TRPG とは?

いやー以前の http://www2e.biglobe.ne.jp/~ichise/d/2007/1123.html にインスパイアされて書いた記事は変態キーボードを使わざるを得ない状況で書いたもので長文に耐えられず山本弘とかと学会とかばっかりの一見さんごめんなさい状態で申し訳なかったです。
(元)TRPGer として、やはり TRPG をご存じない方にもぜひ知っていただこうと思いまして。
コンピュータ RPG よりも TRPG の方が歴史が長いです。ただ、TRPG は最低二人いないとプレイできませんので、これをなんとか一人でもプレイできるようにしたのがコンピュータ RPG と考えてください。
TRPG の参加者には大きく分けて2種類あります。ゲームの進行役であり、シナリオを用意したり、さまざまなジャッジを行う「ゲームマスター」と、ストーリーの登場人物として振舞う「プレイヤー」です。通常ゲームマスター(以下 GM)は一人、プレイヤーは複数人です。

コンピュータ RPG でコンピュータが担当する部分がゲームマスターにゆだねられるわけですね。で、プレイヤーパーティキャラ一人一人に専属のプレイヤーが付くと。
GM はプレイヤーに現在の状況を説明します。それに対してプレイヤーは行動を宣言し、場合によっては GM が行動の成否をジャッジします。で、その結果をプレイヤーに伝え、それに対してまたプレイヤーがアクションを起こし……の繰り返しで話を進めていきます。
ジャッジが必要になるのは成功するかどうかわからない場合に限ります。例えば、敵に斬りかかる、揺れるつり橋を渡る、魔法を使う、など。歩いてテーブルまで行く、ですとか、挨拶をする、といったような誰でも成功する行動はジャッジするまでもなく成功しますし、空を歩く、などの行動はジャッジするまでもなく失敗します。
で、ゲームマスターがコンピュータじゃありませんので、色々融通が利きます。プレイヤーは何でも宣言できるので、コンピュータ RPG だと制限される行動をとることができる場合もあるのです。
例えばドラゴンクエスト4スタンシアラの王様が「わしを笑わせてみよ」と言ってきますが、これに対してドラゴンクエスト4中での解法はひとつです。しかし TRPG ならばワライダケを取ってきて食べさせる、剣で脅して「笑え!」と言う、などという行動宣言もアリなわけです。もっともそれをスタンシアラ王が快く思うはずもありませんから、その後兵に囲まれることになるでしょう。無事ですむとは思えません。
で、その結果色々なストーリーができるわけです。GM は開始前にシナリオといって、ある程度の話の流れ、登場人物、どういった障害(敵)が現れるかなどを用意しておきますが、プレイヤーの行動によってはとんでもない方へ話がかっとんで行ってしまうこともあります。
村を荒らす盗賊団を討ちに行った冒険者一行が盗賊団の首領になってしまい、好き放題やった挙句に国から目を付けられて討伐隊を派遣されるとか。
「コンベンション」といいまして、広く TRPG のプレイヤーを募集して、みんなで TRPG をやろうという集まりが公民館やらイベントスペースやらで週末や休日に開催されていることがあります。ご興味おありの方は「初心者歓迎」を掲げるコンベンションを探して参加されてはいかがでしょうか。多分どんな説明よりも一度プレイするのが良くわかると思います……。
あ、メールフォームから「TRPG やりたいのでれらしうお前マスターやれ」って送ってくださるのもアリかと思います。プレイヤーが人数集まらないと何ともなりませんけどね。
あと TRPG についてでしたら喜んで質問に答えますので何でも聞いてください。何でも答えられるかどうかはわかりませんけど。