真田丸第48話 「引鉄」

夜襲だ!

和睦だって言ってるのに何やってるんですかね?! もう真田丸はないし、ここで殴られたら終わりなのにどうしてこういうことを?! これくらいやっても家康は許してくれると思っているならもっと穏便な交渉もできたのでは?

暗殺計画やっぱり漏れてる

有楽町の後ろにやはり大角与左衛門が。

死亡フラグ折るきり

さすが生のヒロイン!
かぶり気味で断らなくてもと思いつつも、佐助の死亡フラグが折られてよかった。でも家康殺し成功フラグも一緒に折っちゃったのかなあ。

幸村「内通者有楽斎、出て行けーっ!」

有楽町の話を聞かずに徳川との交渉役の有楽斎を追い出してしまいましたが、これって片桐且元が追い出された時と同じだと気付いているんですかね……。

「命乞いなどせぬわ!」「ちと待て!」「斬るが良い!」「ちと待て!」

ちと笑った。

ところで、後から気づいたのですが有楽町のサインは「う」でしたね。いつも家康の手元に届いていた手紙のサインは「お」なので、やっぱりほかに内通者がいるんですね。

影武者徳川家康をたおした!

佐助のあの表情、刺した瞬間に影武者と気づいたんですかね。

幸村「家康が戦いをしたがってるんですよ! だからこっちも戦闘準備で牢人を手放さないの!」

まあ実際にそうなんですけどそれは大坂城が牢人を手放さないからであって、和睦を破って夜襲したり影武者を殺されても襲ってこないのですからどっちが戦いをしたいのかはうーん……。

大野修理「もうママ上の話は聞かないよ」

淀殿も「任せろ」と言ってしまったので大蔵卿局はゲームセット。でも本当にこれでよかったのでしょうか。幸村と大野修理は仕事しやすくなりましたが……。

大野修理「ママ上あーん」

ああ言ったのに修理はママ上とか大事にしているんだなあ、いい家族なんだなあ。と思ったのに!

大角与左衛門「妻も子も、とうに死んだ」

すごい顔してた。妻も子も秀吉に殺されていたりするのかな……それで内通を……。

幸村「四国への国替えのアイデアは戦勝の後に取っておきましょう!」

牢人さえ何とかすれば和睦無視して夜襲して、影武者暗殺されて何も言ってこない死ぬほどやさしい家康なんだから今すぐに言っても通りそうな気もするんですがね……取っておかなくても良さそうですよね……。
でも幸村は家康を色眼鏡で見ているからわからないのか……。

千姫「江戸に帰りたい」

幸村「お前は人質だし、聞かなかったことにする」
なんかこうもっと言い方はないものですかね……。
秀頼が「関東だけは勘弁」と言っていて、千姫は江戸に帰りたい。千姫の気持ちを知らないし知ろうともしない秀頼……。

三十郎「この先どうなるのです? 豊臣方はまだ戦うおつもりですか?」

幸村「さように大事な事を"敵方"のおぬしに明かせる訳があるまい」
三十郎「はっ? 哀しいなあ三十郎は!」
おどけてるけど本気で悲しんでるよね三十郎……忠犬すぎる……。

幸村「戻れるものなら上田に戻りたいものだが」
上田に帰れない、と幸村は思ってるんでしょうね。幸村も太平の世に居場所がないのかなあ。それを裏付けるのが信政の言葉。

信政「大助の父親は大御所様に逆らった大罪人です」

倒された大助が昌幸から習った嚙みつきからの小枝突き出しパンチしなくて良かった……。
そして信政は幸村が大罪人になる策を立てたのが父と知ったらどう思うのか。
揉め事がばれて咄嗟に「相撲です」と言えた信吉はなるほど治世向きだと思うし、真田は家族で結束って言ってる中一人で揉めてる信政は浮いててこのあと何かありそう。
勿論信吉の言ってることなんて親世代はお見通しで、三十郎はマジ切れしていましたね。あんなに怖い声出したの初めて。

幸村「野戦の経験あまりないの」

茂誠「そうなの! でもわしなんかより後藤又兵衛や毛利なにがしといったそれこそ歴戦の強者がおるではないか」「何が聞きたい?」
聞いてもらって嬉しそうな義兄上可愛い。
そして幸村が大将首! とか言ってる内にそれが何を意味しているのか、幸村が死ぬ気だと悟っていますね……。

せんのりきゅうのばじょうづつを てにいれた!

