三国志の宴2行ってきました
行ってきましたよロフトプラスワンに！ 前売り150だったそうですが、完売とのことで当日券売りは無し、結構びっしり詰めて集まりに集まった三国志ファン！
開場後イベントスタートまで中国で制作された三国志ドラマ『三国演義』の、関羽五関突破直後を流していたのですが、みんな笑うところが変。と言うか笑うシーンなんかないはずなのにみんなして関羽と張飛がひさびさの再会で感激して抱き合って喜ぶところで笑って盛り上がるし、劉備関羽の時も盛り上がるし、まあ劉関張三人が手を取り合って輪になった際はその内側からカメラが映してたのですが多分回ってるのカメラだけじゃなくて三人も三人で回ってた感じなんでそりゃねえだろと笑うのはいいんですけどその前はおかしい。というかみんな BL 三国志の見過ぎ！ いや BL 三国志見過ぎなのは私の方か……。
第1部は人形劇三国志の人形制作者である川本喜八郎大先生を招いてのトークショウでございました。いやあ、82歳とは思えない矍鑠とした立ち振る舞い、機転効きまくりの面白いトーク、そしてただよう可愛らしさ。いや、川本大先生ともあろう方に可愛いとか言っては失礼極まりないのですが、でもそうとしか言いようがなかったもので……。
人形劇三国志で制作した荀紣に関して抗議の手紙が来て「荀紣はあんなおっさんじゃありません。曹操より6つも下です。あとハンサムだったという記録も残っています！ 10年待ってください、お金を溜めて本当の荀紣を先生に作ってもらいます！」とあったそうなんですね。相手は当時女子高生。そうしたら本当に10年後お金を溜めて現れて、実際にリメイク荀紣を制作したとか。出来上がったらいい出来だったので手渡したくなくなったとか何とか。
他にも、人形の仕掛けとして瞳を動かすからくりがあるのだそうですが、善人は上下に、悪人は左右に瞳が動くように作るそうなんですね。んで、赤壁の戦いの前に、戦う気はねえとか言ってる周瑜に孔明が「曹操がお前の奥さん狙ってんぜ」とかド嘘を吹き込んで開戦を決心させるシーンがあるんですが、そこでは特別に左右に目が動く孔明の頭を川本先生は用意したそうなんですね。
ところがどっこい、孔明の人形を操る演者の方が「孔明は左右に目を動かしたりなんかしない！！！！！！」とか言ってその頭を使わず結局その頭は日の目を見なかったそうです。
ほら、何となく可愛らしいですよね。失礼とは思うんですけどでもね、困った困った。
ちなみに、川本先生は「項羽と劉邦」を人形劇でやらないかとＮＨＫに何回か掛け合っていらっしゃるそうです。次回は10月に再提案するということで、これは是非やって欲しい！ 既にいくつか人形は完成していて、今は范増老人を製作中とか。是非放送するようにＮＨＫに要望の大攻勢を掛けたいところです。こういうのは民放では無理だからなあ。
第2部はおもしろ三国志さんの単独ライブ。今回は「苦肉の策」「美周郎」の新曲2曲を引っ提げて登場！ あれはすごいですね。会場が一体となりますね。そしてあれを普通のライブでもやっちゃうんですからそっちの方がよっぽどすごいですね。言わば神ですね。新世界の神。いや三国志界の神。
今回も「奥方様」では観客の一名を夏侯恩役に指名し、おもしろ三国志さん曰く青[金工]の剣*1を渡し、さらに一名を麋夫人に任命し、阿斗に見立てた人形*2を手渡してミュージックスタート。まずはひとしきり歌った後夏侯恩役の人を切って青[金工]の剣を入手し、その後また歌ってから阿斗を譲り受け、歌の最後にゴミを捨てるように後ろへ向けて人形を放り捨ててフィニッシュ。ひどいなあ。
「呂伯奢」でも、家人役の人と呂伯奢役の人をさくっと斬っていました。
「出師の表」ではやはり前回同様トイレットペーパーに出師の表の文句を書いたものを引き出し読み上げるようにして、しまいには千切って観客席に投げつけていました。
ここでおもしろ三国志さんから新曲宣言。
おもしろ三国志さん「赤壁の戦いで活躍した呉の功労者は？」
観客の大部分「周瑜！」
私「黄蓋！」
おもしろ三国志さん「そう黄蓋」
「黄蓋をお前ら忘れるな！ でも俺は周瑜の役だけどな」
おもしろ三国志さんは周瑜のセリフを歌い、黄蓋のセリフは曲にあらかじめ吹き込まれているわけですね。黄蓋が火攻めを提案→周瑜「そのためには決死の潜入要員が必要」→黄蓋「そこまで考えておいででしたか、ならば儂が」→周瑜「えっ、将軍が！」→黄蓋わざと軍議で周瑜を侮辱発言→おもしろ三国志さんは鞭を取り出してスタッフの人を叩く！→終わり
ええええええそこで終わりなんですかああ司会の人に「鞭使いたかっただけだろ」とか言われてるし！ タイトルが「苦肉の策」の割に曹操を騙す所までいってないのに！
で、おもしろ三国志さんが自ら要求したアンコールによって披露されたさらなる新曲「ヴィ周郎」では自分が周瑜であると言い放ち曹仁や諸葛亮を出し抜いてーみたいな歌を歌っていたのですが、途中孔明から文が届いて、そう上にあるアレですね、それを読むなり「人生とは無情だ！ 天はこの周瑜を地上に生まれさせながら、何故 孔明まで生まれさせたのだ！」と絶叫してトマトジュースを口からこぼして倒れました。なるほど。その後孔明から文を観客席に投げつけて友人がそれを確保という流れですね。
第3部はアンケートを元にしたトーク。アンケートにえらい質問が1個書いてありましてですね。
「あなたが抱かれたい武将は誰？」
これのアンケートの内容がもうひどくてですね、この質問に尽きますね。
「呂布。布団の中ではあまえんぼうに違いない」
「荀紣様。良い匂いがするから」
まあこの辺は序の口と言いますか全然まだまだ甘いです。一番人気の馬超に関するコメントがひどすぎた。
「馬超。太そうだから」
何という獅子の剛槍……。
「馬超。馬並みっぽそうだから」
「馬超。馬を超えるらしいから」
「馬超。文字の通りです」
ひどいな！ ひど過ぎます！ 三国志ファンはお下品だ！
主催の赤兎馬さんではまた次回も想定しているとのことで、また行きたいですねー。凄いゲストもまた用意したいと言ってましたし。北方謙三ー！ って声上がってましたけど、ソープへ行けの大攻勢になりそうなのでダメだそうです。残念。
