渋谷のリアルとは

渋谷。埼玉県民の出城たる池袋から所謂ヤマンバギャルが東京へ進出し、埼京・山手線に沿って新宿を蹂躙し、渋谷原宿に至るにあたってようやく自分達のやばさに気付きヤマンバ軍の快進撃が止まったという、言わば東京の函谷関たる土地ですが、その土地に集う女子高生が読む漫画には一定の傾向があるそうです。


中には少年マンガを好む女子高生もいるが、アイ・エヌ・ジーが調査対象とするギャル系の女子高生は圧倒的に「少女マンガ派」が多い。その理由について、中山さんは「設定が架空の世界であることが目立つ少年マンガに比べて、少女マンガは非常に現実的。『ありそう』な設定こそ、ギャル系の女子高生に人気を集める要因ではないか」と推察する。
なるほど。では具体的にはどの漫画が人気なのでしょうか。この中山さんが所属するアイ・エヌ・ジーの調査によりますと、以下の通りだそうです。

1位 「NANA」・・・63人
2位 「ピーチガール」・・・19人
3位 「スラムダンク」・・・11人
4位 「花より男子」・・・9人
5位 「ONE PIECE」・・・7人

……リアル?
さて、渋谷の高校生は以下のように漫画に対して意見をもっているそうですよ。

「『ハンター×ハンター』はストーリーの奥が深い」(ユウヤくん・高3)

マンガを好きな理由については、男女共に「小説よりも簡単に読める」「絵と文字と両方楽しめる」「感動したり(マンガの世界に)引き込まれたりする」といった意見が多かった。手軽に楽しめる娯楽性がメリットだということだろう。しかし中には「出てくる言葉とか、ためになる知識が得られる」「想像力を働かせるし、漢字が読めるようになる」といったメリットを挙げる子もいた。

逆にマンガのデメリットについて聞いてみると、「続きが気になって授業中に読んじゃう」(マイカちゃん・高1)、「マンガにはまってしまうと根暗になりそう」(ミヅキちゃん・高2)、「マンガで起こっているような出来事を自分でもできると勘違いする奴がいる」(ヨウタくん・高3)などという意見が聞かれた。10代は冷静にマンガのデメリットを理解した上で、自分なりの付き合い方を心得ているようだ。

これだけ冷静に漫画のデメリットを理解しているのですから漫画が引き金の殺人とか暴力とかが起きるわけないのです! 評論家の先生たちは猛省すべきだと思いました。