潮崎さん引退を惜しみ 初芝清三国志特集

潮崎さんが引退して悲しいので、気分転換のために笑いましょう。
以前某所に即興で作成し投下しまくったところ、なんか切込隊長blogにいくつか転載されていた三国志初芝のコラボレーションネタを整理してお見せします。
一番自信のあるネタは転載されなかったので複雑な気分でした。
下へ行くほど自信のあるネタです。
(追記) 元ネタを追加しました

初芝、酒を煮て大打者を論ず

初芝「今三冠王を狙えるのは二人しか居ない。 そう堀、君と余だ」
元ネタ:「酒を煮て英雄を論ず」

球落五丈原

見ろ、あれが私の初芝星じゃ。
まもなく、落ちるで、あろう……

ああっ! サードファールフライのはずが!?
丞相、丞相ーッ!?
元ネタ:諸葛孔明陣没のシーン

初芝傲慢

初芝と堀はエカのマリスタに出場した。エカは投手を見るためにブルペンに行った。
マリスタの裏でエラーする音がしたので、2人が行ってみると「またエラーしちゃったよ?」と言う声がした。
初芝は「今、先に手を下さなければ必ず負けるぞ」と言うと、堀と一緒に剣を抜いて飛び込み、中にいた男女を皆殺しにし、続けさまに1家8人を殺した。
生き残った者はいないかと台所に行くと何と豚を一匹縛りあげ、今にも殺さんとしてあった。
堀は「初芝殿、あなたは自分が太っていることに気をまわしすぎて、悪気の無い人を誤って殺してしまったのだ」と非難した。
そこで初芝は「自分がエラーすることがあっても、人がエラーするような真似はさせん」と言った。
元ネタ:曹操が呂伯奢の家族を殺害するシーン「われ人を裏切るとも、人のわれを裏切ることなからしめん」

ローズ勝つ弁当

ある時、マリーンズフロントはローズカツ弁当という弁当を作ったが、 肝心のローズが引退してしまい、大量に弁当が余ってしまった。
そこで、初芝は「是は豚の肉、大豆の油。あに捨てるところがあらんや!あら勿体なや!」 と、たちまち全ての弁当を平らげてしまった。
元ネタ:夏侯惇が自分の目玉を喰うシーン

首位打者には及ばず

初芝がロッテの傘下に入ってしばらくしてのこと。エカ自身、初芝の魅力や年齢に惚れ込んでいたので、彼を厚遇した。
それで増長したわけではないだろうが、彼はエカをエカと呼んでいた(この当時、エカと呼んでいいのはファンかアンチ)。
そのことを聞いた高沢が「奴はエカを馬鹿にしている、殺してやる」と息巻いたという。ベテラン大好きのエカはそんなのを気にしないので高沢をなだめたが、それでも高沢と、それを聞いた平井もおさまらない。
ミーティングでまたもや初芝がエカと 呼びかけたので、その席に同座していた平井(高沢は二軍でコーチの任についていたので、手紙のやりとりで知ったらしい)が 刀をついて立ち、形相ものすごく睨み付けた。
そこで気が付いた初芝、「私は今にして、自分の敗北の原因がわかった。 このありあまる長打力が敵なのだ。私があまりに有能なために、あやうく若手が干されるところだった」と言い、以後敬意を持って仕えた。
元ネタ:「美髭公には及ばず」 http://www.hcvnet.jp/~ta152h-1/R/Sangoku/Five/Shoku/ba-tyou.htm

初芝、風を呼ぶ

初芝は七星壇に風を祈り、三日の後にマリスタに東南の風を吹かせしめた。

エカは大いに驚き、「初芝を出場させておいては必ずや災いとなる。 正人、原井、早く行って守備固めに出るのだ」と命じた。
しかし、二人が初芝のところへ向かってみると、既に堀が初芝を迎えに来ていた。
「エカのもとへ帰るがよい、そして風の吹く間に敵を守らせよとエカに伝えるのだ」
堀はそういうと原井に矢のような送球をした。
原井は驚き、その言をエカに伝えると、エカは歯噛みして怒った。

その間に攻守交替となり、 次の回の表の守備で初芝はサードフライを落とすことになる。
元ネタ:孔明、風を呼ぶ

奇謀を用いて初芝ボールを借る

マリーンズ軍がブルーウェーブ軍との対決を控えたときのこと。
マリスタにはボールが非常に不足していた。
初芝の人気を前々から憎んでいた諸積は、これを利用して一計を案じ、 初芝を罠にかけようとした。

