世界樹の何か その3

20階制圧時のチームはせおのメンバーは以下のような感じでした。

ストライダー:ソードマン Lv48
http://uniuni.dfz.jp/sekai/swd.html?20aXcFcd1cB4l

アテナ:パラディン Lv48
http://uniuni.dfz.jp/sekai/pld.html?20aQGAadjNcFrAdnal

やよい:ブシドー Lv40
http://uniuni.dfz.jp/sekai/bsd.html?20wXGAafcA6l

セレナ:メディック Lv54
http://uniuni.dfz.jp/sekai/mdc.html?20baGArdkBAqGBabal

ルフレッド:アルケミスト Lv48
http://uniuni.dfz.jp/sekai/alc.html?20JcdnHxdAan2nal

以下ネタバレ含みます。

アル「この階層の植物はほとんどが枯れていますね……上の層に比べると、ずっと古い森のようです」

流砂に悩まされつつも、やよいをこの迷宮に慣れさせた後、20階に到達したパーティの前に再び姿を現したのは、あの幼女だった。

「貴様らが踏み込んでくるならば我々にも覚悟がある。モリビトと貴様らと、生き残るは二つに一つだ!」

その声に呼応するように、多数の殺気が周囲より流れ出してきた。

ス「こりゃ見事に囲まれたな」
アル「ですが、幸い階段方面にモリビトは居ないようですね」
アテ「では、一網打尽にとは考えずに、回復の泉や宿を使いながら、無理しない範囲で徐々に倒していきましょうか」

宿と往復し、順調にモリビトを撃破していくチームはせお。しかし、どうもモリビトの数の減り方が鈍い。

ス「こりゃ復活してるな」
アル「一部は三日もあれば復活しているようですね」
アテ「仕方ない、できるだけ時間は節約しないとダメなようですから、これからは宿はなし、回復の泉で何とかしましょう」
セ「うええええー」

回復の泉はHPとTPを回復してくれ、体は元気になるものの睡眠を取っているわけではない。チームはせおのメンバーの表情が鬼気迫るものとなってきた頃、ようやく全てのモリビトの姿が20階より消え、動くものと言えばメンバーと中央に陣取る巨大な鳥ぐらいのものとなった。

ス「あれが……
アル「この階の主、ということでしょうね」
アテ「では、なすべきことはひとつ。あの子供は、斬りたくないものですが……」
や「何を言う、最初に挑戦してきたのは向こうなのだろう?」
アテ「しかし……」
セ「悩んでも仕方ありません! 行きましょう!」

ルフレッドが得意とする炎の術が効果的ではなく、パーティは長期戦を強いられたが、最後にはイワオロペネレプの翼をやよいのツバメがえしが捕らえ、巨鳥は地に伏した。

アル「いやあ、お見事」
や「なに、大したことではない」
ス「お前はな、馬鹿のひとつ覚えみたいに火ばっか強くしやがって、他のも鍛えたらどうなんだ」
アル「いやいや、貴重なリソースは一点に集中してこそ最大限の効果を出すものなんですよ」
セ「アルさんは前々から何度言われてもこうなんですから、今更ストライダーさんが何を言っても聞かないと思いますよ!」
アテ「みんな、見て!」

パーティの前に、あのモリビトの幼女が姿を現していた。

「守護鳥、イワオロペネレプを倒すとは……。全てが倒れた今、私にできることは何もない……」

打ちひしがれた様子の幼女に、アテナは何か声をかけようと思ったが、適当な言葉が何も思いつかなかった。その様子に気付かず、彼女は続ける。

「樹海の奥へ行きたいのならば行くがいい。さらばだ人間よ。使命も仲間も失った今、私に貴様らを止める術はない……」

幼女はきびすを返すと、森の奥へと消えていった。

セ「何だかかわいそうでしたね!」
ス「そうは言ってもだな、最初に喧嘩を吹っ掛けてきたのはあっちだろう?」
アル「でもそれに対抗措置を取った執政院の方針に一番反対していたのはストさんですよね?」
や「ストライダーは何に対しても不満なのだろう……」
ス「うるせえ!」

他のパーティメンバーの騒ぎを尻目に、アテナは怪しげな光が差し込んでくる、第5階層への降り口を見つめていたのだった。