シュタインズ・ゲート

面白かったです!
シュタインズ・ゲートは発売直後に買っていて、序盤だけプレイして「面白そうだ」と評価していたのですが当時既に箱○には電脳戦機バーチャロン オラトリオ・タングラムが組み込まれており、これが XBLA なのでディスクを入れなくてもオラタンが起動できるため、「よしシュタインズゲートやろう」→箱○起動→しいたけ押す→オラタン起動、という現象が延々と起きていたため全然進められずにおりました。勿体ないことをした……。
今は箱を起動してもディスク入れ替えないとバーチャロンフォースはできませんから、シュタインズゲートをきちんとプレイすることができました。というかタイムトラベルのためにカーブラックホールを使うぜみたいな話がもうちょい早めに出てきてくれればオラタンにも耐え切ってプレイ完遂できていたと思う……。兵馬俑の特集をするからと NEWTON を買った時も兵馬俑のコーナーよりパルサーの話を何度も読み返していたという天体好きなので……。これは4歳くらいの頃からずっとそうなのでまさに三つ子の魂百までみたいな話ですね。

それはさておき。

シナリオのキーワードに創作ではなくて実在のものがあるのは面白いですね。ジョン・タイターとか。wikipedia を見ていただけるとわかるのですが、実際にアメリカの掲示板に「第三次世界大戦を防ぐためにタイムトラベルしてきた」と、ジョン・タイターを名乗る人物が2000年に書き込みを行っているんですよね。これがそのまま作中に出てくる……のですが、タイムトラベルものの常として歴史改変が行われます。そこでは第三次世界大戦は発生しません……が、ジョン・タイターは別の目的で2010年に現れます。当然、目的は変わっていて。第三次世界大戦が起きないのならば……こうなっている、というところがいかにもと言えばいかにもなんですけど、きちっと腑に落ちる。
このゲームのシナリオは万事がこんな感じで、まず設定が互いに矛盾しないようきちんとしています。こう過去を改変するとその結果ここがこうなる、言い換えれば伏線、がきっちりしていて「なるほど」と膝を打ったり、意外な真相が明らかになっても「あーそうか!」となって「何これ……」とはならない。これが大きな魅力になっていると思います。
後は、前半と後半でシナリオの緊張感が全然違うというところ。ギャップ萌えってやつですね。
恐ろしいシーンやショッキングなシーンもところどころあるので、そういうのが嫌いな方にはおすすめできないのですが、SF っぽいものが好きな方にはおすすめですし、整合性が高い物語が好きな方にもおすすめできますね。序盤主人公の言動がちょっとアレなのですが、ちゃんと理由あってのことですし、途中から影をひそめていきますので我慢していただければと。だんだんその物言いが逆にかっこよく見えていくこともありますので。
従来は XBox360と PC だけでしたけど、じきに PSP 版も出ますので、ぜひ。

Steins;Gate(通常版) - PSP

Steins;Gate(通常版) - PSP

以下ネタバレありです。
シナリオの結末としてはフェイリスルートが一番好きですね。何もかも手に入れようとした結果、何もかも失ったというか。いやもちろん、フェイリスは残ったわけですけど、でもそのフェイリスも以前のフェイリスではないのですべてを失ったと言えないこともない。当初の目的自体は果たしているんですけど。
悪魔に願い事をしたら確かに叶ったけど曲解された的な突き放しエンド。ハッピーエンドでは、まあありましょう。でも……。という。や、こういうの大好きなんですよ。エストポリス伝記1のエンドよりもう少し突き放された感じ。エナジーブレイカーに近いかなあ。
よりよい結果を求めて時間の巻き戻しを繰り返していくとどんどん孤立していってしまうというのがしびれますね。そういや、今私が猛烈に嵌まっているあのアニメも同じ。うーん。いいですね。
でもどのキャラクターが好きかっていったら当然ダルなんですけど、いや冗談ですけど。でもダルは好きですけど一番は助手ですね。なんか久々に結構感情移入してプレイしていたらまゆしぃが何度も何度も何度も何度も殺されて頭ぐじゃぐじゃになってるところで助けを求めたら信用してくれる上にきちんとアドバイスくれるじゃないですか助手。しかも毎度毎度。まさに地獄に仏ってやつですよ。もう頼もしすぎる。今すぐ嫁に来い。
オカリンの普段の言動がめちゃくちゃなのでそこに嫌悪感を抱いていたりもするけどいざとなればきちんと応対してくれて素晴らしいわー。で、その助手が助手ルートだとなんかやたらオカリンのこと心配してメール魔になってくるとかすごく可愛らしいし死ぬ。
助手トゥルーエンドだとああいう終わり方でしたけど最後助手無反応でも別に良かったなーむしろその方が好きだなーと思いますがまあトゥルーって付いてるんだからそれはやっぱりちょっとビター過ぎますか。助手エンドのノーマル助手エンドをそういうのにして欲しかったなー。
これは大変気に入りましたので、とりあえずドラマ CD 全部ポチりました。普段はドラマ CD とか聞いてると気恥ずかしくなって途中で聞くのやめてしまうのにポチりました。すごく好きな作品があってそのドラマ CD 買ったんですけど買ってからその理由で8年ぐらいほったらかしにしてあるのに3本全部ポチりましたから! アニメも楽しみに見ますよ!
そういやアニメの最初のあの叫び声とかすごいネタバレで勇気あるなーと思いましたけど、確かにネタバレではあるんですがあの叫び声だけではだからなんなのかわからないのが何と言うか良くできていますね。
アニメ1話はトゥルールート突入前に見ちゃったんで「何かオカリンの悲鳴が聞こえる……」ということはわかったんですけど「何でオカリンが悲鳴あげてるんだよ」ということはわからなかったですからね。「実はオカリンが刺したのか?!」とは思ったんですけどそれは合ってましたけど違ってましたからねー。
他にもミスターブラウンがラウンダーという情報をゲーム外から仕入れてしまったんですけど、でもプレイを進めていったらラウンダーはラウンダーでもああでしたから全然がっかりしないで済んだというか。
良くできた話は断片的なネタバレぐらいでは面白さを減殺されないんですねー。まどかもそうでした。いや、これは普段からの私の主張ではあるんですけど、改めて実感しました。