【ネタバレあり】真田丸27話 「不信」

普通秀次と秀吉の話で「不信」と来たら秀吉が秀次を信じない話じゃないですか。でも真田丸だと逆なの。なるほどなー。秀次の死には色々な説があって、秀次が勝手に切腹してしまった、それに秀吉がキれて秀次の死後縁者にあんなことを……というものもあり、そっちに添って話が進んでいくようですね。

  • 信尹おじさん「秀吉と秀次の間はどう?」

信繁「そう悪くないっすよ」
この時の昌幸の顔。「まだまだ若いなー」って感じ。ここはパパが正しい。戦乱の匂いには敏感だ!

  • おびえる秀次

古畑源次郎の回が効いてきてしまっている。秀吉は今回は善意で動いてるんだけど、あんなことがあったら秀次が怖がるのも無理はないし、もう三成も口出しできないです。そういう状況であるという認識が薄いのが秀吉の罪だ。善意を善意と受け取ってもらえないのは腹が立つだろうけど、そういう下地を自分が作ってしまっているという認識がない。
秀次の心が弱いのも悪いんだけど。うーん。前回「周囲に対してそこまで気を配れるわけでもないのに秀吉の気持ちだけはきちんとわかる」って私書きましたけど間違いですね。秀吉の気持ちだけは忖度しようとする(が、無理!)が正解。「お前は何を言ってるんだ何を言ってるんだお前は」って秀吉に言われてた時にわかってたことじゃん、これ。

宇喜多秀家「己を後ろから見れ」
前回のおばば様「己のさだめを知れ」
自分をしっかり持って自分を見る。できてない秀次と信繁は叱られる。
そもそもこの能は「秀吉が好きだから」で始めてるし。でもパパ上に「あいつは自分のための戦をしている。(うらやましいなあ)」と言われた北條氏政は死んだし、千利休とか信長も死んでる。
秀吉は前回やつしくらべしてみんなに出来レースで一位にされてむなしいなあと思いながらも特段咎める話でもないからそのまま受け入れていたけどご機嫌取りで能とか身内に同じようなことされてそれはさすがに頭にきたってそういうこともあるかも。秀吉の機嫌が悪くなると不穏なBGMが差し込まれてきたのほんと怖かった。
宇喜多秀家「秀吉にどう思われていても秀吉に尽くすんだよ!」
今回はこれが正しい……。

  • 信繁にも小規模に問題が起きている

信繁も周囲の顔色を見ながらうまく立ち回ろうとする小才子なので兄上と拗れてしまう。ていうか信繁について小才子ってかなり前に書きましたけど成長してないのね……。パパ上もお前もう少し何とかしろよって言えればいいんでしょうけどパパ上も小才子が大きくなったような感じの人だからなあ。「知っとったよ」じゃないよ。「お前太閤に口止めしたんじゃなかったのか?」じゃないよ。「もらえるものは病気以外もらっておけばいいんだ」じゃないよ。
しかし兄上はまだ仲間外れって怒るのか。あと兄上はいつまで稲とおこうさんの問題ほったらかしてるんだよ。「お前は知らんだろうがお前よりつらい思いをしている人がいる」とか怖い発言まで出てきちゃったじゃないか。兄上も信繁も成長しているようでしていないのか。
あと信繁さらっと義経リスペクトですって多分その場で思いついたきれいなこと言ってたけどそのあと頼朝と義経がどうなったかはきちんと理解しているんですよね……?
しかし真田は本人にきちんと怒り爆発できるから豊臣よりずっと風通しが良いのです。パパ上の「いやー怒っとったなー、ま、放っておけ」発言、いい加減ですがまあ本当に大丈夫なんだろうなっていうのがよくわかる。ところでパパは伏見城の普請やりたくなさ過ぎ。
あと秀次に伏見城設計図を見せるためにこの喧嘩が活用されているのうまいなーと思いました。

まず自分は養子に出されたし、秀保が葬儀も出してもらえないし、秀次が秀吉のために能を舞っても叱られた。秀次が怯えているところをしっかり見ている。そして自分も養子に出される。能は秀俊の要らん入れ知恵ではあったんだけど、こういうのを見ていて秀吉死後秀頼に肩入れする気になる? というと……。立派な関ヶ原フラグが立ちました。

  • きり「源次郎様の初恋人 is 私!」

うん、まあ君はそれでいいや。自分、己を良く持ってるよ。

  • 秀吉「あやつの心が強くならない限り、会っても話すことなど何もない!」

冷たいようだけどこの状況だと何言っても変に取られちゃうからなあ。秀吉が言うのもわかるんだよなあ。

  • 秀次、脱走

「あの」平野さんが慌てているので相当の事態であるということがわかります。
そう言えば前回秀次の側室チームをなんでわざわざ見せるのかと言うと、この人達が……全員……ということを思わせるためかなあと。多分側室チームの退場はナレ死ですけど、ビジュアル化されてる者とされてない者ではナレ死ショックの度合いも違いますよ。