ライダー大戦2011見てきました

面白かったです。
ちらちら漏れ伝わってくる感想が「ダブルというかスカル面白い! オーズは、オーズは……。井上ぅ……」で完全一致しているのでスカルは期待して、オーズは覚悟して見に行ったのです。
スカルは期待通り面白かったですし、オーズも終盤までは「なあんだ別にひどくないじゃない」と思って見ていました。最後の最後に天地人ばりの超演出がきて「うへぁ……」ってなりましたけど、それを合わせてもひどいというほどでも。「面白かったのか!? 本当か?!」と聞かれたら「うんまあ……」みたいな返事になってしまうかも知れませんが。つまらないわけでもないですよ。
スカルは本当に良かったですね。

  • おやっさんはできた人間のはずなのになんで所長をほったらかしにしたのか
  • なんで鳴海探偵事務所の地下に秘密基地があったのか
  • なんでシュラウドはおやっさんにフィリップ救出を依頼したのか
  • なんで翔太郎はおやっさんの弟子になろうと思ったのか
  • なんでおやっさんはスカルになったのか

こういう、ダブルに残された謎というか、抜け部分というか、腑に落ちないところが解消されます。さらに、おやっさんと付き合いがあったとされるビースト・ゾーンの回のサムマルベルのサムが出たり、若き日の神さんが出たり、小学生所長が出たりします。AtoZ の時も以前の回に出た風都の人達が出てきましたけど、こういう以前の材料を使うのがうまいですね。感心します。
以下ネタバレで。
いきなり照井さんが面白フェイスで出てくるから何かと思った! やめてよそういうの笑っちゃうから!
ディケイド同様にダブルでも Web公開短編ネタ動画があって、今は DVD になっているので見たのですけど、その1コーナーで、ダブルに出たものの絵を記憶だけで描く、っていうものがあったんです。翔太郎、フィリップ、所長、照井さんの4人が描くんですけど、その初回から照井さんが笑ってるような困ってるような妙な顔で出てくるので自信あるのかなーと思ったらもうすごい絵で。照井さんの頭に記憶はきちんと残ってるんでしょうけど画力がまったく追いついてないような絵で。それでそんな顔してたのか、と思ったんですけど、このコーナー終わるまでずーっとその笑ってるような困ってるような顔だったのでマジで困りました。破壊力高すぎる。そんな照井さんの顔でダブル映画が始まったわけです。あれですよねダブルはフィリップ以外の主要メンバー全員顔芸要員ですよね。
所長が仮面ライダーアレルギーだと言うんですけど、確かに親も配偶者も仲間もみんながみんな仮面ライダーですよね所長。そりゃ嫌になるかもしれない。ところで照井さんはこれから所長と結婚するというのに所長を所長呼ばわりとか本当に結婚するつもりあるのか照井さん。
モリーメモリ(ひどい名前!)の効果により過去を垣間見る所長。そこから主人公はおやっさんに切り替わるので、仮面ライダーダブルのタイトルロゴが仮面ライダースカルの切り替わるのは芸が細かくて良かったですね。
おやっさんの相棒のマツに、おやっさんが「お前の本棚で頼む」と言ったので「えっ惑星の本棚?!」と思ったら図書館で作業してて笑いました。物理の本棚!!! BGM も惑星の本棚だし……。
あと急に「Nobody's perfect」かけるのやめてください! 「♪傷ついた〜その腕に〜」って始まるとなんか笑っちゃうんですよ!
笑っちゃうといえばスパイダードーパントの特殊能力がマジで「リア充爆発しろ! リアルで!!」という感じだったのでどうにもまいりましたね。
いやーしかしおやっさんかっこいいし強い。マスカレイドドーパント相手にしてるあたりなんて、仮面ライダーモニカに変身する前の必殺シンバルキックとかの方が強いんじゃないですかって勢いでしたし。
新しいマキシマムドライブも良かったですね。ただあれをロストドライバーとスカルメモリで再現しようとするとカチッって音がするだけになるので悲しいですけど……。
しかしバットドーパントの人はどうしてありんす言葉だったんでしょ……。

オーズの方はアレですよね。タイトルでオチがついてますよね。「信長の欲望」! お前それが言いたいだけで信長題材にしただろ! という。
「井上さんオーズちゃんと見てから脚本書いてください」みたいな意見が多いですが、撮影時期などを考えると多分遅くても放送開始直後ぐらいには脚本完成してないといけないわけでんー、無理筋ですね。文句を言うなら敏鬼をここで起用しなければならなかった制作体制の方でしょうね。
まあ色々と説明・尺不足でしたね。きちんと説明できれば結構面白そうな話だったと思いますけど。でも最後の幻バレエ演出はフォローできないや。走馬灯系演出にしても長過ぎます! スポットライトとか当たってるし天地人かと思いました!
あと、織田木瓜織田家の家紋)をババーンって出すのやめてください。最近流行の変な歴史モノでそういう使われ方ばっかりされてるからもうババーンって織田木瓜が出てくるだけで笑っちゃうんです。パブロフの犬です。
しかしガタキリバの安定性はすごいなー。
ライダー大戦パートは、うーん。その前のパートから続投でなくて、このパートだけに出てくるのがラスボスなら、大戦パートは今後不要なのではないかしら。なんかとって付けたみたいな感じになってしまっていると思います。ライダー同士のバトンタッチは夏映画で済ませているだけに尚更。単純に2本立てでもいいんじゃないでしょうか。
アンクさんに翔ちゃんがマジビビりした時は「高岩さんは翔ちゃんの動作マジで完コピしてるな……」と感心しましたし、おま罪が出た時に「あーオーズは決め台詞がないから寂しいな」と思ったんですけど、えいじが「僕らもなんか決め台詞!」と言い出したのはいつものオーズっぽくて微笑ましかったですけど。
でもタジャドルが随分いい加減な、チベットから強化パーツが宅配便が来ましたーみたいな変身の仕方しましたし、サイクロンジョーカーゴールドエクストリームは「なんだよ! 単に強風があればゴールドになるのかよ!! 夏の変身に必要だったのは落下する時の風圧だけだったのか!!!」とがっかりさせられましたし。
まあ、大戦パートがなければ照井さんは変身できなかったわけですが……。アクセルのスーツが破損するか何かして出られないのではないかと心配しちゃいました。
色々言いましたけど、全体としては満足が行く感じでした。三条さんにはぜひまたライダーの脚本を書いて欲しいですねー。