朝霧の巫女アニメ版DVD付属用語辞典

アニメ版DVDを全巻持ちながら今日初めて付属の小冊子を読んだのですが、朝霧の巫女事典で私が推測したことと被っていたりするのはまあどうでもいいとして、天照大神と書いてみたり天宇受売神と書いてみたりして表記が一定していないと思いました!
古事記なら「天照大御神」「天宇受売神」
日本書紀なら「天照大神」「天鈿女神」
なのです!
ついこの間まで混ぜ書きしてた人風情(=私)がけたたましいと思いました。
あと、黄昏の巫女が歌っていた手毬歌に登場した「よもついくさ」という言葉について千引きの岩も 朝霧も よもついくさに 消えましょうという使われ方をしているので、「黄泉軍」と字をあてて黄泉国の軍勢という良く聞く意味ではなく、黄泉国のいくさという意味で「黄泉戦」とでも字をあてるのだろうか、聞いたことないけど。みたいなことを書いていたのですが、DVD付属の小冊子の用語辞典にこうありました。

よもついくさ【黄泉戦】

封じられた黄泉国が現世に対して反撃を仕掛けるという、いわば日本神話のハルマゲドン。黄昏の巫女たちが仕える勢力は、まさにこれを起こそうとしている。

予想通りだったわけなんですがこんな北欧神話ラグナロク的発想は日本神話で聞いたことないですよ。黄泉国が封じられたというのも謎です。
確かに伊奘諾尊は伊奘冉尊から逃れるために黄泉比良坂*1を千曳の岩で封鎖しますが、一般に黄泉国と解釈される根の堅州国へはその後も大国主神などがき来しています。往来できて封印って言いますかね?
もっともこれを以って黄泉国は根の堅州国ではないと解釈することも可能ですが……。さて?
何か引っ掛かるんですよね、どうも。

*1:黄泉国の入り口