ある日、諸積は初芝を呼び出し、こう告げた。
初芝殿、我が軍にはブルーウェーブ軍と戦うためだけのボールが足りない。 そこでだ、初芝殿の才を以って、10日以内に10万個のボールを調達してもらいたい」
それに初芝はこう答えた。
「10日ですと。それでは実際の対決に間に合いますまい。 3日あれば充分です。きっと3日で準備いたしましょう」
「きっとか初芝殿。もしできないときは軍令に照らして貴公を斬罪に処すぞ」
「もとよりのこと。男子に二言はございませぬ」

この話を聞いた堀は慌てて初芝を訪ねて言った。
「どうして、あのような無理な命令を受けたのです」
初芝は莞爾として応じた。
「もしあそこで私が受けなければ、諸積殿は私を殺したでしょう」
「しかし、だからと言っても」
そう言うと、初芝は急に弱気になって、
「助けてください堀殿。 3日後までに10万個のボールを用意できなければ、 私は斬罪になってしまいます」
と堀に訴えた。
「貴方が10日あったものを、3日にしてしまったのでしょう? 諸積殿はもうボール工場に手を回してしまったでしょう、間に合うはずがありません」
「いえ、工場などはどうでも良いのです。ただ、三塁をひとつ貸していただければ」
「三塁を?」
言われるままに堀は三塁を空け、一体初芝は三塁で何をするのかと
見守っていたが、ついに初芝は何もしないまま、3日目の夜を迎えてしまった。

たまらず、堀は初芝を訪ねて、
「約束の期限は今日ではないですか。仕事にもかからず、逃げ出しもせず、 一体貴方は何をしているのです」
と言った。すると、初芝は、
「おお、堀殿。これからボールを調達しに行くのです。 どうですか、ご一緒に」
と答えた。
堀は初芝が逃げるのではないかと思ったし、またそうでなければ一体何をするのか、
興味があったので、その後をついていった。

先には、堀が空けておいた三塁があった。
「さあ、これからボールをいただきに参ります。 堀殿、しっかり見ていてください」
そう初芝は言うと、自らは三塁の守備につき、堀を三塁側ベンチに座らせ、大声をあげた。
「我こそは千葉ロッテ初芝清なり、 ブルーウェーブの将、いざ出でて勝負致せ」
それを聞きつけたブルーウェーブの山崎武史はバッターボックスへ飛び出すと、 三塁の守備に初芝がついていることに気がついた。

初芝の三塁守備は音に聞こえていたので、山崎は「これは好機」とばかりに、 初芝雨あられと打撃を見舞い、初芝の周りには無数にポップフライやファールフライが降り注いだ。
これには堀も肝を冷やしたが、予想通り初芝は一本もフライを捕球できなかった。
そうしてしばらく山崎にポップフライやファールフライを放たせた後、 「そろそろ頃合か」とつぶやくと「山崎殿、たくさんのボールの贈り物をありがとうござった」 と大声で呼ばわって、堀をつれて悠々と帰還した。
山崎は今のが得点のチャンスではなく、ボールを得るための謀であったと知ると、 バットを地面に叩き付け、気のない三振をして悔しがった。

一方、後で初芝が諸積の前でファールグラウンドに大量に転がったボールを数えさせたところ、 強烈な掠りバッティングで焦げて使えなくなったボールなどを除いても、 その数は10万を優に超えていたという。

こうして、諸積は初芝の神算鬼謀に感服したが、 かえって、その才能をねたむようになったという。

元ネタ:奇謀を用いて孔明箭を借る http://www1.kcn.ne.jp/~ssumika/sangoku/act05.html#046

あべこべ

あるとき、エカに守備要員として登用されたベテランの原井という人物が 「初芝はチームのファンを自分のファンとし、私服を肥やしています。また、彼の三塁守備は目を覆うばかりです」
と、エカに讒言した。
それを耳に入れた初芝は、
「原井は打撃やバントの仕方を見る限り立派な守備固めである」
と、あべこべに原井を褒めた。
それを知ったエカが「なぜか」と問うと、
「あしざまに言うより褒めたほうがチームのためになります」
と答えた。初芝の言動はいつもこんな風であったという。
元ネタ:陸遜伝における淳于式との話 http://www.aikis.or.jp/~t-ice/rikuson.htm

