高木浩之選手

昨日紹介したプロ野球初心者の方のためのblogで募集されているみんなの選手名鑑用に高木浩之選手用の紹介記事を書いてみましたよ。ただ夜中に書いた文章ですから時間経ってからまた見直した方がいいかなとは思いますけど。

高木浩之(たかぎ ひろゆき)選手

1972年10月14日生まれ。享栄高校を卒業後、駒沢大を経て1994年のドラフトで西武に4位指名される。以来西武一筋。
ポジションは内野手で、基本的に二塁手
西武黄金期にセカンドを守った辻発彦選手がヤクルトに移籍後、チャンスが回ってくるようになり、1997年の優勝時に1は07試合に出場しほぼレギュラーに定着するかと思われたものの、二塁手の外国人の加入や、http://www.npb-bis.com/player/register/active/20904503.html ご覧のとおりの1年おきにしか結果を出せない面があり、なかなかレギュラーに定着し切れていません。

身長172cmとプロ野球選手としてはやや小柄。小柄な選手は脚が速い場合が多いため、以前は不勉強な解説者に俊足選手と呼ばれることも多かったのですが、実は別段俊足ではありません。最近は知名度も上がってきたためかそのような間違いは少なくなりました。あの実況パワフルプロ野球でも以前は俊足選手扱いされており、小柄な選手は脚が速いという思い込みはこの業界根強いものがありそうです。

小柄な上ぱっと見高校球児のような顔立ちをしていますが、その実あらくれものだらけの駒澤大学野球部のキャプテンを務めていたほどの人物であり、外見で判断するとその本質を見誤ります。

高木浩之選手の特筆すべき点はそのバットコントロールにあります。大体100打席あたり5〜7回ほどしか三振をしません。これはセパ両リーグ合わせてもトップクラスの三振の少なさです。日本に居たころのイチローと比べても遜色ありません。バットにボールを当てるのがとても上手いのです。と言っても打率は通算で.252で、別段高いものではありませんので、注意が必要です。
バットにボールに当てるのが上手すぎるためかボールになる球を打ってしまうことも多いようで、フォアボールは100打席あたり大体4〜6個くらいで、やや少ない部類に入ります。バットにボールを当てるのが上手すぎるのも考え物です。こういう状態を、選球眼がないとも言います。こういった選手にはヒットエンドランという作戦が良く合います。西武の監督が伊原さんという、ヒットエンドランが大好きな監督だった時には活躍しました。
ホームランはプロ野球入りしてから通算で9本と、あまり打ちませんが、野球はホームランや打率だけではないということを教えてくれるのが高木浩之選手といえるでしょう。

高木浩之選手は非常に堅実な守備をします。内野でもセカンドは守備の要とも言える重要なポジションです。高木選手はあまり冒険をしない着実な守備をします。ピッチャーとキャッチャーの作戦から打球が飛ぶ方向を予想し、打球の先へ待ち構えて捕球するということもしばしばありますが、際どい球へ飛び付いてキャッチという派手なプレーはあまりしないようです。このため、あまり目立つことはありませんが、本当に守備が上手いというのは本来際どくなる球を、先回りして何の苦もなくキャッチして見せることなのです。飛び付くよりも待ち構えて取った方がこぼすことなくしっかり捕球できるのですから。2002年には、守備の優秀な選手に贈られる、ゴールデングラブ賞も獲得しています。

派手さはありませんが打撃、守備ともに縁の下の力持ちと言える働きを見せるのがこの高木浩之選手です。スター選手がいて、そしてこういった選手がいて、はじめてチームは強くなれるのです。こういう選手がどういった働きを見せるのかに注目して試合を見るのも面白いものですよ。