真田丸第47話 「反撃」(11月27日放送分)
反撃してるの徳川方だなあ……。冬の陣は豊臣方勝利みたいな話になっているだけになおさら。
片桐さん「話が違うではござらぬか! 大御所様!」
これ言えるから淀殿の位置言えたんだよね。片桐さん。残念だけど共犯ですよ。そうしてその罪の意識に耐えられなかったか……。
幸村「和睦交渉に本多正信が出てくると厄介だから常高院様出そうぜ!」
裏目った……。そもそも幸村の策は結構裏目が多い。目の前のこと、その場だけ見て一時しのぎっぽい策を立てるからだ*1。敵を知り己を知らば百戦危からずって孫子に言いますけど相手の正信のことばっかり気にして常高院が交渉に向いているかどうか考えていなかったじゃないですか。ああいや大蔵卿局さえいなければ良かったんですかね*2? まあそもそも相手に阿茶局が居ることも知らなかったので敵も己も知ってなかったんですけど。
阿茶局「埋めてしまいましょう♪」大蔵卿局「埋めてしまいましょう♪」
阿茶局は有能官僚だけど女なので実行力を持たせるために家康は側室に取り立ててるような気もする。きりも同じように取り立てられたら能力を発揮できたのかも知れない。きりが交渉役できていれば……? 兄上と違って妻をうまく運用できなかった幸村の不徳かも知れない。
秀頼「左衛門佐。そなたはしぶとい」
幸村「望みを捨てぬ者だけに道は開けるのです」
もうダメだこれ。「望みを捨てぬ者だけに道は開ける」かなりポジティブな言葉ですけど、このドラマでは意味がねじくれてしまった。この言葉はもう大局を見れない人がありもしない希望にすがってる感じの言葉になってしまった。
又兵衛「真田幸村ってどんな野郎だ? 俺たちが命を預けるに足る男か?」
作兵衛「知らん」
作兵衛正直!
作兵衛「昌幸パパはパッと見裏切りクソ野郎だけど、君らとは視点が違うの。イマジナリー君主の武田信玄に仕えているの。武田旧領回復のためになら何でもするだけなの!」
これまでもなんとなしに示唆されてきましたが裏切りクソ野郎昌幸の行動にすっと一本線が引かれました。だとしても周囲からはイマジナリー君主に仕えて何でもする人は結局裏切りクソ野郎ですけど、視聴者的には納得ですし、その精神を受け継いでイマジナリーじゃない君主に仕えている幸村は信頼できる……とはなりますね。
幸村「なんという愚かな! 出城も堀も失っては戦えませぬ! 戦えぬ我らに家康が約定を守るとお思いか!」
そうなんだけどさ、そうなんだけどね。約定が守られる、約定を違えられる、その先にあるものは何か?
戦える我らと家康は戦うかもしれないけど、戦えぬ我らを家康は本気で殲滅するのか? 家康はそういう奴か?
幸村は家康と因縁が深すぎてフラットに評価できていないのかも知れない。
有楽町「これで良かったのだ」
バカボンのパパかこの野郎! と思ってしまうようにこれまで有楽町にはイライラさせられてきましたけどこの発言も視聴者はフラットに評価した方が良いのかも知れません。