串揚げ六明館

豊橋にて桃源郷を発見したので報告します。

とりあえずそこで入手したコースター置いておきますね。
桃源郷と申しましたのは愛知県は豊橋にある串揚げ六明館のことです。
店員さんの制服がいわゆるすみれ女史*1なので、旅行の帰還路の途中にあるし、折角なので寄っていこうではないかということになったのでした。
六明館は豊橋駅東口を出てデッキを直進、正面の階段を降りたところにある路地に入り込んで、その出口にあります。歩いて5分もしないと思います。
お店はそんなに大きくなく、馬車道とはまたちょっと違うレトロ空間を演出しています。ぱっと見たところテーブル席が2つにカウンター席が10席くらい。ほぼ満席でした。人気が高い店なのでうっかりしていると入れないこともあるようです。
こちらは基本的にコース料理のみという形になっており、追加で別の串を頼むこともできます。カウンター席に座った場合は店長が手ずから串を揚げてくれます。テーブル席の場合は自分で揚げることになります。
お酒の方はビールが充実しています。日本の地ビールベルギービールを中心に各種取り揃えられています。ドイツビールもあったので、久しぶりにビールを飲みました。サワーなどもどこぞで出されるような薄いものは出てきません。日本酒も有名どころはしっかり押さえられています。
さて、席についてコースを頼むとまず食前酒と生野菜スティックが出てきます。食前酒はデザートワインだと思いますが、かなり甘いお酒です。生野菜は生で出すとごまかしが効かないだけあってなかなか良い感じのものが出てきました。
お、これは期待できそう? と思ったとおり、串揚げもかなりおいしかったです。衣サクサク、素材もいいものを使っているようです。アスパラガスがあまり好きではない私がうまいうまいってアスパラガスの串食べられましたからね。
串に付けるタレは岩塩、タルタル、醤油、ソースの4種が用意されており、串ごとにおすすめのものが違うのですが、串を持ってきてくれるたびに店員の方がどれがおすすめか説明してくれます。
コースの中に苦手な食材がある場合は、事前申請すれば代わりの串を持ってきてくれます。心配りが行き届いたお店です。
メニューの中からは黒豚チーズ、エビしんじょう、舞茸を特におすすめします。黒豚チーズは揚がった上にチーズをかけ、目の前でバーナーを使ってあぶるという演出つき。エビしんじょうは椎茸にエビのすり身が詰めてある揚げ物です。
私たちが頼んだコース「らんぷ」は食前酒に野菜、串10本にお茶漬け、デザートとついて2480円です。いや、おいしかった。満足満足です。
というわけで料理・酒の面でも充分におすすめの六明館ですが、私たちが訪れた時は袴姿の店員さんが3人居たのですが、全員キャラが立っていました。
まず、最初に私たちに接客してくれた店員さん。やたら元気いっぱいなので、もしやと思っていたら、凄いドジっ娘でした! 開栓されたビンが残っているのに新しいビンを開けてしまう、おすすめのタレを間違える、お客さんにサワーをぶっ掛けるとかなり重症。元気で凄く明るいのですがそれではちょっとフォローしきれないような。凄いや、こんな人本当にいるんだ、などと思いながら謝る姿を見ていました。
次の人は3人の中でも最古参らしい黒髪の綺麗な人。この人がびっくりするぐらい美声。実際最初に後ろで説明を始めた時何事かと思って振り返りました。声優のことはあまり詳しくないのですがこの人なら充分通用するんでは? などと思わされました。ドジっ娘の物凄いドジぶりが伝染したか、この人も1度リボンシトロンのビンを割って、床をモップで拭いていました。
3人目は新人さんらしき人。先の二人から色々アドバイスを受けながら仕事をしていましたが彼女だけミスをしなかったという。
日によって店員さんも違うでしょうから店員さんのキャラを期待して店を訪れるわけにはいかないでしょうけど、食事酒雰囲気と全て合格点の非常に良質な店だと思いました。もし豊橋に行かれる機会がありましたらこちらは本当におすすめです。

*1:大正女学生風矢絣に袴スタイル