逸話

あるときマリスタに出かける道中、 道ばたに一人のマリサポがいた。
初芝の車に乗せて欲しいと言うので、 初芝が乗せてあげると、別れ際に、
「私は天からの使者です。これからマリスタのシコースキーという人を炎上させに行くところでございますが、 車に乗せていただいたお礼に、お話しいたします」と言うではないか。
初芝が「なんとかならぬものでしょうか」と頼むと、 マリサポ曰く、「炎上させないわけにはまいりません。 あなたのチームの投手とは知りませんでしたが、 それなら大急ぎでエカをお止め下さい。私はゆっくりまいります。 7回には必ず火が出ることになりましょう」
そこで初芝は急いで出場、エカに進言した。
しかしエカはそれを容れず、7回になると、果たしてシコースキーが炎上したのだ。
元ネタ:捜神記 http://www23.tok2.com/home/rainy/zuiso-sangokushi-bijiku.htm

初芝の学問

西武を討つにはオリックスと結ぶしかないと考え、 エカはオリックスへ諸積を派遣した。
レオンリーはこれを承諾して、谷を答礼の使者として派遣した。
その際の問答が残っている。

谷 「あなたは野球をしておられますか?」
初芝「5尺の童さえ野球をやります。何もわたしだけに限らないでしょう。」
谷 「エカには頭がありますか?」
初芝「あります。」
谷 「どの方角ですか?」
初芝「南方にあります。野球選手名鑑に『若手のいる浦和は北にある』とあり、これから推察すればベテラン好きの頭は南方にあります」
谷 「エカには耳がありますか?」
初芝「ファンは高いところ(スタンド)にあってエカに『ベテランばっかり使うな』と言い、コーチはベンチにあってエカに『ベテランばっかり使うなと言う』とあります。もし耳があるとしたら、どうして聞き入れないのでしょう」
谷 「エカには足がありますか?」
初芝「あります。ファンサイトに『エカは若手を足蹴にするような扱いをしている』とあり、もし足がなかったならばどうして足蹴にできましょうか」
谷 「エカには姓がありますか?」
初芝「あります」
谷 「なんという姓ですか?」
初芝「本物のコージの姓は山本ですから、ニセコージの姓はこれによってわかります」
谷 「若手は浦和で育つのですか?」
初芝「浦和で育ちますが、浦和で腐ります」
元ネタ:秦フク(秦密)と張温の問答 http://www.geocities.co.jp/WallStreet/6002/sangoku/retsuden/bijiku.html

大人物

ある時、タダハル・サカイと初芝がともに二塁と三塁を守っていたが、 初芝は何も難しくないファールフライを落球した。
それを見たロッテの将兵は落胆し、士気は大いに乱れた。
このようなことはしばしばあったが、初芝はエカの寵愛を受けていたので、 後難を恐れた人士は初芝のその振る舞いに苦言を呈することはできずにいた。
しかし、タダハル・サカイは直諫の士として知られるような硬骨漢であったし、何よりも、自分の名が守備巧手として広く知られていることを知っていたので、 隣の塁の守備が拙劣なのが気に入らず、ある日、ついに恐れず初芝にこう告げた。
「卿は守備を全うできず、また打撃も帳尻ばかりで、人士の笑いものとなっています。 どうしてそのどちらかを極めるなり、若手に三塁を譲るなりなさらないのですか」
それを聞くと初芝は大笑した。タダハル・サカイがそれを不快に思い、質すと
「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」
と言う。さらにタダハル・サカイが質すと、初芝
「確かに私の守備は稚拙で、打撃も間に合わせかも知れない。 だが、それによって人士の顔に笑みが生まれているではないか。こんな時代では笑いは貴重なことだ。だから私は喜んで笑いものになろう。 真に素晴らしいプレーは足下のような才能ある者だけが為せばよい」
と答えた。タダハル・サカイはそれを聞くと
「素晴らしいプレーを見せることこそプロ野球選手の本義であるはずなのに、 卿は一体何を言っているのか。やんぬるかな、卿のような人物を重用する主君にももう先はあるまい」
そういって憤然と席を蹴り、フランコの手引きに従って太平洋を渡り、メジャーリーグへとその身を投じようとしたが果たせず、結局中日へ降ってしまった。
そのようなことがあっても初芝は泰然自若としていたという。
元ネタ:なし ただし「燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや」とは曹操が言った言葉。

人中の初芝、馬中の駒田

初芝と駒田は、そのファールフライの捕球が並外れて際立っていたために、 こう並び称された。
元ネタ:「人中の呂布 馬中の赤兎馬」 google:人中の呂布 馬中の赤兎馬