【速報】リーフ王子マンスター地方を解放

(27日 マンスター)27日未明、北トラキア半島におけるグランベル帝国に対するレジスタンス活動の指導者リーフ氏がマンスター城を占拠。マンスター地方の解放を宣言した。このマンスター城における戦闘でグランベル帝国側指導者レイドリック氏は死亡した模様。
リーフ氏はレンスター王国の故キュアン氏の嫡子。キュアン氏がイード砂漠においてトラキア軍の襲撃を受け死亡した際にはレンスター城にいて無事だった。レンスター城陥落時にはキュアン氏の遺臣騎士フィン氏により脱出。以降は帝国の目を逃れるためフィアナという小さな山際の村で潜伏する日々だったが、リーフ氏がこのフィアナにいるとの情報を掴んだレイドリック氏が査察に訪れたことがレジスタンス活動開始の引き金となったと消息筋は伝える。
同日シアルフィ公国の故シグルド氏の遺児セリス氏もコノート城を奪取、城主ブルーム氏も死亡しているため、これによって北トラキア半島全域からグランベル帝国の勢力は一掃された形となる。
近年グランベル帝国は重税や子供狩りと呼ばれる行為により求心力を失いつつあり、マンスター地方においては社会不安にも繋がっていたこともあり、多くの市民はリーフ氏を歓迎している模様。
今回の快挙によりレンスター王国は旧領を回復し即日再興の構えだが、コノート、マンスター両王国は王家の血縁者がすべてグランベル帝国に殺害されており、アルスター王国としても先王の娘ミランダ氏のみが存命といった状況にあり、復興は難しい状態。レンスター王となる予定のリーフ氏とミランダ氏が結婚することによりマンスター地方を北トラキア王国として統一王国としようとする動きもあると伝えられるが、リーフ氏はミランダ氏との結婚については口を閉ざしている。
今後、当面はトラキア王国の動静が注目される。トラキア王国はリーフ氏の父キュアン氏を殺害しているが、これはレンスター領獲得のため兼ねてから計画されていたもの。しかし実際にはグランベル帝国の介入を招き、その軍事力の前にトラキア王国は手出しができず北トラキア半島をみすみす帝国に差し出すこととなってしまっていた。この帝国の軍事力が北トラキア半島より消えた今、トラキア王国がマンスター地方への侵攻を行う可能性は高く、トラバント王へ注目が集まっている。