やっとしっかりと腑に落とせそう

ヘウレーカ!
ジエンドオブエヴァンゲリオンのシンジの「アスカに酷いことしたんだ……」のセリフの「酷いこと」を、冒頭のあのシーンだと考えるからうまくいかないんですよ! そうではなく加持の死をアスカに伝えたことだと考えたら全部つながりましたよ! そもそも「アスカに酷いことしたんだ……カヲル君も殺してしまったんだ」というセリフなのにアスカにした酷いことが冒頭のアレでは順序が変です。アスカに酷いことしたのはカヲルを殺す前と考えた方が自然だったのです! で、アスカは加持が死んだこととエヴァにシンクロできないことでぶっ壊れてしまったわけで、アスカを絶望させてしまったことにシンジは責任を感じていたと。
で、「アスカに酷いことした」とミサトに告げたところ「ごまかさずに自分の出来ることを考え、償いは自分でやりなさい」と言われたので、最後のシーンで隣にアスカを見つけたシンジは考えたわけです。弐号機も破壊されてしまったし、自分のせいで絶望しているアスカをその絶望から救うためにはもう殺すしかないと。シンジはこれまで他人を傷付けないように傷付けないようにと生きてきたわけですからこんなことするのは相当な覚悟が必要なわけで、その分本気での償いであると言えます。
で、そこで本来「気持ち悪い」の代わりに言われるはずだった言葉、「あんたなんかに殺されるのはまっぴらよ」ですよ。これならぴったり来ますね。もう絶望はしていない、エヴァや加持にこだわって縋って生きていくのはやめた、この世界で生きていくつもりがあるという意思表示ですから。これはアスカに絶望を与えてしまったと悔やんでいたシンジへの救いにもなりますので……ハッピーエンドじゃないですか、あの話。いやすっきりした。腑に落ちた落ちましたよ。
ってまたエヴァか! いつまでもいい大人がエヴァエヴァとうるさいな!