北方謙三ワールドの戦争
突破しろーッ!(皇甫嵩)
北方ワールドでは鋒矢、魚鱗の陣がやたら強く、鶴翼の陣とかを布くと戦線が崩壊する印象が強くあります。
実際に魚鱗とか鋒矢の名前は出てきませんけど、出来るだけ小さく固まり一点に衝撃力を集中させ、敵の防御ラインを突破しようとすると成功して戦闘に勝利する、みたいなシーンがしょっちゅうあります。
なので北方先生の三国志を読んでいると大軍が有利な印象がまったくありません*1。
『読本』で北方先生は自分が昔セクトで頑張ってた頃の体験をベースにして戦争を書いている、と述べているのですが、これが原因かな?
多分セクトの人達が頑張っている際、それを鎮圧する側の人達は多分数的に優位であるはずです。で、北方先生は何度もこれを突破したと仰るので*2。
そういうところがあるのも、私の初めての水滸伝を北方謙三『水滸伝』にしていいのか悩む点であります。
まあ『邪魅の雫』を購入したのでこっちを先に読みますけど。
三国志読本―北方三国志〈別巻〉 (ハルキ文庫―時代小説文庫)
- 作者: 北方謙三
- 出版社/メーカー: 角川春樹事務所
- 発売日: 2002/06/01
- メディア: 文庫
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