コミック三国志マガジン買いました

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目玉は陳某氏の『火鳳燎原』と大西巷一氏の『曹操孟徳正伝』になるのですかね。どちらも100ページオーバーで気合の入りぶりが凄いです。
さて大西巷一氏と言えば異色三国志漫画『女●*1』(ISBN:406314240X)を描いた人です。諸葛亮を名乗る狂人と美中年荀イクが法術合戦を繰り広げるという凄い三国志漫画です。
最初の内は慣れていなかったのか、兵士の服装が何だかローマっぽいのですが、連載が進むにつれ中国風になっていきます。が、その後打ち切りが決定したと思われるあたりから真面目に服装を考える気がなくなったのか再度壮絶にローマ化していくのが面白いです。と書くと非常に馬鹿みたいなんですが、祭祀や呪術などは神を祀りその威を避けその力を借りることだということを主眼において三国志の世界を見事に呪術大戦ものに仕立て上げているのでこいつはなかなか凄い漫画なのです。司馬懿馬良馬謖司馬徽ホウ統などにも大胆な解釈が加えられていますが違和感だけの存在になったりはせず、なるほどと唸らされるのでまったくたいした漫画なのです。
で、その大西氏が曹操の漫画を書くということで期待して読んだわけですが、やはり私の睨んだとおり大西氏はすごく三国志に詳しいようです。曹操のさまざまなエピソードを盛り込んで曹操の魅力を引き出そうとしています。ただその路線蒼天航路とかぶるのでそれだけはちょっと心配です。ただ私は蒼天航路を読んだことがないのでどれだけ被っているのかは分からないんですけど。
余談ですが三国志にすごく詳しいはずの人がとんでもない漫画を描く例としましてはこの大西さんのほかに一騎当千を描いている人がいます。あの人が一騎当千の中で繰り出してくるワード*2を鑑みるにすごく三国志に詳しいはずなんですが一騎当千はパンチラ漫画でして、こういうリソース*3の無駄遣いは素晴らしいと思います。一騎当千は別に評価してませんけど。
で、三国志詳しいはずなのにとんでもないものを描いてきそうな人として赤松健が居ると報告を受けましたので紹介しておきます。赤松健三国志にとても詳しいそうなので、一騎当千を越えるドスゲエ三国志漫画を描く素質があると言えるのです。見たいような見たくないような気がしますが一度挑戦して欲しいと思います。
お、結局碌に三国志マガジンの内容に触れていないような気がする。

*1:●は火へんに華ではなく女へんに咼

*2:と言っても、初期の内にGUM買うのやめてしまったので最初の方しか知りませんが

*3:この場合は三国志知識