龍馬伝最終回ぜよ！

……？！
何か色々すごかったですね……。
亀治郎はすごい雰囲気出ていたのになんか全体がおかしな感じで何とも……。
いやほんと亀治郎は良かった。ファンの欲目かもしれませんけど刀捌きが鮮やかでした。で、きちんと血糊べっとりで。最近の時代劇とか血出ませんからね。何で血刀ぶら提げて街中歩いたのかはわかりませんが人斬り感はすごく出てました。

• 弥太郎と龍馬の「金くれてやる」「お前が使えよ！」で押し倒してイチャイチャ

……まあこれはいいや。一応常識の範囲内のツンツンということで、なんとか。ギリギリ。（楽しんで見てました）

• 弥太郎が亀治郎と顔を突き合わせて「龍馬死ね！」「マジ龍馬恨まれてる！」「でも斬るな！」「絶対斬っちゃダメ！！！！！！１１１１１」

……まあこれもいわゆるツンデレってやつですよね。なんとか。ギリギリ。（楽しんで見てました）亀次郎と香川照之は従兄弟同士なのですが、今回初共演だそうですよ。

• テロ場面にテロによるテロ

龍馬が暗殺されようというまさにその時、愛媛県知事に当選確実のニュース速報テロップが！
あのですねー今年の大河のクライマックスであるというシーンな上にまず燭台が倒されて画面が大変暗くなっていたためにただでさえ見づらいシーンであろうと思われるところに丁度このテロップが乗ってきたのですよ。もう何が起きてるのか私にはわかんなくなってしまってですね。ニュースが大事なのはわかる！　わかるけどなんかこうもうちょっとね。なんか龍馬伝はニューステロップに邪魔された回数が非常に多かった気がします。

• 龍馬いつになったら死ぬの！

どっこい生きてる近江屋の中〜
全然死ななくてずっとしゃべってるからだんだん笑いがこみ上げてくるという現象に遭遇。確かに確か2日後まで生きていた中岡の証言によると即死ではなかったそうですがそれにしてもあれはちょっと。三国志演義の孔明ほどではないですが見事な往生際の悪さで変な雰囲気が漂っちゃいました。

• 「大事な人」

弥太郎……。なんかもう、許す。（楽しんで見てました）

• 弥太郎の死に様

なぜＮＨＫが大河ドラマの最後にショッキング映像を流さざるを得なかったのか？　それは日本史上最大の謎とされています（松平定知の声で）。
いやほんとあれ何。何の意味があるの。面白かったけどさ！　面白いだけでしょ！　面白いだけでああなったのか！　思い切り変死じゃないですか！　なんか事件性あるのかと思われても仕方ないよって言うかほんと何なの。一応さ大河ドラマの最終回なんですから一年……いやさ十一ヶ月見てきた人はなんか余韻とかそういうのを求めているわけですよ！　なのにショッキング映像！　何があったんだ。

通して見た感想

天地人に続きほぼ最初から最後まで通して見ました。「天地人より良かった！」とおっしゃる向きもありますがそれ褒め言葉じゃないですよ！
画面作りは結構意外な感じも多く一年通して面白かったと思います。昔の話なのですから全部が全部クッキリハッキリではね。ただコーンスターチ撒き過ぎだろ！　と思ったことはありますけど。あの砂埃は全部コーンスターチだそうです。
お話はねー前半は良かったと思うんですけどね、中盤過ぎてから「龍馬に任せておけば！」ムードが出てきてからはなんかおかしくなっていったように感じられましたね。龍馬が強キャラ過ぎというか。坂本龍馬は船中八策しちゃったらもうあとは死ぬしかないのですがそれでも龍馬中心のドラマやらなきゃいけないというのは大変だ、というのはわかるんですけどね。それでも「キリシタンをグラバーさんに頼んでエゲレスへ逃がしてやったぜよー！」といわれても「エゲレスはプロテスタントでキリシタンはカソリックがぜよ！」としか返しようがなく本当になんだったのあの回。
勿論歴史の教科書じゃなくてドラマなわけですから一から十まで史実どおりにとかはありえなくてどんどん改変していただいて構わないんですけどその結果整合が取れなくなったり特定の人物を貶すようになるのは勘弁してほしいですねってこれ龍馬伝にじゃなくて天地人に言いたいことだ！！！
まあ、でもあれでしたね。『弥太郎伝』でしたね。元々弥太郎伝にするつもりが地味なので龍馬に切り替えたって話もありますけど、それ以前に香川照之の役者力がすさまじかった！　弥太郎の総取りですよね。いやラストのショッキング映像とか除いても！　主役としては起用しにくいんでしょうけど脇として起用するとその役者力で全部持っていってしまう！　恐ろしい役者！　香川照之！　なお12月中にもう一回香川照之は同じ時間帯で死ぬのですが、今度はショッキング映像にしないようにお願いいたします。全部持って行ってしまうので。