風の谷の

金曜のことですが、久しぶりに全部通してちゃんと見ました。さんざ日テレで放送されていても最初に1回見ただけで後は適当に見たり何かの片手間に流したりばっかりでしたもので。
うん、確かに面白いです。でもやっぱりラピュタの方が面白いなあと。
映画のナウシカ(キャラ)は完成されすぎちゃって、立派過ぎちゃってどうも面白みがないような気がするんですよね。その分クシャナとかクロトワとかミトじいとかが魅力的に映るわけなんですが。クロトワかなり好きです。
やはり漫画版ですよ! 漫画版というのは宮崎の人がナウシカを作りたいと言った時に「原作がなきゃダメだ」と言われて自分で描いて原作と言い張ったものです。映画は84年公開ですが漫画版は82年から94年まで続きました。全7巻で、映画の内容は1巻の頭から2巻の途中までです。
つまり映画の4倍弱のナウシカの話がまだ残っているわけですね。漫画版のナウシカは映画ほど良い子ではなくて、清濁併せ呑む業と懐の深いところを見せてくれます。何せ、ナウシカがあの巨神兵を使役するのです。一度世界を滅ぼしたものであると知りながら。こちらのナウシカは私から見てだいぶ魅力的に映ります。話の内容も風の谷だけではなくて世界の命運をかけてみたいな感じになってまして、壮大で奥深いです。色々考えさせられる系。
ま、騙されたと思って一度読んでみることをおすすめしますです。

風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

風の谷のナウシカ 1 (アニメージュコミックスワイド判)

ところで、ナウシカについてこんなドキュメントがあるんですが
http://homepage3.nifty.com/mana/miyazaki-nausicca-jiten1.html
ここの

宮崎「ナウシカは、こうするだろうって、はじめから予測していなかったから 、彼女がどう動いても、勝手にどうのという言い方はしたくないですね。
ただ一つだけ変わったことがあったとすれば、もっと肉体的な人間として描こうと初めは思っていたんですよ。
しっかりと胸も大きく描いてと思っていた。

でもいざ、ヌードシーンが出てきたら、何か申し訳なくて描けないんですね。
それだけは確かでした。本当に。

これは恥じらいがあったとかそういうことではなくて、何か見てはいけないものを描くような気がしてね(笑)。それで、これは描きたくなかったですね。

この部分、もっと言えば、何か見てはいけないものを描くような気がしてねの部分、ここを読んで盟友乾は「つまりこれは宮崎カントクがロリコンだって意味ですか」とか言うので恐れを知らぬやつだと思いました。