蟲師

蟲師 (1)  アフタヌーンKC (255)

蟲師 (1) アフタヌーンKC (255)

江戸時代と明治時代の間にもう一時代あったら、あるいは日本が鎖国を続けていたら、という昔の日本を思わせる舞台に起きるさまざまな不思議な現象、それは蟲と呼ばれる生命の根源に近い、普通の人には見えない微細な生物の仕業。その蟲を退治したり、蟲による障りを取り除いたりする人のことを、蟲師と呼び、その中でも蟲に愛着を持つ変わり者、ギンコを主人公とした一話完結形式のお話です。
例えば、見た夢を現実のものとする蟲。良いことを夢に見る分には良かったのですが、そのうち……。これは蟲に取り憑かれている本人は予知夢を呼ぶ蟲と聞かされていたために、思わぬ惨劇を招くことに……。
伝奇もの大好きな私にとってはこれはぴったりと嵌まりました。
ただ、漆原先生におかれましては人物の描き分けをもう少し……。1話完結型なので、これは以前の話に出てきた人だ、と思うことはないので、1つの話の中で描き分けが出来ていれば大丈夫なので、それほど問題はないのですが、それでも混乱したことが1回。
妖怪とか、昔話とか、そういうものが好きな人にはおすすめです。