全日本の長嶋「欲しい欲しい病」茂雄監督が「最強のチームを作るためには各球団2人とか生易しいことは言ってられない」と言うようになりました。

 私の意見としましては、どうせプロが協力するならとことんまで協力して何が何でも金メダルをもぎ取るべきだと思います。プロが協力したというのにうっかり惨敗したりなんかしたら悲しすぎます。どうせ西武は2人枠と言っても2人抜けた上でさらに張さんと許さんが抜けることになるので優勝は狙えないし、そもそも伊東と松井が抜けてるのでもう明らかに色々と無理なので。

 一応消し線の部分を読まなければこの意見も大義名分めいてるのでOKなのです。

 大義名分が大義名分と呼ばれるのはその裏に下心や陰謀ありきだからなのです。やや牽強付会気味ですが。例えば長嶋監督が今回こう言っているのはいい選手集めたいだけで勝ちたいというのは二の次なのかもしれません。彼の監督時代を考えればありうる話かもしれないと言い切れないとも限りません。無理があると自分でも思いますが。

 さてこの大義名分を長嶋監督以外にも掲げてきた人物がいます。横浜ベイスターズの山下大輔監督です。

「(長嶋監督が)最強チームで出場したい気持ちは分かる。その意に沿うようにすべき」と明言。

とのこと。

 また、

また、チームの今季のテーマに「和」を掲げ「個人の力をチームにつなげる意識が大事」と力を込めた。

とのことで、随分いい事言っている感じで、私も是非賛同していきたい感じです。実際、いいこと言ってるんですが、これも大義名分のご多分に漏れず勿論裏があるわけです。

 最強チームを作るために供出選手枠を撤廃すると、当然強いチームからたくさん選手が引き抜かれることになるでしょう。翻って、山下監督率いる横浜ベイスターズは……。

 私はこれは別に悪いこととは思いません。強いチームなら策を弄する必要はありません。弱いチームが勝つためには明らかな反則以外なんでも利用していく気概でないと。歴史の勝者は大義名分とか利用しまくりなのです。私はこの発言が、山下監督があんな状態でも闘志を失っていない証だと受け取り感動しています。

 それにこの山下監督の策が成功すればアテネで金メダルを取ることができる確率は上がるし、強いチームからたくさん選手を引き抜くことでひょっとしたら白熱したペナンとレースにならないとも限りません。一石二鳥どころか三鳥以上かも!

 もっとも、公平ではないと思いますけどね。あと、戦力均衡にならないように引き抜かれた場合にひどくガッカリですが。

 まあでも、結局のところ、こういった策が成功したところで横浜は……なので、見逃してあげても

 なんだか横浜を褒めてるのかそれ以外なのかわからなくなってきましたが、ともかく、ネット俊足ひろゆき山下大輔監督を応援しています。