大三国志展行ってきました

大三国志展といっても志茂田景樹の小説『大三国志』の展示会ではありません。
見てきました。展示のメインは開催しているのが美術館だけあって、三国志の一シーンを描いた美術品でした。三顧の礼を描いた絵とか、趙雲の長坂一騎駆けを描いた壷とか。そりゃそうだよなあ。三国時代の武具とか期待していた私は間違っていました。次いで、漢代三国時代の美術品、漢代三国時代の実用品、武具、みたいな。うーむ武具関係をもっと見たかった。出土した戟とか、剣とか、鏃とかは展示されていました。
あと漢代三国時代の実用品と書きましたけど、これの大部分は漢代の物なんです。三国時代が短過ぎたというのと、曹操が死ぬ時に「副葬品とか墓に入れなくていいから」と遺言したばっかりに魏のエリアから副葬品が全然出土しないのが原因で数が非常に少ないためなのですが、でもねえ。まあ、仕方ないか……。館内の展示文章は正史準拠で、三国志演義の話をする時は「『三国志演義』では」という記述が入るので正史厨の私も安心。その辺は誠実にやっていると思いました。あと大三国志展カタログはなかなかいいできだと思います。正史と三国志演義の対比年表が付いているのがいいですね。あまりこういうのは見たことがありませんでした。