新年早々からクリスタル

 これはどうなんですか。

 http://www.asahi.com/politics/update/0105/003.html(県名を「信州」に、改称検討 長野・田中知事 )

 今日本で特定のエリアを○○県と呼んでいるのは古代中国の行政エリアを区分する方式を取り入れていたからで。

 ではどのようにエリアを区分けしていたのかというと。

 一番大きいのが州という行政区間です。刺史(しし)または牧(ぼく)という長官が治めます。

 その下に郡があります。太守(たいしゅ)という長官が治めます。

 それで、一番下が県になります。県令または県長という長官が治めます。

 日本とは郡と県の規模が逆なので注意が必要です。

 大雑把に言うと後漢時代は大体こうなのですが、お分かりのように、「信州県」では「州」と「県」で区分が重複しています。

 「静岡県市」とか「日本国県」とか言っているのと同じなのです。おかしいのです。

 それで。

 文句だけ言うのもアレですから代案も出さないといけませんね。

 信州っていうのは略称なのです。

 奥州藤原氏の奥州は奥羽国のことですし、上州は上野国の略。武州武蔵の武州武蔵国の略なのです。む、そう考えると武州武蔵って凄い名前だ。

 信州は信濃国を略したもの。つまり、信濃県と改称しますと、これならとりあえず問題はないわけです。

 今後も田中知事のクリスタルな野望に光あれ。