呪いの最強アイテムだこれ! 利休の業の茶、飲んでいたしなあ……。

毛利勝永「知ってるそれ馬上筒」

このために勝永は銃キャラだったのか……。

治房「ヒャッハー金だ銀だ米だ!」

治長なんかは太平の世になっても居場所があるだろうけど、牢人や治房なんかはたぶん居場所ないんですよね。そういう話、聚楽第の落書きの話の時出てきましたけど……。

幸村「優秀な兄持って大変だね。でも……」

幸村はこのままだと治房面倒なことになりそうだなあと思ったんでしょうけど言いたいことを言ってるだけで治房の気持ちとか全然気にしてない。だから治房も堀を掘り返したいとか自分の言いたいこと言ってくるし、どうして堀がなくても勝てるのかという話を説明しないのもダメ。

団右衛門「買うてきたぞー!」

やらかした! 詫び石は悪い文化!
この時点でも攻めてこない家康、マジで心が広いぜ。

治房パンチ!

仲の良い家族じゃないですかと思ってたらこれ! しかもさー牢人の処遇で対立しているはずの大蔵卿局と治房が反治長では結託してこれとか本当にろくでもない。
治長「身内の喧嘩だ……」
仲のいい家族でいようとするのは治長だけなのか。

治房「これから毎日堀を掘ろうぜ!」

幸村は「前回私の言うこと聞くって言いましたよね! なんで牢人の皆さんは無茶苦茶するの?!」と言いたいんでしょうけど幸村が治房にちゃんとケアしなかったのも悪いのよ!
あと策が洩れると大変だから牢人全体に今回の策を話すわけにも行かない。これが正面から行けない者の、策を使わないといけない者の弱点だ。

家康「牢人どもはわしが成敗してくれる! わしの手でやつらを滅ぼす!

家康の目標は豊臣じゃなくて牢人だったじゃないですか! 牢人が引鉄だった! 有楽町の言う通りだった!

兄上「幸村は死ぬ気だ!」

三十郎「マジで!?」
三十郎は幸村のことを信じ過ぎてて、幸村
そういうの気付けないのね……。義兄上は気付いていたのに。

昌幸「兵は塊ではない、一人ひとりだ」

有楽町の話を聞かずに追い出し、大蔵卿局の話を封殺して、大野治房に一方的に話をして、千姫に「お前の話は聞かなかったことにする」と言う。
一人ひとりの気持ちを踏みにじっている幸村。

先人の蹉跌から学ぶことができず、忠告も届かず、あるいは忠告が幸村を追い詰める!三成「家康に政治的に負けた……そうだ暗殺しよう!」→幸村「家康に政治的に負けた……そうだ暗殺しよう!」

氏政「この鉄壁の小田原城に籠城していればきっと伊達が……」→幸村「この鉄壁の大坂城に籠城していればきっと伊達や上杉が……」
千利休「人の心を……命を……金で操るは、業の深いことや」→幸村「牢人をおとなしくさせるために金銀を配りましょう」
三成「戦が始まる時はいつもこうだ。一度、動き出せばまるで暴れ牛のように前へ進んでいく。誰も止める事はできん」→幸村はブレーキをかけることができると思っていた→幸村「戦が起きる時は誰も止める事はできぬ」
昌幸「兵は塊ではない、一人ひとりだ」→自分の邪魔になるような相手には、一人ひとりの気持ちを汲まず踏みにじっていく*1

信尹「儂のようにはなるな」→信尹のように、生きるために望まぬ調略をしたりせず、自分のしたいように振る舞った
景勝「儂のようにはなるな」→景勝のように、生きるために義を捨てて下げたくない頭を下げ、長いものに巻かれないようにした
氏政「どうせなら天下を二分する戦いをしてみたかった」→幸村は今天下を二分する戦いをしている
秀吉「秀頼のこと頼む」→大坂城から離れない
茶々「私たちは同じ日に死ぬの」→大坂城から離れない

結局有楽町や大蔵卿局が正しかったのか?

結果論としてそうでしたが、彼らとて洞察力に優れていたわけではなく、彼らなりの色眼鏡と視界の狭さで状況を見て、最善と思う手を取ろうとしただけのことでしょう。幸村だって同じことはしていて、ちょっと家康への色眼鏡の具合が今回の状況にはよろしくなかっただけのことなんでしょう。

*1:ちょうすがめさんみたいな味方の気持ちは汲める