何故未だにPSPフランスパン嘘ニュースに騙される人が出るか

あきるの裏日記さん経由で、件の嘘ニュースについて言及しているblogリスト

数えていないので印象ベースの話になりますが、嘘ニュースに言及した時期が早いほど引っ掛かっている割合が低い雰囲気。もっとも今日触れているあたりなどはこの嘘ニュースが嘘であるという情報が充分に出回った後というためか引っ掛かった人は少ないようですが。

どういうことなのかちょっと考察してみました。
引っ掛かってしまった人でも前提知識があれば引っ掛からなかった可能性はあると思うのです。つまり、以下のような感じなのでは。

1.虚構新聞社にこの嘘ニュースが掲載される

この段階で引っ掛かる人は少ないと思われます。この時点でこの嘘ニュースを知るということは虚構新聞社をチェックしているということで、そういう人は虚構新聞社がどんなサイトであるか知っているはずです。

2.虚構新聞社の嘘ニュースに言及するサイトやblogが出る

この時点では言及者が引っ掛かった人というパターンは少ないので、ここでの言及記事を読んで引っ掛かる人はまだ少ないと思われます。
しかし、言及記事によって読者を騙そうとするblogも出る可能性があることと、虚構新聞社の情報を持たない人が早とちりで引っ掛かる可能性があります。

3.各有名ニュースサイトが嘘ニュースを紹介する

この段階から言及者が既に引っ掛かった人であるために連鎖反応を誘発する可能性が(低いと思いますが:理由は後述)出てきます。
また、そうではなくともサイト閲覧者が多いため、有名ニュースサイトが騙そうとした場合の影響力が大きくなり、また早とちりする人の数も多くなります。

4.有名ニュースサイトを読んでこの嘘ニュースを知った人が自分のblogで言及する

この時点では言及者本人が引っ掛かっている人である可能性がそれなりの割合で出てきます。
また、有名ニュースサイトのwebmasterは自サイトの影響力を考えて記事を書く際に裏を取ったり、併記コメントに注意を払う人が多いと考えられますが、普通にblogをつけているだけの人がそういった作業をいちいち行っている可能姓は有名ニュースサイトのwebmasterと比較すると低いと思われます。
このため執筆者が騙されたまま記事を公開してしまう例が多くなることが考えられ、そういった記事が騙され連鎖反応を呼びます。

5.4での言及記事を読んだ人が自分のblogで言及する

ここでばよえーん級の連鎖が起きている可能性が考えられます。

6.5の結果、はてな注目URLに嘘ニュースが載ってしまう

はてな注目URL http://d.hatena.ne.jp/hoturl とは、はてなダイアリー全体でこのURLが何度登場しているかを集計し、はてなのトップページや各はてなダイアリーに組み込まれたモジュールなどへ公開しているものです。
私がこの記事を書いている18日13時現在では件の嘘ニュースは1位となっています。このため、このルートで件の嘘ニュースに触れる人が多くなっています。
このルートで触れるとなると、虚構新聞社がどういうサイトであるかや、各blogの突っ込みコメントや嘘なので騙されてはダメというような注意喚起コメントなどの前提知識が一切ない状態で触れることになり、純粋に閲覧者の知力が試されることになってしまいます。

7.6のルートから触れた人が自分のblogで言及する

阿鼻叫喚

と、大体こんな流れがあるのではないでしょうか。なので、これが嘘ニュースであるという情報を入手していない限り後から知った人ほど引っ掛かりやすくなっているような仕組みもあるのでは、と思うのです。
まあ、前提知識なしで嘘を見抜ける人にはこの流れは関係ないわけなんですが。