記事に留まらず社の方針までワープ論法

昨年各新聞で文章の論理が突然あちらこちらへ飛ぶ恐ろしい記事が流行し、そのような論法を私はワープ論法と勝手に呼んでいた*1のですが、遂にワープ論法は記事の中に留まらず社の方針にまで進出するようになってきました。各社は日本の報道の限界に挑み過ぎ。

TBSの情報番組「みのもんたの朝ズバッ!」の不二家報道で匿名女性の証言の信用性が問われたことなどを受けて、同局の井上弘社長は25日の記者会見で、インタビュー映像の放送は原則実名とする方針を徹底する考えを明らかにした。

 井上社長は「(出演者に)命の危険があるなど、どうしても匿名にせざるを得ない場合」を除き、社内の報道倫理ガイドラインに基づき、実名にしたり顔を映したりするよう指示したという。

 TBSは同番組が不二家の不祥事を報道した際、顔を映さない女性の証言を基に「事実との確証がない」内容を断定的に報道したとして番組内で訂正し謝罪。バラエティー番組の街頭インタビューでも、スタッフが事前に依頼した男性を匿名で「街行く人」などとして登場させ問題になった。

http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070425-189692.html

「事実の確証がない」内容を報道することと、取材を受けた人が匿名かそうでないかは全く別の話だと思うのですが。ワープ論法ですよ! 社の方針が!
あーいやでも
匿名でインタビューすると誰も本当のことを言ってくれないほど信用がない局なのです
と白状しているのなら一応論理は繋がっているかなあ……