平安時代は医者いらずだった

まずはこちらのエントリをご覧ください。

本当の「ありがとう」によって、水に宇宙の波動を呼び込めば、波動水になる。

波動水というものはすごい。水の結晶は美しくなるし、病気もなおる。おまけに水の結晶が美しくなるとか、宇宙の波動が来るとかいう感じのタワゴトを、主張しなくなります。

しかし生半可な「ありがとう」では腐ったドブ水と同じですから、本当に良い「ありがとう」を発話出来る心が綺麗で宇宙の波動を呼び込む人類の誕生を、僕らは待たなくてはならないのです。

宇宙の波動を呼び込む人というのがどういう人かと説明すると、形は鹿に似て大きく背丈は5mあり、顔は狼、タヌキの胴体、牛の尾と馬の蹄をもち、尾はヘビで「ヒョーヒョー」という、気味の悪い声で鳴く。

この化け物は一晩で人類を5億人程度は食しますから、ゲーム脳も水も病気もクソもなくなって、早晩人類はいなくなり医者いらずになります。恐いですね。

http://d.hatena.ne.jp/kotorikotoriko/20080509/1210294545

id:kotorikotoriko さんはこの宇宙波動人を架空としますが実は平安時代に書かれその後各地で僧侶によって説かれた『平家物語』という歴史書によると

古典『平家物語』には鵺(ぬえ)と呼ばれる怪物退治の説話が記されている。

それによると、近衛天皇の御世、帝が毎晩何かに怯えるようになった。

その昔、帝の病平癒祈願のため、源氏の棟梁・源義家が御所にあがり、

陸奥守、源義家!」
と叫んで弓の弦を三度鳴らしたところ病魔が退散し、帝の容態はみるみる回復した。

そのため此度も武士を警護につけるがよかろうということになり、同じ源氏の一門で武勇の誉れ高かった源頼政が選ばれた。そして深夜、頼政が御所の庭を警護していたところ、艮(うしとら)の方角(=北東の方角)よりもくもくと黒雲が湧き上がり、その中から頭が猿、胴が狸、手足が虎、尾が蛇という「鵺」と呼ばれる怪物が現れる。頼政は弓で鵺を射、駆けつけた郎党・猪の早太(いのはやた)が太刀で仕留める。その後、頼政は仕留めた鵺の体をバラバラに切り刻み、それぞれ笹の小船に乗せて海に流したという。

源頼政 - Wikipedia

源三位頼政という人物がまさにこの宇宙波動人を打ち倒しており彼こそが救世主と言えるでしょう。一部さっきのエントリとパーツ構成違いますがまあバリエーションです。ザクとデザートザクの違いみたいなもの。
この功績によって源氏に属する者のみ征夷大将軍を拝命できるようになったというのが歴史の真相です。
もうお気付きの方もいらっしゃると思うのですが、そう、征夷大将軍というのはこの宇宙波動人を倒す能力を持ち、倒す任務を帯びた人物のことをさすのです。ですが、この宇宙波動人の真相が分かると大混乱が起きますから一般にはこれは伏せられました。歴代将軍は宇宙波動人の襲来を感知するとひそかにこれを討っていたのです。
この活躍はそのまま流布できませんから、形を変えて現代に伝わっているのが『暴れん坊将軍』です。「余の顔見忘れたか」というのは、「宇宙波動人め、余が貴様らを討つ家系の者と気付かなかったのか!」という意味ですね。
徳川吉宗はこのように個人的武勇に優れていたので斬殺という手段をとりましたが、歴代将軍の中には勿論文弱の徒もいました。室町幕府8代足利義政などはその代表で、うまいこと宇宙波動人を斬殺できないので応仁の乱が起こり世は散々に乱れてしまいました。でも滅亡はしなかったのは結局義政も宇宙波動人を殺すことに成功していたことを表しています。
どうやったのかというと、義政は美術品の審美眼には優れており、これを利用したのです。宇宙波動人も実は芸術にはうるさ方でしたので、良い茶器に爆薬を詰め宇宙波動人の目に付くところに置いておきます。それに宇宙波動人が手を触れると大爆発を起こすという仕掛けです。宇宙波動人を爆殺するために義政が選別し用意していた茶器を「大名物」といいます。大名物の茶器の質は折り紙付きですから、後に織田信長などの戦国大名がこぞって求めました。松永弾正久秀が茶器に爆薬を詰めて自爆したのは、自分を宇宙波動人になぞらえたためといわれています。さすがの梟雄ぶりですね。

しかし徳川幕府が倒れてからは征夷大将軍は存在していません。勿論源氏の末裔が今日も闇から闇へと宇宙波動人を退治しているのですが、当然幕府があった頃のようには情報の統制はできません。なので今になって宇宙の波動などに関する言説が幅を利かせるようになっているのです。

なお「ありがとう」の言葉で波動は巻き起こります! 昨日アイマスやってて真に言われたら私のHPが回復したから間違いない!