北方水滸伝

年末ゴタゴタしていたので記憶が定かではなかったのですが、14巻まで読んでいることは把握していて、今月15巻出たものだと思ったら今月は16巻なんですね。というわけで15巻買って後から16巻買って、今15巻の途中なんですがいやー本格的に死人が出始めましたね。まだ途中なのに15巻だけで好漢が5人も死んだ。連載中は助命嘆願書が北方大先生のところに届いたりしていたそうで、そういうのを出したくなる気持ちはわかりますね。でもみんな死に様がかっこいいんだ。泣ける。
しかしアレですねー北方作品はどれも同じことをやってるような感じなんですがどれ読んでも面白いのは何なんでしょ。ぱっと見同じでも本当は同じではないということなんでしょうか。
しかしこの水滸伝も19巻で終了。最後まで早く読みたいけど、読みたくないような。でも北方水滸伝には楊家将という前史と、楊令伝という後日談があります。まだまだ読める。こんなにうれしいことはない。

水滸伝 15 折戟の章(集英社文庫 き 3-58)

水滸伝 15 折戟の章(集英社文庫 き 3-58)

世界樹ノベルいいじゃない

小説に関しては最近どうにもジャンルが偏っていて仕方ない状態で、追っかけていたシリーズ物以外はほとんど歴史物しか読まないてな感じで良くないなあとは思ってるんですけど無理に読みたくもないものを読んでも仕方ないしというところです。
で、こうなってしまう過程の中であんまりライトノベルに期待しない、的な気分が醸成されてしまっていてどうもラノベに手が伸びない状況にあった私が久々に手を出したのがこの世界樹ノベル。
いいじゃないですかこれ。ゲームとしてのラストまで行かないのがいい。それはつまりこのノベルの主人公たちが唯一無二の英雄パーティではないということ。みんなが一冒険者だということです。それが実にあのゲームのノベライズらしい。私の DS の中ではアテナというパラディンのリーダーが率いるギルドが世界樹の迷宮を踏破したわけですが、隣の人の DS ではまた別のギルドが世界樹の迷宮を踏破したのでしょう。隣の人の DS の中では何がおきていたのか? を垣間見ているのかも知れないし、あるいはプレイヤーギルドの裏にはこんなパーティも迷宮踏破を目指していたのかもしれない、とか思わせるわけですね。
バトルシーンは「ごあああああっ!」とか「ごがああああっ!」とかにちょっと辟易しましたがまあこれはラノベだからあっても当然と言うか、郷に入っては郷に従えでありどうこう言うのは間違いだと思うのでスルーすると、アレですね、ゲーム中に出てきているスキル名は敢えて使わず、それでいて何をやっているのかはわかるようにする、というところが気に入りました。まあこれは完全に私の趣味なんですけど。
id:rerasiu:20070523:p3 とかに私も小説もどきを書いていますが、そういう方針で書いていたので。それと、ゲーム中のスキルはどんなものなのか? 自分の想像ではこう! というのも盛り込んだのでちょっとくどいんですけど*1。猛進逃走はそういう感じだからダメージ受けるんだなーなるほどねーとか思いながら読んでいましたですよ。
というわけで世界樹の迷宮のノベルとして納得の出来でございました。おすすめです。

*1:というあたりを書きたかったのとレンに漣の字を当てたかったのとうちのブシドーと知り合いでしたみたいなことを書きたかったのであの小説もどきを書きました