風林火山は期待して見ています

山本勘助が主人公、と聞いた時点から期待していたのですが、いやあ、面白いですね。
武田信虎は妊婦の腹を裂いて中を見た、というエピソードをここに投入するとは。
ここで勘助が妻帯しちゃったらこの先どうするんだろうと思っていたのですが。

それはそうとして、ちょっと信虎を擁護します。
信玄は信虎を追放して国主の座に着いたわけですが、ここで信虎が欠点の無い国主であったとすると、信玄の大義名分が立ちません。

信玄側の立場からすると、信虎は悪逆無道でなければならないのです。

勿論信虎が実際に妊婦の腹を裂くような悪逆無道な人物であった可能性はありますが、信玄が信虎を追放したために、信虎が悪逆無道な人物とされた可能性もまたあるのです。

特に、妊婦の腹を裂いて中を見る、というのは中国の伝説的な暗君である紂王がしたこととされ、言わば悪の支配者のデファクトスタンダード的な悪行テンプレートであるため、これにのっとって付け加えられたエピソードであると推測することもできます。
このため、実際に信虎が妊婦の腹を裂いたかは疑問です。

それはそうとして、大河ドラマに関しては結構楽しみにしているのですがちゃんと見ていないのも多々あるなあとか考えていたら、いろいろ思い返したのでまとめてみました。〇は7割以上見た、△は3割以上、×はそれ以下です。初めて大河ドラマをはっきりと意識したのは『信長』からです。

信長 ○

やはりオリジナルキャラの加納随天でしょう。平幹二朗の怪演ぶりは異常。
「線の細い信長よの」と言われますが私の信長像は緒形直人でわりと固定されています。

琉球の風 ×

2回ぐらい見て投げた気がします。

炎立つ ×

あの頃の私に奥州藤原氏はネタとして渋すぎた。

花の乱 ×

これはまったく記憶に残っていません。

八代将軍吉宗

幼少吉宗役と大人吉宗役の交代は疱瘡平癒後、顔の包帯を取り除く場面でやったのですが、病み上がりで西田敏行に返信ですからずいぶん栄養状態のいい患者だな! とか思った記憶があります。

秀吉 ○

単純に面白かったです。死直前の耄碌行動とかどう処理するのかな、と思いましたが全無視でしたね。
ま、ドキュメンタリーじゃないですからそういうのもアリでしょう。

毛利元就 ×

戦国時代に興味持ったのって、私は高校卒業後なんですよね……。というわけで、そういうど素人に掛かると毛利家がネタでも響かない、と。

元禄繚乱 ×

この辺はまったく記憶にないですね。

葵 徳川三代 △

これね、物凄く面白く見てたんですよ。津川雅彦の家康は完璧な嵌まり役だと思いました。今でも時代劇に津川雅彦が出てくると家康だと思ってしまいますもの。
でも9月からドイツに留学したので最後まで見られず非常に残念でした。

北条時宗

ドイツに留学していたため、最初の方が全然見られなかったので乗れませんでした。
でも赤マフラーとかは記憶にあります。

利家とまつ

反町信長目当てで見ていたのですが「これはありえん」「それはない」「これはあんまりだ」「先週といっている事が180度違う!」「まつの情報収集能力は異常」「まつの外交手腕は異常」「まつは精神分裂症ですか」「まつの作った味噌汁のワイルドカードぶりは異常」「ひどいひどいこれはひどい」とか言いながら、結構楽しんで見ていましたね。
でもやっぱりむちゃくちゃだったせいで、年末恒例の総集編には話の流れというものがまったくなく、見ていて混乱する内容になっていました。北条時宗は総集編を見ただけでもとりあえず満足できたのに。

武蔵 MUSASHI ×

放送前に Web サイト見たら恋愛がどうとか書いてあったのでそれをメインにするのは違うだろう、と思いその時点で視聴を諦めました。

新選組!

三谷ファンというのもあるんですが、新選組は結構興味ある分野ということで、一瞬脱落しそうになりながらも最後まで見ました。芹沢鴨の存在感は異常。佐藤浩市さんだけ演技のレベルが飛びぬけていました。

義経

義仲 vs 義経のあたりと、壇ノ浦のあたりだけ見ていました。んーんーん。『義経』が大河だと聞いて、吉川英治源頼朝』を読んで物足りなかったので、やはり吉川英治の『新・平家物語』を全16巻ですっけ、全部読んだんですけどなんとなく一部しかみませんでした。『新・平家物語』で満足してしまったか。

功名が辻 ×

利家とまつ再来としか思えず、利家とまつでそういうのはお腹いっぱいだったので、見る気が起きませんでした。
我慢して見ていた知人曰く「山内一豊の妻と山内一豊の妻の夫という内容だった」「一豊より妻の情報収集能力の方が高いようだった」とのことで、やはり予想通りだったようです。